火喰鳥を、喰うのレビュー・感想・評価
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正解を探す108分。
ミステリーホラー作品。原作未読であるが、おそらく本で読む方が何倍も面白そう…🤫インパクトのある題名に惹かれて鑑賞。
「喰うか喰われるか」でいったら、「喰ったもの勝ち🏆」というのなら、
瑞々しく奥ゆかしい演技の久喜夫婦<舘様演じる北斗のクセ強勝ち🏅
余韻の残るラスト<マカロニえんぴつ「化け物」の音の入り勝ち🏅
人間の生への異常なまでの執念が未来をも変える。という主題は面白く興味深いテーマではある。
ストーリー展開、役者の演技、音の所々で、これがホンマに正解なのかしらん🤫と思える節はあったけれども、それも含めて一興。ひたすら正解を探した108分でございました。
🕯️たぶん、人生も同じ。
正解を探してるうちは、まだ途中。
でも、探すこと自体が“生きる”ってことなんやろな。
結末は、最悪の事態から回避する最後の手段であったのか
正直、自分の読み取りが不足であったのかと思う。結末とタイトルに関連性が見出せない。でも、興味深い点が多々あったと思うので、あまり評価は下げたくありません。
早速ネタバレしますが、勿論ですが「火食鳥」とは「人肉」のことで、わざわざ「クイタイ」「クッタ」「ビミダッタ(だったかな)」と日記に書き綴ったのは「そうだ、あれは人肉じゃない、鳥の肉だ、俺は火食鳥の肉を食ったのだ」と決めつけ、日記に綴り、生き抜かなければならなかった恐ろしい過去。悲惨な戦争体験。前半の日記を読むシーンで既にピンときました。
でも、この時点でそうと判ってしまうと映画が終わってしまうと思いきや、弟君の突飛な行動。日記の続きを書いてしまうという暴挙。亡霊が取り憑いてしまったのか、日記の書き手の妄執がそうさせてしまったのか。
そして怪しすぎる「北斗」という男。あからさまに怪しい。怪しいですよーと顔に書いてあるかのような怪しさ。でも微妙に絶妙なことを言っている気もする。でも正直いって言ってることが判らない。私には難しい映画は駄目なのかと、ちょっと落ち込みかけたのですが、ちょっと面白い概念を知りました。
墓石を削り、日記を提示し、「祖父の兄は生きている」という証拠を並べていけば、周囲の人々はそのように動き出してしまう。既成事実を固めるだけで世界が改変されてしまう恐ろしい超常現象。だから、弟君は「祖父の兄」が生きているかのように操られて、日記の続きを書いてしまったのか。更には主人公をも夢遊病患者のように振る舞わせ、あわや事故にあいかけてしまったのか。まるで呪術のような、あるいは催眠効果なんだろうか。ただし、女性の記者の車の発火や、生還した老人の家を焼くのは人為的には可能だけれど。ああそうか、弟君も裏で繋がってたら、それも人為的に可能ですね。
結局、「北斗」の目的はなんだろう。弟君が忠告していた通り、自分の欲しいものは何が何でも手に入れたい。主人公の嫁である美月さん演ずる夕里子さんを何としてでも。それが叶うのは、「祖父の兄が生きているパラレルワールド」ということだったのか。写真を加工し、墓を削り、既成事実を積み上げ、夕里子さんを手に入れる世界線へと移行するために。
そして、それは叶ってしまう。映画はそこに至って終える。なんだか納得いかない。珍しくも悪は栄えるバッドエンドなのかと思ったけど、そうしないと、主人公の彼が最悪の状態に陥ってしまう。それを救うために夕里子さんは身を投げ打ったのだろうか。最後に「北斗」が伴って現れた夕里子さんの顔はスケープゴートと例えたくなる無表情。
