火喰鳥を、喰うのレビュー・感想・評価
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火喰鳥を喰う
原作を読んでからの鑑賞でした。
まず原作の内容をよくあの時間に収めたなと思いました。
なので改変されていたり分かりづらい部分はあるかと思いますが(ちやこをもう少し描いてほしかった)一度見て分からないからもういいやだと勿体ないです。2度目の鑑賞ではぐっと理解が深まり考察が面白くなります。
出演者さんは素晴らしかったです。水上さんの後半になるにつれ強くなる姿、山下さんの貞市の亡くなっている世界と生きている世界での対比、宮舘さんの北斗はあの胡散臭さと嫌な感じが話に説得力を持たせたと思います。小野塚さんの演技は鬼気迫るものがありました。他の演者さんも良かった。
予算的に厳しかったのだろうと察しますが全体的には検討したと思います。観れば観るほど面白い映画だと思います。
(10/9追記) 考察のしがいがあるスルメ作品
原作を再度読み、自身の考察の答え合わせをしに再び映画館へ。
1つ辻褄が合うと別の1つの辻褄が合わなくなり考察に終わりがない。
観る側に解釈を委ねられている・試されているようでワクワクする。
しかし、初回も思ったが、前半の作り込みに対して後半が早急すぎる。
文庫本1冊を100分に凝縮するとはいえ、演出に関してはかなり物足りなさが残る。
貞市が生存する世界から弾き出される人達の経緯・結末を省いたのは何故か。
高熱にうなされていた玄田がいつの間にか快復~与沢に真相を告白までがワンカット。
与沢が炎に包まれるシーン、「鳥…鳥…」と言いながら火喰鳥の描写無し。
特に亮は突然特殊メイクで再登場し、戸惑う鑑賞者が多かったのでは?
千弥子が窓を叩き割るシーンも非常に淡泊でワンカット。
作品に不足しているホラー感をここぞとばかりに出せる見せ場だったのでは?
ストーリーを進めるカギとなる北斗はどう活かしたかったのか?
原作では北斗が雄司・夕里子と行動を共にして関係性を作っていくが、
その過程や雄司との通話をカットした事により、変に浮いた存在となっているのが残念。
元々存分に浮いてなければいけないキャラではあるが、浮き方がそうじゃない感じ。
そしてやはり理解ができないのが終わり方。
過去を巻き戻していく長めの演出で間が抜けて、ラストのあのシーン…これは考察困難。
とまあ、不満ばかり書き連ねてしまったが、細部までツッコミを入れたくなる程じっくり観てしまう作品だった。
初見、特に原作を知らない人には「意味がわからない→つまらない」と結論付けられるかもしれないがそれで終わるには惜しい作品。
原作と映画を照らし合わせながら解釈を深めていく事でジワジワと世界観にはまっていける作品だと思う。
それにしても北斗の存在には胃がザワザワした。
声のトーン・表情が加わる事で、ある意味原作より胡散臭くなった(賞賛の意)。
鑑賞者に「何だこいつは」と思わせるほど、北斗としては「僕の勝ちだ」なのかもしれない。
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(10/7投稿)
実写化発表前に原作読了済み、
実写化を楽しみにしながら映画鑑賞した個人的なつぶやき。
前半は丁寧に作られていたが、
後半から映画オリジナルの部分が増えて駆け足気味。
玄田の自白~夕里子絶命~北斗と雄司のバトルまでの描写が断片的で、
北斗という執着キャラの最大の見せ場が味気ないものになっていた。
保、亮、千弥子、ヒクイドリの描写もあまりに少なく混乱する要因になっている。
「何が起きてるんだ?」と混乱した状態で終わりたかったのに、
ラストの某大ヒット映画を連想するシーンで「何で…?」となる。
原作を活かして尺を使って欲しかった部分がオリジナルに置き換わり、
さらに描写不足が重なった為に非常に物足りない消化不良な状態となってしまった。
ただ、これは上映時間や年齢制限の事情を考慮したからだろうか。
原作に忠実なグロ描写を期待した当方のエゴかもしれない。
しかし、こういうミステリーかホラーかわからない、
考察すればするほど様々な答えを想像できる作品は大好物なので再度鑑賞に行く予定。
出演者の方々の演技も総じて良かった。
テレビで舞台挨拶や宣伝の様子を見たが、普段の姿と演技とのギャップが面白い。
今後も活躍してもらえるように願っている。
あと一点、パンフレットの出来が良いのでお勧めしたい。
なかなか読み応えがあり、作品への理解や愛着を深められると思う。
火喰鳥は何処へ?
