「ホラーじゃなくて新海誠なファンタジー」火喰鳥を、喰う グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
ホラーじゃなくて新海誠なファンタジー
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 超個人的な願望。
あれほどまでに〝異能〟を持つ者としての孤独を強調するなら、80年前からの思念と闘うなかで、夕里子の潜在的な能力が覚醒して〝彼〟を成仏させて仕舞えば良かったのに!
結局、最後はパラレルワールド的に歴史が書き換えられた世界が出現して、『君の名は。』『秒速5センチメートル』と同じように、運命の人同士がすれ違い、果たしてどうなるの?というどちらかというとハッピーな気分のヤキモキが残る。
そして、生き残っていたあの人も孫娘と幸せな余生を送っているので、おぞましいことは何も起こっていない世界が実現(交通事故の不幸もそれほどダメージを与えていなそうだし)、めでたしめでたし…
ということは、従軍日記の手帖は久喜家周辺の人たちにとって、前の世界よりも不幸な人が少ない世界をもたらした、という理解でいいのでしょうか。
戦争中の飢餓のもとで生まれた生への執着がもたらしたハッピーエンド!?
だとしたら、これってホラーじゃなくてファンタジーなのでは。
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