そして、互いに知り合わない関係となった世界線で、夕里子さんは主人公に振り返る。ここで理解したつもりです。ああそうか、「こちらからみたバタフライ・エフェクト」だったのかと。相手の幸せを願うならば、自分が幸せを得る世界線では駄目なのだ、と。
でもやっぱり、そこにタイトルの「火食鳥」は欠片も登場しない。いろいろ興味深い映画だったんですけどね。ただ、頭の悪い私には理解が追いついていない気がしてならない。結論的に、この映画はミステリーなのか、ホラーなのか。最後の結末は、もしかしたらパラレルワールドの概念を用いたSFだったのかと思う。
特殊設定ミステリと似て非なる現実崩壊ホラー
いわゆる“特殊設定ミステリ”の小説を、少し前に読みあさった時期があった。世間的によく知られた同ジャンルの作品としては、今村昌弘原作で映画化された「屍人荘の殺人」、相沢沙呼原作でドラマ化された「霊媒探偵・城塚翡翠」など。ただ個人的にはまったのは、白井智之の設定があまりにも特殊過ぎて笑っちゃうほどの小説群。長編なら「人間の顔は食べづらい」「東京結合人間」、短編集なら「お前の彼女は二階で茹で死に」など、タイトルからすでに異常性がにじみ出ている印象を受けるが、しっかり謎解きで楽しませる推理小説として成立しているのがいい。
さて、原浩の原作を本木克英監督が映画化した「火喰鳥を、喰う」も、横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作という情報から特殊設定ミステリに近いストーリーかなと予想したが、かなり違った。
具体的にどう違うのか。特殊設定ミステリは早い段階で物語世界の特殊なルールを提示し、そのうえで伏線とその回収などを続けることで、読者や観客が推理に参加できるように構成されている。
一方で本作は、世界の特殊なルールが提示されないまま奇妙なことや常識的にあり得ないことが続き、後半になってから謎解きとほぼ同時に特殊なルールが明かされる。しかもそのルールに相当するのが、(ネタバレにならないよう少しぼかして書くと)「個人の強い思い(執念)が現実を変える」というもので、それってほぼ何でもあり、ルール無用と同義じゃない?という話。
そんなわけで、ミステリ、つまり謎解き要素に期待しすぎると、なんかすっきりしない、後出しじゃんけんで負けたみたいで後味悪い、といった感想になるかも。でもまあ、あり得ないことが起きて現実が徐々に崩れていく展開が結構ぞわぞわ来るので、ライトなホラーとして楽しめたならそれもよいことだと思う。水上恒司と山下美月の演技やたたずまいのおかげで、暗い話の割に清涼感が残るのも評価されるべきポイントだろう。
結局のところ、すべて夢?
信州のとある村に暮らす久喜雄司と夕里子の夫婦のもとに、謎めいた日記が届く。
それは雄司の祖父の兄で、太平洋戦争末期に戦死したとされる久喜貞市の遺品だった。
日記には異様なほどの生への執着が記され、最後のページには
「ヒクイドリ、クイタイ」
という文字がつづられていた。
その日を境に、墓石の損壊や祖父の失踪など、雄司と夕里子のまわりで
不可解な出来事が起こり始める。2人は夕里子の大学時代の先輩で、
怪異現象に造詣が深い北斗総一郎に、不可解な現象の解明を依頼する。
しかし、存在しないはずの過去が現実を侵食していき、
彼らはやがて驚愕の真相にたどり着くが……。
といったあらすじ。
いや~、不可解なことが起こりまくって、最後はどうなるのか、
と見てはいましたが・・・
現実主義、理論派の人には理解しがたいストーリー、展開。
水上恒司さんの前回主演作「九龍ジェネリックロマンス」もどこの世界へ、
という映画だったが、今回も次元、時空という概念?と思わせつつ、
結局のところ、すべては夢の中?