アジア太平洋戦争当時のニューギニア戦線で亡くなったはずの祖父が実は生きていた世界線と、現実の世界線を行きつ戻りつしたマルチバース物でした。原作は横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞した原浩先生の同名小説だそうですが、ホラー的な観点からは余り怖くなく、一方ミステリー要素もそんなに感じられない、ちょっとどっちつかずのお話だったように思えました。題名に登場する「火喰鳥」も、序盤こそ物語の中心にいましたが、話が進んで行くと存在が希薄になって行ってしまい、その点でも雲を掴むようでした。
で、結局久喜夕里子(山下美月)を巡る久喜雄司(水上恒司)と北斗総一郎(宮舘涼太)の色恋の鞘当てに収斂していってしまい、正直期待していた内容とは遠く離れたままエンディングを迎えることになりました。まあ三角関係の話でもいいんだけれども、もう少し「火喰鳥」を絡めて欲しかったと思いつつ劇場を後にしたところでした。
そんな訳で、本作の評価は★2.4とします。
小説を読んでから行っても新たな発見がありました
ホラーが苦手なため、事前に内容を把握しておきたいため、原作読了済で鑑賞しました。ただ、原作を読んでも、結局エンディングがどうなったのか理解しきれないまま、見に行きました。
まず、初めにこの作品は一回みただけではよくわからないと思うし、ハッキリとした答えがでない作品。見てスッキリした!などを求めている人にはハマらないかもしれない。
ただ、たくさんの問いかけをくれるのと繰り返し見ると新たな発見がある映画だと思う。
私は小説では貞市の生への執着の強さを感じて、いわゆるホラー味が強いという印象を受けたけれど、映画では現在を生きている人間の執着の怖さが中心に描かれていたように感じました。それくらい色々な解釈がある小説なんだと思う。
貞市のいる戦中時、現在、現在とは異なる世界線と言った具合で場面がぐるぐる入れ替わっていくというこの小説の難しさをどう映像にするのだろうと思っていたけれど、わかりやすく解釈してくださったと思った。自分では理解できていなかった部分が少しクリアになった。
私は普段お芝居を見慣れていないので、演技をどうこう語る立場にないのですが、各登場人物の熱量、感情が伝わってきて、映像ならではの感情の揺さぶられ方をしました。
幸いにも舞台挨拶に参加することができ、出演者と監督のお話を直接伺うことができました。
その中でカブトムシの数が何かのメタファーであるような発言があり、そのあとはそこに注目して鑑賞したのだけど、私なりの答えがあっているのか確証はなかったり、本当に色々な解釈があるのだと思う。
あとは久喜家の家屋含めた信州のあの雰囲気がなければ成り立たない撮影だったと聞いて、確かに途中途中に風景を切り取った描写があって、多分ここにも何か込められた思いがあるのだと思う。
また、小説読了済サイドからの感想としては後半に向けてどんどん登場人物の思考が火喰鳥に支配されて、幻覚を見るようなシーンがあった気がするのだけれど、そこが映画ではうっすらしか描かれていなかったから与沢記者だったり、由里子が焼石のようなものに埋まった状態になっていたのかが初見の人には伝わりづらいかと感じた。
最後に、私がこの映画から受けた問いかけは執着と愛は何が違うのか。どちらも同じ人から人への想いなのに、愛は温かみがあり周りも幸せにする。一方で執着はひたすらに苦しく孤独。どこのポイントで同じ人に対する気持ちが愛になり、執着になるんだろう。
そして、自分にもあの時こうしていれば別の世界線があったのではないかと思うことがある。この映画のそういったポイントはどこだったんだろう。そこを探しにもう一回小説を読んでから映画を見に行きたいと思う。
焼き鳥は塩派♪ ◎追記あり"こわいーーー!!"
