「第三のSAKAMOTO」英雄傳 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
第三のSAKAMOTO
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本物の武術家が出演する、というところに惹かれた反面、不安もあった。
実際にぶちのめすわけにはいかないため、殺陣として成立しているのか、という不安だ。
結果として、部分的に甘いところはあったものの全体で見れば迫力もあり素晴らしかった。
合気道同士の闘いは特にダンス的な段取りを感じたのだが、話の流れからわざとそうしてたならむしろ見事。
カメラワークも良かったし、やられ役もしっかりしてて、アクションの見応えとしては十分満足。
しかし話のつくりはかなり雑。
智也がやられて敵側が「邪魔が入った」と撤退する意味が分からん。
「娘がどうなってもいいのか」と言われて平気で殴りかかる母に、あっさり娘を解放する敵。
(ってか娘は返り討ちにできたのでは…)
時間制限もないのに分散して「先に行け!」。
システマさんが一度負けた相手に勝つ根拠がなかったり、キャラが多くて掘り下げはほぼナシ。
テアトルーダーは同じ回の同じ場面しか流れない。
冒頭のヒーローショーに子供がゼロというのもサスガにどうなんだ。
80分だからアクションまみれでも見てられるが、演技が特撮レベルなのは結構ギリギリ。
失礼ながら、切り札の“白鶴拳”の構えが“すしざんまい”に見えてしまった。笑
ただ、本名をもじったような役名も多い中で敵側として出てくれた達人たちの熱意は買いたい。
達人以外のアクションがちゃんとしてたのも好印象。
坂元裕二、阪元裕吾に続く第三のSAKAMOTOとして期待したい。
躰道の方は絶対に八嶋智人さんとどっかで血が繋がってると思う。
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