山下美月さん、「六人の嘘つきな大学生」以来でしたが、
奇麗でしたね~。すてきな人妻です。
何といっても北斗役の「舘さま」こと宮舘涼太さん、こういう役、ピッタリですね笑
見れば見るほど理解が増す、そんな作品でした
最初は小説未読で、その後小説を見たうえで再度見に行きました。
時代が度々変わったり、耳馴染みのない難関な用語も多くでるため、ついていけない人も大勢いるだろうな...とも思いますが個人的には先の展開が気になる楽しい作品でした。
一度見るだけより何度も見たり、小説読了後のほうがより楽しめる作品だと思います。
ちなみに結末が原作と大きく異なりますが個人的には原作のほうが好きでした。
ですが長い小説を2時間にまとめる必要があるため、多少カットしたり構成を変えたりする場合が出てくるのは原作ありの作品だとやむを得ないのかなとも感じます。
キャストさんは失礼ながらはじめて演技を拝見する方ばかりでしたが、水上さん山下さんが怪異に巻き込まれる夫婦をとても自然に演じられており、夫婦の絆もしっかり感じられすごくよかったと感じました。
また宮舘さんですが、良い意味で演技がとても胡散臭く、異物感がよく出ていました。北斗総一郎は浮いてこそ存在感が増すキャラクターだと原作を読んで感じたので胡散臭さをうまく出されており、ハマり役だったように感じました。
個人的見所シーンは雄二と北斗の対立シーンで、お二人とも全力でぶつかっており他のシーンとは違う感情の出し方が素晴らしかったです。
声のトーンや表情も全く異なりすごく引き込まれた場面でした。
考察しがいもあるし新たな気付きも出てきたりと、見れば見るほど良さが増していく作品だったと思います。
機会があればまた拝見したいです。
ラストの意味はよくわからんがとにかくすごい思念だ
2025年映画館鑑賞102作品目
10月26日(日)イオンシネマ新利府
更新チケット1200円
監督は『鴨川ホルモー』『空飛ぶタイヤ』『居眠り磐音』『大コメ騒動』『シャイロックの子供たち』の本木克英
脚本は『護られなかった者たちへ』『ラーゲリより愛を込めて』『ディア・ファミリー』『少年と犬』『俺ではない炎上』の林民夫
舞台
長野県松本市
ロケ地
長野県松本市
松本歯科大学病院
陶器専門店セラミカ
眼鏡店ノセメガネ
ホテル飯田屋
長野県安曇野市
大庄屋 山口家
麦工房 かかし
東京都府中市
五藤光学研究所
粗筋
長野県松本市郊外に住む大学助教久喜雄司は実家で妻夕里子と母と祖父と一緒に暮らしていた
父は14歳の時に交通事故で亡くしていた
東京から妻の弟で大学生の亮が泊まりに来た
そんなある日に先祖の墓に祖父の兄貞一の名前と亡くなった日がノミのようなもので削られている事件が起きた
その直後貞一の従軍手帖が見つかったという知らせが
入手したのはパプアニューギニアで取材をしていたカメラマンの玄田で地元民に渡されたという
地元マスコミの信州タイムスの与沢と共に久喜家にやって来た
亮は突然手帖に「ヒクイドリヲタベタ ビミナリ」と書き加えた
それ以来次々と奇妙かつ恐ろしい事件が起こり始めた
諸星大二郎の漫画で言うなら妖怪ハンター稗田礼二郎のような人物が登場する
北斗総一郎
助け舟のようだがとんでもない沈没船だったりする
貞一の手帖には生きたいという強烈な思念がありそれが「籠り」になっている
彼は独占欲が強く大学で同じサークルだった夕里子を奪うつもりでやって来た
手帖の魔力によってこの世から次々と弾き出されていく久喜家の関係者
最終的には貞一が生きている世界に
夕里子は総一郎と結婚し雄司は化学系の大学助教ではなくプラネタリウムで働いていた
話の内容は極めてシュール
とにかくわけがわからない
ラストだけじゃなく全体的に意味がわからない
藤子F不二雄先生のSF短編に似たような話があったような気がする
それを捻りに捻って捩じ切る直前のような
でも嫌いじゃない
わりと好きなタイプのシュール
まあホラーって理屈じゃないから
だってこの世じゃないものをテーマに映画をつくるわけだから現実的な理屈に合わないのは当然
つまらないくらい完璧に近い正統派美人の山下美月に対してベテランでノーメイクの麻生祐未
そして終盤に登場する元ホラー系美少女佐伯日菜子