 月曜〜日は映画を観〜に行かなくちゃ♪
 エッホ!エッホ!って事で11時45分から
本作、インターバル15分でディカプリオさん。
 エッホ!エッホ!
 キツーーー('◉⌓◉’)
 で、ですね。。
 原浩先生の原作を知らないのはまだ許して。。
 だけど、正直本作のタイトルすら読めなかったのorz
 こんな言葉知らん(°▽°)
 聞いた事もないねん(°▽°)
 AI先生によりますと
 「ヒ クイ トリ ヲ クウ」
 と読むそうですよ(^。^)b
(はい、皆さんセイ!
 「知っとるわ!」
 はい、ありがとうございます)
「ヒクイドリ」はオーストラリア、ニューギニアなどに生息している大型の鳥で、非常に攻撃性が高く、世界一危険な鳥と言われているそうですよ。チュン。
 そして原作作中の「火喰鳥を喰らう」という異様な行為が物語の鍵を握っていて、この行為は人肉食の暗喩であり「生への執着」のメタファーとしても使われているそうデス。。
 出た!メタファー!!
 「人肉食の暗喩」
 「生への執着」
 何かオッカナイですね。
 でも面白そうですよ♪
 と、珍しく予習して臨んだ本作。
(だってタイトルすら読めやしないんだからw)
 で、観ましたケドあのですねー。。
 ヒクイドリより怖かったあの演技。。
 あの方の芝居ににドン引きで、笑っちゃって、もう物語どころじゃなかった(°▽°)
 全然頭に入ってこなかったorz
 これひど過ぎません?
 笑わせにきてるの?
 彼だけ違う舞台で芝居してた。。
 これでOKとした監督の感覚がわからないよ。。
 まぢでわからん!
 久しぶりにチュン、いや、プン!!
 ミステリでもなく、オカルトでもホラーでもなく、戦争の悲惨さを訴える作品でもなく、何か全て空回りしていた印象。
 結局何でも有りでしたorz
 いや、世界観は理解出来ましたよ。
 言ってる事もわかりますし、原作も面白いんだと思います。
 本作も見方によっては考察しがいのある作品とも言えるでしょう。
 でも個人的にはそんな事する気さえ起きないデスorz
 ファンの方には本当に申し訳ないんだけど、彼のせいで評価だだ下がりです。
 焼き鳥にして喰っちまうぞ!
 ヒクイドリは喰えても彼は喰えませんでした。
 結局、マルチバース?!
 パラレルワールド?!
 Ifの世界?!
 ラストは一応アレでもハッピーエンドなんだと思います知らんけど。
 太平洋戦争の唯一?の帰還兵、藤村爺ちゃんがいきなり
 「ヒクイドリ!!!!」
 って叫んだ所はびっくりして
 「ああああーー!!!」
 って叫びそうになったし、それよりその前に娘役の平田敦子さんの強めパンチのビジュアルに「おおおおーー!!」ってなった。
 そこだけ面白かったw
 水上君の芝居も悪くは無かったが、アノ彼と合わさると、その芝居の温度とかテンションが合っているのか間違っているのか分からなかった(°▽°)
 保爺ちゃんの吉澤健さんが素晴らしかったのは分かった。
 間違いない。
 周りが脱線、引っ掻き回そうともぶれない芝居が唯一の救いでした。
 やっぱりフケ専?!
 いや違う(違くないけど)コレは正当な評価だ💯
 車は「千と千尋の神隠し」でした。
 そしてちょっぴり「セブン」風味。
 キーワードは「執着」
 私は生への執着も、人へも物へもあまり執着がないからか、本作を楽しめなかったのかもしれません。
 残念無念ごめんくさい。チュン。
 ◎追記◎
 芝居がゴニョゴニョだった為"映画"として全然観られなかったので、原作を読んで改めて本作のHPを確認した所。。。
 見つけちゃったΣ('◉⌓◉’)!!
 調べちゃったΣ('◉⌓◉’)!!
   ひぃ!!
 夕里子の弟、亮君が着ていた水色のTシャツにプリントされたあのマーク。。
 ひぇーーーーーーー!!!!!
