「IMAXなど推奨」ヒックとドラゴン コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
IMAXなど推奨
さすが、基のアニメーション版と同じ監督が作った作品だけに、9割近くトレスしたみたいにほぼ同じ内容で、実写+CG。
(これはドリームワークス作だが、ディズニー系と同じく、CGってほぼアニメーションの技法で作られているので「実写版」というのに激しい違和感を覚えつつも)
ただ、生身の役者が介在することがプラスに働いたうえに、設定・脚本ともブラッシュアップされた感が強く、むしろ個人的にはこのバージョンの方に好感度が高くなりました。
基のアニメーション版においては、カリカチュアされたヒックの精神的幼さ、気弱さ、責務からの逃避、親への反発・当て擦り・嫌がらせからの、「悪戯(イタズラ)」など様々な負の行動に端を発する、「ヒックとその父親のせいでドラゴンとの誤解は拡大するし、トゥースもヒックのせいで障害を負ったんだよな」みたいなマイナス要素が強かったんですが。
今回の実写映画ではその印象が減っていて、合理的かつ理性的で、ドラゴンと戦いたくない優しさいっぱいのヒック像が出来上がったように思えました。
(反面、ラストの意識取り戻すと同時に義足で歩けるくだりは嘘くさくなっちゃったけど)
さらに、トゥースの「猫っぽさ」が増していて、可愛らしさ増量。
そして、潤沢な予算で作られたCGによる飛行シーンクオリティは迫力満点。
シーンによって目まぐるしく変わる画角&IMAXスクリーンの有効活用、音響のよさに、IMAXで観てよかったとしみじみ。
ただし、最大で1.90:1のなんちゃって拡張アスペクト IMAXであり、それも総時間40~50分程度。
大半のシーンは通常スクリーンと同じサイズです。
(ノーランや『トップガン』『F1』みたいな1.43:1のフルIMAXシーンはないので、そこは覚悟の上で)それでも、個人的にはIMAXを筆頭に、プレミアスクリーンでの鑑賞を推奨します。
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