山下も夭折しない限りいずれはこんなふうになるのだろうがまだまだ生きていて好きなことがやれるだけ幸せなことこの上ない
北斗総一郎演じる宮舘涼太の「圧」が凄くて笑える
夫の前で人妻を呼び捨てにする
なんかこのキャラ笑える
アイドルには全く詳しくないがスノーマンの人らしい
スノーマンで涼太なのに暑苦しい
田舎の新聞記者役なのにありえないくらいエロい雰囲気を醸し出す森田望智
唇のせいだろうか
唇に特徴がある代表格といえば松本清張だが彼は全くエロくない
不思議だ
わからない
田圃に登場する女児が儀式の会場で雄司の母親になり貞一が老人として生きている世界では佐伯日菜子になっている
うーんさっぱりわけがわからん
だが面白い
事実を改変する
火喰鳥とは貞一が死んだ現実か
「太平洋戦争」も「大東亜戦争」の改変と言える
夢か幻か
それは最後にはなかったけどもしかしたらやっぱり全て夢でしたってオチかな
『行け!南国アイスホッケー部』でもそんな回があったがこれは違うか
結局1番びっくりしたのは栄の娘の藤村ゆきを演じた平田敦子のデブぶり
1人でマクガイヤーブラザーズ2人分よりインパクトがあった
あと地味だけど終盤の豊田裕大と宮舘涼太の特殊メイク悪くない
配役
長野学院大学の助教の久喜雄司に水上恒司
高校時代の天文学部の先輩で雄司の妻の久喜夕里子に山下美月
信州タイムスの記者の与沢一香に森田望智
従軍手帳を受け取ったカメラマンの玄田誠にカトウシンスケ
雄司の祖父の久喜保に吉澤健
保の年の離れた兄でニューギニア島に派兵され戦死した日記の持ち主の久喜貞一に小野塚勇人
貞一の老齢期に足立正生
雄司の母の久喜伸子に麻生祐未
夕里子の弟で大学生の瀧田亮に豊田裕大
墓場を見ている少女の久喜千弥子に千原ゆら
千弥子の成人期に佐伯日菜子
ニューギニアから生還した貞一の部下で軍曹の藤村栄に山野史人
栄の若年期に三村和敬
栄の娘の藤村ゆきに平田敦子
夕里子の大学時代の後輩で超常現象専門家の北斗総一郎に宮舘涼太
貞一の母に大島蓉子
貞一の父に朝香賢徹
貞一の部下の伊藤勝義の若年期に矢野健友
巡査の松尾に成松修
巡査の池田航
プラネタリウムのスタッフにヒロウエノ
雄司の同僚に高屋悠希
夕里子の同僚に岡谷瞳
村人に加藤満
村人に及川いぞう
ニュースの声に大山真絵子
期待度△鑑賞後の満足度△ 上映期間が短かったのも分かる。ただ、原作の欠点を何とか補い上手く映像化しようという意気だけは買いましょう。だから少し点数を甘くしてます。(2つ星でいいくらいだけど))
《原作既読》
①原作を先に読んだら、「映像化は無理だろう」「したとしても最近の日本映画の例に漏れず愚作・駄作になるのがオチだろ」と期待値ダダ下がり。でも先に予約してたのて勿体無いから鑑賞。
②脚色した人も分かっていたのか原作の欠点というか弱点を上手く他の要素と合わせることで、貞一の生き延びたいという思念(執着心)を何とか強調しようと工夫している。何せここが本作(原作)のプロットの肝であり、ここを印象つけることで後に起こる怪異に説得力が増す。
しかしながら原作よりましとはいえやはり十分な成果をあげていない。
こちとらは原作を先に読んだので話の流れは分かっていたが、原作を読んでない人はワケわかんなかったのではないだろうか。
③いったい原作は、プロットの着想はなかなか面白いが、何せストーテリングについては及第点を上げてもよいとはいえ、筆力はまだまだである。横溝正史ミステリー&ホラー大賞を獲ったそうだが筆力はまだまだ横溝正史には及ばない。
伏線回収が上手いものもあるが、単に不気味さや怖さを付け足すだけで伏線回収や謎解きがされずほっときぱなしのものも多い。
本作にもいえることだが、あちこちに不可思議な現象や謎めいた描写を振り撒いてもそれが映画の不気味さや怖さには繋がるとは限らない。
⑥原作や映画の出来には全く関係ない(?)が、最大の謎はなぜ『火喰鳥』?必然性がない。
⑦水上恒司は男前だし(鼻曲がってるけど)熱演だけれども、本作が初主演作とのこと。もっと作品を選びましょう。
森田望智は無駄使い。