 何してくれてんねん怖いねん!!
 何だよこの映画。。。w
設定とテンポは面白いし良かったけどやっぱり…
世界の生存競争と言うテーマはパラレルワールドものが好きな自分にとってすごく魅力的だったし面白いな〜という感想を持ってみてた。ただいかんせん話の内容が複雑というか夢か現実か、元の世界か変わった世界か、みたいな入り込んだ設定の世界観だから初見だと分かりづらく、最後にネタバラシはされるけど、全部が分かるわけではないので確かにもやっと感は残る。が、それでも序盤から中盤にかけてどんどん不可解なことが起こるシーンはありがちでもやっぱりドキドキしたし、ホラーをあんまり見ない自分にはヒューヒュー!って感じでワクワクしながら見てた笑←バカ
何処かのレビューで訳わかんないこの気持ち悪さ、奇妙さ、がこの映画のミステリ的、ホラー的面白さなのではと言う意見を事前に見てたから確かにとなった。
あと最後のシーンはなんかエモかった。この終わり方は君の名はでもあったけどやっぱりベタでグッと来る。なんか村上春樹の昔読んだ短編?みたいなのもこんな感じだったような
役柄が皆様合っていました
原作本を読んでから鑑賞しました
主人公の水上さん、山下さん、宮舘さん、皆様役柄がピッタリでした
佐伯日菜子さんが出演されていたのが、もの凄く嬉しかったです
最後、本とは違いましたが、私はこちらの方が好きでした
執着こそパワー
独特で意味深なタイトルに惹かれて鑑賞。
手帳の引き渡しに、なんで家族総出で立ち会った上にあんな神妙な雰囲気なの?
おまけに別の帰還兵への取材にまで同行するし。
日記に“何か”を感じた夕里子が願い出るような場面があるならまだ分かるけど…
不穏なことが起こってるとはいえ、いちいち行動に説得力を感じなかった。
あと申し訳ないけど宮舘涼太はミスキャストでは。
どんなシリアスなシーンでも、なんか顔がコントなんですよね。
儀式の服装もギャグにしか見えん。
更に水上恒司との言い合いで部分的に謎エコーまでかかるから、もう笑いどころでしかない。
与沢さんの車の炎も合成感丸出し。
その後も夕里子の蒸し焼きの絵面とか、巻き戻し演出とか、シュールな場面が多過ぎて真面目に見られず。
話も途中までは悪くなかったが、終盤は残念ながら理解が及ばなかった。
なんで雄司が北斗を殺したらあの世界線になるの?
貞市の生存と雄司の事故死の因果も不明。
というか貞市が生きてる世界線の村人、「見つけたらぶっ殺せ」って凶暴すぎませんか。
締め方もすごく中途半端なところで終わったように感じてスッキリしなかった。
家、大学、墓など映る場所が少ない上に移動中の画がないので非常に狭苦しい印象も。
村の閉塞感を演出するような作品でもないし。
主題歌も作風とまったく合っていない。
雰囲気出しに関してはよいところもあったが、見せ方はじめマイナス面の方が強かった。
難しい、けれど (軽ネタバレ)
見た直後の感想ははっきり言って難しい!
