「『アズワン/AS ONE』感想」アズワン AS ONE ちゃいさんの映画レビュー(感想・評価)
『アズワン/AS ONE』感想
推しのアイドル(JO1白岩瑠姫くん)が声優に初挑戦、しかも主題歌も作曲するということで、ファンとしては違うジャンルで頑張る推しを見届けなければという気持ちで見に行きました。
見る前には、プロの声優陣の中で彼のセリフが浮かないだろうか、映画に大切な主題歌が原作ファンの方にも受けいれてもらえるかと、不安でいっぱいでした。しかし、見始めたところ、主人公がやや口下手で想いを伝えるのが苦手という設定だったので、感情が声に乗っているかどうかは、そこまで気になりませんでした。
事前にある程度、ストーリーと設定を頭に入れてから見たのですが、それでも初見ではよくわからないシーンが多かったです(星の結晶は星の結晶からのみ生成されるなら、最初の結晶はどこから来たのか?偶然の産物だったのか?ヨウが巡星にいるラコの脳内にリアライドする途中で出会ったもうひとりのオレって結局誰なの?あと、キザナとヴィーゴがリモートでリア・ライドしたあと、ヴィーゴだけ星の漠に沈んだと思うが、その場合、キザナ側では何も起こらないの?など)
映画のテーマとしては若者の迷いや葛藤、家族や友達、同僚との絆、エネルギー源を巡る戦争、平和への願いなどが描かれており、信じれば困難を乗り越えられるというポジティブなメッセージを強く感じて、鑑賞後はさわやかな気持ちになります。
エア・リアルやプルガードなどの機体デザインがカッコいいし、カーチェースや戦闘シーンは迫力もあって、ロボット系アニメが好きなかたならきっと満足できる仕上がりなのではないでしょうか?人物は手書きで、背景にはCGを使ったハイブリッドアニメだというのも、新時代ぽさもありつつどこか古き良き日本のアニメを感じます。
SNSで感想を見ると、瑠姫くんの声の演技や主題歌を、原作ゲームのファンのかたも受け入れてくださっているようでとてもありがたく感じております。(個人的には「ルッキー」呼びが嬉しかった!!) 原作ゲーム(星と翼のパラドクス)の続編を待ち望む声も聞かれたりして、映画「アズワン」を通じての新たな出会いに感謝したいです。評価は、推し贔屓と、ストーリー設定のわかりにくさでちょっと減点しましたが、決して酷評されるような映画ではないと思いました。