他の出演陣はどうってことないが、北斗役はもっと他の役者はいなかったのか。単に顔が気に入らないだけかも知れないが胡散臭さしかない。チベット教の坊さんみたいな格好で出てきた時はドン引き。もう少し胡散臭さと誠実さとを同時に醸し出させるような役者・演技でなけれは本作のトリックというかプロットが活きてこない。
今を侵食するif
もしもあの人が生きていたら
ifの世界線に侵食され壊れていく、パラレルワールド系のホラーだと思うんだけど
かなり残念だったな。
ホラーとしても、サスペンスとしても。
序盤は良かったよ。日記を巡る怪異が不気味だし予想しづらくて。でも宮館涼太演じる能力者が登場してからは一気に胡散臭くなり、胡散臭さを残したまま挽回することもなく、ラストも他人の夢落ち?何それ?って感じの不完全燃焼。
キャストについてだが
全体的に人物像とかキャラクターが薄い様に思う。ベテラン製の演技は良かったが若手は微妙だったな。
主演の水上は幅の広い演技が魅力なんだけど、この作品の演技は何かいまいち。上手く言えないけど何か違和感。でも他の人よりはマシ。
妻役の山下だけど、この人も演技がいまいち。何か不自然だったんだよね。台詞を読んでますって感じがして。それと何らかの能力があるならその片鱗を少し出しても良かったんじゃないかと思う。例えば日記を初めて見たり触ったりした時に何らかのアクションが欲しかったな。黒いモヤが見えるとか、日記の記憶が一瞬見えるとか。
北斗と再会した時に能力云々言われても、せめて伏線くれよって感じ。その後も能力が活きるシーンもないし、そもそも能力者の設定必要だったか?
妻の弟役はあの特殊メイクがガッカリだったな。それ以外はキャラと影が薄過ぎてあまり記憶に残ってない。
そして大戦犯、宮舘演じる北斗。
まず演技が臭すぎる。大根過ぎて胡散臭さが際立ちかなり浮いた存在感。そして能力も不明なことが多いし、事象の説明をするシーンもダラダラ長いくせに芯を食わないから結局よくわからん。
あと変に科学を混ぜんなよ。逆に頭悪そうに見える。
そして物語内の諸悪の根源もこいつだけど、動機もガッカリだし、やることが回りくどすぎる。結末もモヤモヤ。
いいい、いかん
後半、多分、肝心なところで居眠りしていたようで、よくわからないまま終わってしまいました。ちなみに、居眠りは夜勤明けだったからで作品とは関係ありませんので。
移り住んだ今の家の近くでロケがあったみたいで観ようと思いました。わたし、地元のフィルムコミッションに登録しているんですが、この作品のエキストラの募集があったような気がします。
全体的にイマイチでした。結局は元カノを取り戻すための大騒ぎということなんですかね?それならもっとオカルト強めでも良かったんじゃないかと。
わたしはグループに詳しくないんですが、山本美月さんが出ているのかと思っていたら山下美月さんという方がいるんですね。もう少し、なんとか出来たような気がします。このままだと埋もれてしまうぞ。
水上さんも恥ずかしながら知りませんでした。鈴木亮平さんの若い頃みたい。
木本監督も調べてみたら釣りバカと鴨川ホルモーしか観てなかったです。うーん、今作だけでは追いかけようとは思わないです。
モヤモヤ
ひとりの男の欲望が暴走し人生を逆転さそうとする欲望の暴走。
火喰鳥を喰うが何を意図してるのか?その愚かな行為が戦争という愚かさを描いてる点はずっしり心に響くのだが、その欲望の叶え方への道程が靄に掛かってる感じがしてモヤモヤしてしまう。
スッキリする終わり方ではなくても良いのだが、それぞれの道を照らすものの選択はハッキリして欲しかった。
「10月5日、居酒屋にて比内地鶏の焼き鳥を食べる。美味かった。」ある日の日記より
原作は横溝正史ミステリー&ホラ大賞、もとい、ホラー大賞受賞作。しかし読んでいて感じたのはSF色がかなり強くてホラー色は弱い。今回の映画化では原作にあった残酷描写がなくてよりホラー色は薄められている。R指定などの年齢制限を嫌ったのかもしれない。でも本作の面白さはSFミステリーがメインなのでホラー要素はあまり必要ないだろう。
今あるはずの現実とは異なるもう一つのあり得た現実が同じ次元に存在することとなり互いがその生存をかけて食い合うという、パラレルワールドを扱ったような作品。