でした。
恐らく、原作のホラーやミステリー感、グロさを求めた方にはかなり物足りないと思います。
ただインパクトの強さでは無いですが、気づけばゾクゾクとした恐怖が味わえる作品でもあるので、誰の話で視点を映画を見るか、視点で見なくても共感できるか。北斗総一郎を受け入れられるか。
これでかなり映画の評価が変わるかと思います。
この映画はかなり考察できる部分があるので、考察するにが好きな方にはかなりおすすめです。
(ちなみに私は2回目の視聴で、実はただの観客であるはずの私達も、無意識にだけど貞市が生きている世界を選んでしまったのでは無いか。と言う事に気づいてから、普通に公式さんが怖いです。)
それと本当に北斗総一郎やばかったです。
前述で北斗総一郎を受け入れられるか。そう書きましたが、彼をただのヤバい奴で拒否できて仕舞えば、恐らくつまらないかもしれません。
彼の言葉の殆どが私達とは縁が遠い様なありえない内容ばかりです。
ただほんの少しでも、物には念が籠る。彼の言葉を受け入れられると、面白くなると思います。
また可能であれば映画の後に原作またはパンフレットを読むだけでもかなりわかりやすくなると思いますが、映画単独で理解できないと。と言う気持ちもあるので余裕のある方はぜひ。
私は原先生も十分納得されているし楽しんでいらっしゃるシナリオという事、内容自体は難しくはありますが、皆さんの演技やあの量の内容を本筋から外れる事なく要所を綺麗に取り込みながらも纏まっていた火喰鳥を、喰う。難しかったけれど面白かったのでこの評価にさせて頂きました。
執着の行き着く先がどうなるのか。
なんでこう言う結果に至ったのか。
火喰鳥とはなんなのか。
結局誰が勝ったのか。
皆さんの考察や感想で公式が盛り上がる事を祈っております。
少しでもこのコメントで興味を持ってくださる方がいたら嬉しいです。
評価が二分する作品
原作未読の方々は、一体どのくらいこのお話を理解出来ているのだろう…と心配になるくらい難解な作品。面白くなってきた!となるシーンと、ん?となるシーンが、まるで波形のように訪れるので、1回目鑑賞時は情緒の安定しない2時間でした。
謎の演出や原作の改変など、言いたいことが山ほどあった1回目。原作が面白かっただけに、やばい映画を観てしまった…と落ち込んでいたのですが、頑張って観た2回目で一転しました。面白かったです。
細かい伏線など、色々と理解できてくると謎演出も気にならなくなると言いますか…
1回目も2回目も変わらず、出演者の皆様の演技は、本当に素晴らしかったと思います。異物感満載な北斗役。正直言って演技がちょっとオーバーかなと最初は思ったのですが…最終的にあの異物感はある種正解だったんだなぁと。バチっと役に嵌っていたと思います。
見る人を選ぶ映画であることは間違いないです。ただ、一概に面白くない、よく分からないでぶった斬られてしまうのは、非常に勿体無いなと個人的には思いました。
とにかく2回目がびっくりするくらい面白かったので、評価は上めです。
私は、好きな作品でした
原作は、知らないです
レビューで、賛否あったので、迷いましたが
見て良かった!
何が何だか、わからない
何度か見ればわたるかも…
2回見たら、内容がわかった
等々、色々なレビューをして頂いたおかけで
最初から、肝心なシーンを見逃すまいと、
気合いを入れて、鑑賞しました
意外と話の内容が頭に、入ってきました
ざっくり言えば、パラレルワールドですかね
結局は、結ばれない世界に存在していましたが
きっと、もうひとつの世界には、田舎暮らしの
素敵なふたりが、暮らしているんだろうなぁ
なんて、思えたラストでした
水上くん、素敵でした
ウインドブレーカーも、見に行きますね(^-^)
最後はハッピーエンドなんです。
SFホラーといえば、宇宙もの。そんな常識を湿度高めなジャパニーズホラーの文脈から描かれている点に新しさを感じます。或いは、「引き寄せの法則」ブームに対する一つの「if」のようにも見えます。ホラーでもあり、SFミステリーでもあり、これまでのホラーとは違った感触を存分に楽しむことができました。
