「自分と異なる文化的フィルターを通した世界を見られた」ヒックとドラゴン さささんの映画レビュー(感想・評価)
自分と異なる文化的フィルターを通した世界を見られた
自分は無意識にドラゴンを龍と同一視しており、龍とは龍神であり、人の上位存在である、という認識をしていた。本当に、意識せずにただ人より知恵ある生き物だと想像していた。
そのため今作のような、ドラゴンとは人と意思疎通か図れる程度の知能の野生動物の一種ような描かれ方に、なるほど!そう言うこともあるか!ととても驚いた。創作物なんだからなんだっていいはずなのに、無意識って怖い。
生き物の世界の中心は、神を模して作られた人であるという世界観とは、なるほど、こういうことなのか。初めてそのフィルターを通した世界を見られた気がした。自分が世界を見ると、人も動物も単に世界の一部でしかないフィルターがどうしてもかかるので、創作物で初めて新しい世界を見られた気がして、文化的なギャップをとても楽しめた。新鮮な世界が広がっていた。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。