「救いようのなさを淡々と描くことについての受け止め」ミステリアス・スキン sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
救いようのなさを淡々と描くことについての受け止め
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彼らの身の回りに起きたことは、彼らにはどうしようもない出来事だった。だから、映画を観るこちら側とすると、どこかに救いを求めたくなる。
しかし、この作品は、あっさりとそれを拒否して、一度起きてしまったことは、どうにも救いようがないのだということを、淡々と、けれどこれでもかと提示して終わってしまう。
映画なのだから、展開も描き方もテーマも自由だし、幼い頃に彼らが受けたことは、それだけ酷いことであり、同時に許されないことでもあることの根拠としても、この描き方は機能する。
でも、その影響を受けた子どもたちは、生涯その影響の結果を受け止め続けなくてはいけないのか。その疑問がずっと拭えなかった。
追記
UFOにさらわれたと主張する女の子、「24」のクロエっぽいなぁと思っていたら、ビンゴでした。
お恥ずかしながら、この映画、制作当時に日本で公開されず、20年経っての初公開だとは知りませんでした…。
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