ホクトのキャラクターは、さながらシンゴジラの彼女のようにデフォルメされすぎていて、この点もしかしたら違和感を感じる方もいるかもしれません。「胡散臭くて、嫌な感じ」は凄くよく表現されていますが、もう少し抑え気味の方が間口は広がるように思います。
さてタイトルにも書きましたように、最後がハッピーエンドです。これが伝わらないと、映画を観た後の印象が大きく変わってしまうように思います。以下解説します。
---以下ネタバレアリ--
ホクトが儀式を完成させることで、サダイチの生存ルートが確定し、ホクトとユリコが一緒になる未来が作られました。これをもって、執着が強い者が勝つ=ホクトが勝利したように見えますが、最後、ユウジの逆転を示唆して映画は終わりを迎えています。
つまり、虫を殺すことすらできず、欲が無いとも言われていたユウジは、一連の流れからユリコに強く執着する。サダイチ死亡ルートのホクトの執着が、サダイチ生存ルートのユリコ獲得に導いたのと同様の文法で、サダイチ死亡ルートのユウジの執着が、サダイチ生存ルートのユリコへの執着にも継承されている。そして、ユウジのみならず、ユリコもまたユウジに執着していた訳です。
だから映画のラストでは、ユウジだけでなく、ユリコも振り返る。ホクトだけの執着と、ユウジとユリコの二人の執着。その先に示唆されるのは、やはり二人の勝利であり、だから最後はハッピーエンドなのです。
しかしこれを映画の中で説明するには大変難しい。映像として説明してしまえば蛇足感が半端ない。でもこれが伝わらないと映画体験に大きく差が出てしまいます。執着の強い者が勝つ=執着の強いホクトの勝ち=ユウジは負け。これでは、視聴者は納得しません。
執着がすごい…
何がきっかけで観たいと思ったか忘れましたが鑑賞しました!笑
信州で暮らす久喜雄司と妻の夕里子はある日、一家代々の墓石から、太平洋戦争で戦死した先祖・久喜貞市の名が削られていることを知る。
時を同じくして、地元紙「信州タイムス」の記者・与沢一香とカメラマン・玄田
誠(カトウシンスケ)が、生前の貞市が戦地二ューギニア島で書いたという日記を携え久喜家を訪れる。その日記に綴られていたのは、戦地での壮絶な日々と、何としてでも生きようとする貞市の異様なまでの執念だった。その気にやられたのか、玄田が突如「久喜市は生きている」と呟き、さらに夕里子の弟・亮が日記に「ヒクイドリヲクウビミナリ」と書き込む。二人の常軌を逸した行動に戸惑う雄司たち。
そしてこの日を境に、玄田が正気を失い倒れ、雄司の祖父、保が姿を消すなど彼らの周囲で不可解な事件が頻発するようになる。
事態の真相を探るべく、雄司らは夕里子の知人で超常現象専門家の北斗総一郎の力を借りることに。顔を合わせるや、雄司を値踏みし、「夕里子とそぐわない」と挑発する態度をとる北斗に戸惑う雄司。
北斗が言うには、玄田の「久喜貞市は生きている」という言葉がトリガーとなって、自分たちが今いる現実とは別の、久喜貞市が死ななかった新たな現実が生み出されてしまったのだという。北斗の言葉を裏付けるように、貞市の生への執着が現実を侵食し、雄司らの現実は徐々に、しかし確実に変容していくーー。
というのがあらすじ!
墓石に彫ってあった名前が消されたことからいろいろなことが起き始めます
胡散臭い北斗が出てきてからオカルト感というかそんな感じが強めになってきましたね笑
そして夕里子への執着が強すぎる…
ちょっと気持ち悪かった笑
あと水上さんも言ってましたがあの解呪の儀式で着てる服装でなんか笑いそうになりましたね笑
途中から何かとりあえず見たら笑ってしまいそうになる笑
演じるのが上手いのかどうかわかりませんがいい味を出してたと思います!
そして久喜が北斗を殺すことで北斗の思惑通りになるっぽいけどそんなことはなかったですね
雄司は生きてたし北斗も生きてた!
でも北斗と夕里子が結婚してる世界になった…
そこで終わるかと思ったら雄司と夕里子がすれ違ったときに全部を思い出した?感じになってて北斗の思い通りにはなっていない終わり方になってましたね!
雄司の夕里子を守るという執着や夕里子の思い通りにはならないという執着が垣間見えた気がします!
ホラーっぽくもありオカルトっぽい感じもありそれなりに楽しめました😊
面白い映画をありがとうございました!
ミステリー映画でもホラー映画でもなく、ミステリーホラー映画!