異なる次元の世界同士が戦うというのはアニメの「ぼくらの」や「エブエブ」を彷彿とさせるけど原作者は「バックトゥザフューチャー」をヒントにしたんじゃないかな。
かの作品は過去を変えてしまったことから自分の存在が危うくなるというタイムパラドックスを描いた作品で写真をツールにしていたのも酷似している。
過去に死んだはずの大叔父が生存していたというもう一つの宇宙が自分の存在する宇宙に影響を与えて自分の存在が徐々に危うくなってゆくという展開ははまさにかの作品と同様。
例えれば「籠」である日記がタイムマシンの役割を果たしていて、とどのつまり貞市が生存する別次元の北斗が由里子と添い遂げるためにもう一つの次元の北斗をそそのかして操っていたという物語。
本作での火喰鳥の存在はまさに本作の異なる現実同士の生存競争、食う食われるの関係を象徴する存在として原作では描かれていたが、今回の映画化では主人公が火喰鳥に食われる悪夢のシーンや記者が火喰鳥に襲われるシーンもカットされていて本作での火喰鳥の意味がぼやけてしまっている。先の大戦で飢餓地獄に陥った旧日本兵が生存のために人肉を食らったことを示唆した存在としても薄まってしまった。
また本作は多元宇宙の話で異なる次元の世界同士の生存競争がメインだが、悪夢というものが作品のネックになっていて、悪夢を見ている主体が原作ではあえて伏せられて作品がつづられていくことでラストのどんでん返しに生きてくるのだが、映画ではそういう描写もすべてカットされている。
今回の映画化では原作の魅力がすべてそぎ落とされてしまってまるで原作の出涸らしみたいな作品となってしまった。
ちなみにヒクイドリの体長は大きいもので180センチを超えるという。低いどりなのに。
私は戦ったのかな…?そんな余韻の残る映画でした。
色々間違ってない?
何というか…
世界の奪い合いの映画だった。
タイトルからは想像出来ない内容だ。
しかし、何故こんな事が起こるのか、説明はあるのだが、それでも理解できない…というか、納得出来ない。
不思議な事だから何でも良いのか?
確かにホラーなら成り立ったりもする。しかしこの映画は、ホラーというジャンルを逃げに使ってないか?
本当はこの映画はホラーじゃないんだ。
SFテイストで観たい内容だった。
#火喰鳥を喰う𓅞
#映画三昧
食べるシーンがとにかく多い
月に一度は映画館で映画を観る!!というノルマが(誰に言われたわけでもないけど)あって、今月もそろそろ終わるじゃん!!!?と、何か観ようと思ってたところ、そういえば気になっていたのがあった!!ということで、地元では上映場所が限られている中、レイトショーで観に行きました。
私、映画のお供は絶対バター醤油味のポップコーンなんです。
塩は後半塩味がきつく、キャラメル味も甘味がきついため、終始おいしく頂けるバター醤油を相方に、新作情報あたりからムシャムシャ食べ始めます。
飲み物はジュース系は氷が溶けると味が薄くなるので、溶けても気にならないウーロン茶にしてます(=゚ω゚)
なので、バター醤油味のない映画館では映画が観れない!!!(=゚A゚)塩かキャラメルしかない場所もあるので、全シアターに普及してくれと声を大にして言いたい!!!
というわけで、バター醤油(とウーロン茶)片手にスクリーンに足を運んだのだけど、劇場内の席を見ると、座っているのが何と女性ばかり。
宮舘涼太くん目当てかしら?と昔、女性専用車両に間違って入ってしまった時のトラウマが蘇りつつ、俺はバター醤油を食べに来たんだ!!否!映画を観に来たんだ!!と決して味と期待を裏切らないバターの風味と醤油の香りを噛みしめながら、じっくりと鑑賞しました。
一言でまとめるなら「パプワニューギニアで70年前に戦死した大伯父が生きていたら?」
という、ドラえもんのもしもボックスのような内容でした。
宮舘涼太くんのやけに芝居がかったセリフから推測すると「死んでる世界線」であるはずの現実が「生きてたら?」というもしもボックスへ語りかけたようなワードをトリガーに「生存ルートの世界線」に徐々に書き換えられていくという、それで生存ルートであれば本来生きていてはおかしい人間が整合性のために抹消されていくと。こんな感じなんかなぁ?
