真夏の果実のレビュー・感想・評価

新宿 K's cinemaで『真夏の果実』+ 舞台挨拶（登壇者: いまおかしんじ監督 / あべみほ（主演) / 松本稔（脚本) 3氏）鑑賞。「こんなコケティッシュな 農家の嫁 がどこにいるんだよ⁉︎」と最初は思ったけど、最後には「山梨くらいならいるかもな」と妙に納得させる力があった。#28

きっと、この男、こんな尻軽巨乳と生活を続けても、モヤモヤ感はこの先、拭いきれないだろう。
あの、うじうじ、もさもさ、煮え切らない性格からして、すぱっと割り切れるとは到底思えない。
据え膳食わない糞男、観ていて一番腹の立つタイプの男だ。偉そうに開き直る馬鹿嫁にもムカつく💢

奥野瑛太がメインというだけの動機で鑑賞。

農家が東京に出稼ぎ？と思ったらタクシーか。
序盤から龍馬の態度がよくなく、あぁこりゃ浮気されるわ〜、という流れ。
でも、近藤さんに迫られてもきちんと受け流すあたり、偉いぞ龍馬。
反面あゆみの方はズルズルいく上に地元でカーS◯Xまでする無警戒ぶり。
態度もやたらぶりっ子だし、ワンナイトならまだしも継続する草壁の気が知れん。
しかもお前も不倫かい！笑

不倫バレからのギクシャク仲違いはいいのだけど、あゆみの態度はどうなんだ。
龍馬にも悪いところはあるが、「もう会わないから許してくれ」って自分から言い出すもんじゃないぞ。
更には開き直り、逆ギレからの離婚届。
最後も龍馬の方が頼み込む流れになってるのに納得がいかない。
間男に対してもあゆみの居場所を訊くだけで、直接的な暴力は一切ふるわないから余計に。
惚れた方が負けって話でもないだろうし、あゆみ側に一理ないわけじゃないが、サスガにヒドい。

草壁は仕事中のシャツが出てるみっともなさから二重人格のようで不思議。
近藤さんが一番いい人だったのに一番報われず。
お母さんは帰りが遅いのに言及してたりしたのに、まったく気付いてなかったんか。
自分が男だからか、龍馬が悪者扱いされる終盤のストレスが強く、最後まであゆみが好きになれなかった。

いまおかしんじ監督の最新作。

ぶどう農家を営む夫婦の妻の浮気をきっかけに巻き起こるドタバタ。シリアスになり過ぎることなく、温かい空気とユーモアでほっこりするラブストーリー。

お初のあべみほさんが素敵でした。
こんな魅力的な女性がいたのですね。
今年の｢いい女大賞｣最有力‼︎

夫役の奥野瑛太さん、浮気相手役の佐野岳さんのお二人も好印象。小原徳子さん、仁科亜季子さん、東ちづるさん、丸純子さんと豪華なキャストが揃った。

夫婦を続ける理由が全くわからん。
偶然に頼った台本と昭和レトロな演出に何か仕掛けがあるに違いないと思ってたら何も無かった…
「悪いのは自分だからあゆみを責めるな」という肥料屋の台詞の胸糞悪さだけが印象的。

85分の短めの映画でしたけれど、とても長く感じて、途中で帰りたい気分も生まれてしまいました。
立ち上がりたい気持ちを我慢するのが、とても大変だったです。

細かいことは書く気にはなれません。
色々な点で安っぽさを感じてしまいます。

ダブル主演の夫婦役のお２人の演技は、一生懸命さは伝わってきますが、もう少し何とかして欲しいと思いました。

上映後にトークショーが予定されていたようですが、遅い時間からお話しを聴く気にはなれませんでした。

この映画を、以前から観たいと思っていたので、とても残念な気持ちです。

テーマがテーマだけに少し構えて臨んだのですが、いい意味で裏切られました。
確かに許されざることではありますが、だれしも間違うこともあるし、４人の登場人物それぞれのあたりまえの気持ちがあたりまえに、やさしくまっすぐに描かれたとても清々しい作品でした。
それぞれのこころのなかにぶどうのように瑞々しい果実を残してくれるような映画です。
あべみほさん、奥野瑛太さん、佐野岳さん、小原徳子さん、役者さんそれぞれが、あたりまえの気持ちをスッとやさしくさりげなく、ときに力強く演じていてとても引き込まれました。あまり身構えずにニュートラルな気持ちで楽しく鑑賞できる素敵な作品です。

妻が夫以外の男に恋をする。
反省はするが卑屈にならない。
堂々と主張する。
潔く危機に向き合う夫婦の物語。

2025年劇場鑑賞34本目　優秀作　74点