怪異か?罠か?というキャッチコピーの通り、怪異の部分と罠の部分が入り混じっており、"罠"については謎解きがなされるが、当たり前ながら"怪異"については明確な種明かしは無く(というか明かせる種が無い事象が怪異なわけなので…)一部謎が謎のままでエンディングを迎えるため、ミステリー映画として見た方からするともしかしたら中途半端な伏線回収に写り、後味として完全にスッキリとはならないかもしれません。ただ、だからこその"ミステリー&ホラー"というジャンルなのだなと私は思いました。
また、ホラーとは言いつつも、お化け屋敷のようなパニック系の心臓に悪いタイプのホラーではなく、じりじりと得体の知らない何かに追い詰められて嫌〜な汗をかいていくタイプのお話なので、いわゆるホラーが苦手な方も見れる内容だと思います。(一部暴力的なシーンもありますが、そこまで視覚に直接訴えてくる描写もなく、カメラアングルなどを上手く使ってヒッチコック的な表現をされているので、その点でもそこまで苦手意識なく見れる方が多いと思います。)
そして初見では"貞市の死んだ世界"と"貞市の生きている世界"のどちらが「現実世界」としての扱いを受けれられるかを賭けての攻防戦という、比較的明快で分かりやすい対極構造のお話かと思っていましたが、何度か見ているうちに、"貞市の死んだ世界"の雄二は大学の助教授で最終的にはパプアニューギニアの密林(ここが2つの世界線の狭間の空間になっている?)で貞市と戦っている雄二で、"貞市の生きている世界"の雄二は既に14歳で事故死しているのに、それでは最後のプラネタリウム勤務の雄二はどこから現れた雄二なのだろう…⁇という疑問が出てきました。
副音声解説付き上映が決まったようなので、その辺りの解説や解釈が本木監督から伺えたらいいなと期待して楽しみにしています。
原作と見比べながら何回も観て新たな発見をしていきたい作品
私は、北斗役の宮舘涼太さん目当てでこちらの作品を拝見しました。
あまりホラーやグロい表現が得意ではないので、ミステリーホラーに分類されるこちらの作品を観ることへの不安が多少ありました。
実際のところは物語にホラー要素が無く、原作よりもグロい表現がマイルドになっていたので、私個人としてはとても観やすい作品でした。
(原作に忠実な表現を求める方には物足りないかも…?)
作品についてはまず、執着が強い者こそが最後に勝つということが強く描かれている映画だなと感じました。
•貞市の生への執着
•北斗の夕里子への執着
このような執着の強さは、実は私たちの生活の中でも潜んでいるのではないか、それに負けない執着を持って生きていくことが、様々なことが起きる社会では大切なのだと強く感じました。
貞市と北斗の執着の強さは、原作同様、とても恐怖を与えてくれる表現になっていたので良かったです。
また、雄司は執着と無縁の性格でしたが、夕里子を失い、夕里子への執着が生まれ、執着に狂う展開が強く表現されていたところも見応えがありました。
結末ついては、人それぞれ様々な感想があるかと思いますが、個人的には良い結末だったのではないかと感じました。
原作の結末は雄司が世界から消え、北斗と夕里子が結婚する世界線で終わり、あまりにも雄司が報われない世界として描かれていたため、悲しみを強く感じました。
映画の結末は、最終的に別々の人生を歩んだ雄司と夕里子が出会う運命的展開で、最初に見た時は「あれ?貞市が生きている世界線では、雄司は死んでいる設定じゃなかったっけ?」と戸惑いましたが、2回目に観た時に「雄司も夕里子への執着が強くなり、別人として生きる世界で生きることができるようになったのかな」と思うと、かなり腑に落ちました。
このような結末のおかげで、夕里子を奪われた雄司の悲しみや、北斗のそばで感情を失い生きざるを得ない夕里子が、この先少し救われるのではないか…という希望を感じたところが、私が良い結末だと感じた理由です。
あと、原作を読んだ上で映画を観たために感じた違和感を挙げるとすれば
①火喰鳥の怖さを表現する場面が少なく、ただただスコップで殴られて可哀想な存在の火喰鳥だった
②北斗の「実は久喜夫妻の味方なのか…?」と思える要素が少なかった
③原作は女性が見ている悪夢から始まり、最後にあの悪夢は千弥子が見ていた悪夢だったのか…と伏線回収をすることで、千弥子や貞市にも寄り添える物語だが、千弥子側の視点が最後にしか無いことで、千弥子がただただ不気味な女性に映って見える