ブラックホールというワードが出てきたんだけど、ブラックホールの中っていうのが、全ての時間軸を行き来できる5次元空間なんだよね。
5次元空間からは重力のみなら干渉できるので、物を落とすとか、時計の針をちょっと戻すとか、そんなイタズラが出来るみたいですよ。
10年前にハミルトンのカーキフィールドという手巻きの腕時計を買った当時の自分にイタズラすることだって出来ると(=゚ω゚)いや、そんなことのためだけにブラックホール入りたくはないけども…
「喰う」というワードのためか、食事シーンがやたら多いなと感じました。
主人公の虫が苦手っていう設定が何か重要なのかなあとか、序盤の少女結局誰なんやろう?とか思いながら、中盤以降は、B級映画のような壮大なグダグダ感で進行しつつ、大丈夫かな…と不安を抱きながら結末まで観たのですが、結末を見て、お~なるほどと。
当初は貞市の執着によって変えられそうになってた世界と2者択一だったのが、ラストは登場人物たちの執着によって更に変化してしまうというか、宮館くんにまんまと乗せられて雄司がそうなるようにしちゃったというか、そんな捉え方でいいのかな?
それともラストで更に変化した貞市が生きていた世界が本来の世界で、家の戸にすがりつくカブトムシや墓の近くに少女の姿で立ってた貞市の孫にあたる千弥子の存在が「こっちが正解」とでも言うように思念を向けていたのか。
しかし、生存ルートの世界線で結ばれるためとはいえ、寄りを戻したいと考えている元カノを殺害してしまうとは、生きている人間の執着が恐ろしいとはよく言ったものですねぇ。
私も食うことに執着していたのか、映画の後半くらいにはポップコーンが空になってました。
バター醤油、美味なり。
ちょっとガッカリ↓
例によって原作未読で意外と好きな山下美月さんが出てるので鑑賞
最初はなんだかワクワクドキドキの展開だったのですが
場面や時代がコロコロと変わり現実なのか夢なのか妄想なのか願望なのか
主人公久喜雄司(水上恒司)妻夕里子(山下美月)の元に雄司の祖父の兄からの日記が届いてから不可解な出来事が起こるのですが少しの出来事で現代が変わり過ぎ!?
結局北斗総一郎(宮館涼太)が現れてからは彼の思う壺!?
彼の演技がちょっとウザくわざとらしく見えたのは演技なんでしょう
水上恒司と山下美月の演技は良かった☆特に山下美月2人の夫との妻の表情の違いが良く出てました(北斗の時は暗く楽しそうではなかった)
最後に二人が見つめあうシーンで終わりますが二人に進展はないのでしょう・・・
パラレルワールド
レビューを読んでから映画館に行ってツッコむ気満々で観ました。が、思ってたより面白く飽きずに見られました。怪奇現象に怪奇的なBGMを被せない方がいいと思う。パラレルワールドと現実世界を行ったりきたり、パラレルワールド増えたり、特殊能力持ってたり、やっぱりインチキだったり、やっぱりインチキじゃなくて強い絆(ご縁)があるのか?だったり。
宮舘涼太の快演を期待してたけどそれほどじゃなくて、もっと舘様ワールドぶちかまして笑わせてほしかった。最後はあまりにも唐突にハシゴを外されて、えっ?てキョロキョロしちゃう「君の名は」な結末でした
少しずつ現実が変わる恐怖
原作は未読。予告からホラーサスペンスっぽい感じに興味が湧いて鑑賞。物語は戦死した祖父の兄の手帳が見つかり、実家の墓石からその名前が削られたのが発端。これが伏線になって不可解なことが起きていくわけだが、佇んでいる白い少女とか、視点が巡るましく変わり、謎が解消されないままその都度少しずつ世界が変わっていく進め方は面白いなと思った。
後半は白い少女の正体とか、北斗の異常な目的などが明らかになるなど急展開過ぎて最初から雄司の目線で見ていたので現実が書き換わってしまった最後のシーンも???な感じで終わってもやもやする内容についていけなかったが、鑑賞後にあれはこういうことだったのかとか色々と振り返られる別の楽しみ方があったのかと思うと評価が少し変わる。
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