以上3点については、違和感を感じました。
ただ、結末以外は基本原作に忠実な内容ではあったので、原作を読んだ上で観る映画としても観やすい映画でした。
また、できる限り映画を観るとともに原作を読んだ方が、様々な点で理解を深めやすいのかなと思いますので、ぜひとも原作も読んでいただきたいなと思います。
長くはなりましたが、宮舘涼太さんのファンとしては、初めての単独出演映画の役が北斗総一郎というキーパーソンであったことがとても嬉しく、執着によるサイコパス感が強い役であったことが観ていてとてもゾクゾクして楽しく、難しい北斗という役に"宮舘涼太らしさ"をしっかり取り入れつつ演じている姿を観られたことがとても幸せでした。
これから、何回も映画館に通い、この映画の新たな発見をできたらと思います。
理解が追いつかない
俳優陣の演技はナチュラルで大変よかったように思いますが、ストーリーについていけなくなる場面が多々ありました。
原作未読での鑑賞になります。
まず、私の中で世界線は2つと思って観ていたのが間違いでした。パラレルワールドということに気づくのが遅すぎて、情報収集不可でした。
そもそも、パラレルワールドでも今どこの世界線にいるのかが本当に分かりませんでした。
また、火喰鳥を食べたのかどうか謎です。
貞市の執念が勝ったのは理解しましたが、終わり方がモヤモヤしました。
執念は人の純粋な欲望...
登場人物は皆さん、皆さんなりの執念があったのだろうと思います。
北斗さんの執念は夕里子さん
夕里子さんの執念は雄司さん
雄司さんの執念は宇宙にあったのかな
雄司さんは夕里子さんへの執念も芽生えたのだから、大事にその執念を育ててほしいなと....
そしていつかは....と思わせる最後でしたかね。
人の想いに人は簡単に影響されるんだなと、思わされました。一見主人公がただNTRされただけの作品に感じますが、執念の強さという概念的なものに置き換えて考えたら、北斗さんの勝利は必然かなと感じました。
人の執念
原作未読です。
展開としては、ミステリー要素も入れながらだったが結局貞市が生きていた世界線と亡くなった世界線を書き換えることによって、北斗の思っている世界にしていくという、人の執念の強さという、怖さというかそういう意味ではホラーだった。
原作では描かれているかもしれないが、北斗と夕里子の過去の描写などを見たかった。
原作を読んでいるともっと分かりやすかったのかなと感じるところはたくさんあった。
ラストについても、すれ違った際にお互いの記憶が出てきてしまうのはこの話としては怖さを減らしてしまっているのでは無いかと思う。
北斗の執念の強さで変わってしまった世界では、お互い赤の他人であるラストの方がホラー作品として観やすかったかな。
人の思念、執着の強さ
人の思念、執着の強さというものが
時を超えて周りに波及する現象
念がこもった物品や様々なきっかけで現れ、変化していく状況
誰の執着が最も強いのか、その駆け引き等の
面白さも感じた映画でした。
最後に勝ったのは北斗という事なのかな。
映画を見終わって印象に残ったのは
北斗というキャラクター。
もっと北斗がどういう人なのか知りたくなっています。
原作を読んでみたくなりました。
執着が世界線を喰らう
人間が持つ欲望、羨望、嫉妬などの心が「何といったらよいかわからない」もののエネルギーを貯える。
自分が今この瞬間に生きているのは、そもそもこの世に生まれたのは、生まれたいという欲望を持ちながら挑んだ椅子取りゲームの敗者らが下敷きになっている世界なのかもしれない。
ほんのすこしでも背中を押せば、その者たちの生きる世界線の引き金を引ける瞬間はあまたにあるのかもしれない。
水上恒司さんが好きで突発的に見よう!と思い劇場を訪れましたが堪能できました。思ったよりホラーではなく、ミステリーでもなく、哲学に近いものを感じました。久喜雄司の生きた世界は、平行線という名のブラックホールに閉じ込められてしまったという解釈で良いのかな?
最後にすれ違った2人の流した涙は、もう「この」世界には必要ないものなんだろうなあと。
全125件中、61~80件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。









