劇場公開日 2025年7月4日

夏の砂の上のレビュー・感想・評価

全168件中、121~140件目を表示

3.0平坦な印象なれど感情の起伏は激しい

2025年7月6日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

スマホや携帯が一切出てこないので、一瞬時代背景は古いのかなと思うのですが、他のオブジェクトや社会背景を見ると明らかに現代が舞台だったので、そこで当たり前のようにあるものが全く出現しないとちょっとした異世界的な雰囲気を感じて、なかなか興味深いところもありましたが、楽しい話でもないし、むしろ辛い感じが前面に出ていて、嘘だろと思うぐらいにすぐ感情的になる演出の数々に、なんか嫌だな・・・ってなっちゃいました。
長崎をじっくりと映し出す映像はなんかにいい感じだったんですけど、そこに当たり前のようにといいかとってつけたように被爆のことをつけたされてもねぇ・・・なんて─
正直、時間を割いてまで見たいとは…
ごめんなさい!<(_ _)>

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SH

3.5人間関係における同一性障害

2025年7月6日
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鑑賞方法:映画館

ある解説によると、性同一性障害の方は「自らの生まれ付き備わった身体的な性的特徴に、持続的な違和感を覚えている」

人間関係においても、ある種のコミュニティや一定の傾向を持つ人たち、或いは一定の人間関係の範囲における暗黙の了解(それを空気ということもある)…そういうことにどうしても馴染めないことがある。

人間関係における〝持続的な違和感〟

生まれ付き備わった性格的なものか、生育環境によるものか、自らの経験から導かれたものか、人それぞれ要因は違うけれど、違和感を覚えながら生きてる人はたくさんいる。
趣味や推し活や他人とあまり関わらずにできる仕事(PCでできる仕事とか作家とか漫画家とか?)に恵まれた人は幸いだが、経済的環境も含めて、逃れようのない人たちもいる。

治(オダギリジョー)と優子(高石あかり)は、互いに抱える違和感を言語化して確認したわけではないけれど、二人とも誰とも馴染めないことは理解し合っていたのだろう。
人と馴染めないこと(生きづらいと感じることも)はひとつの個性であり、それだけで不幸なわけでもないし、解決しなければならない問題でもない。ましてや否定されることでは絶対にない。

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グレシャムの法則

3.5離婚寸前で別居中の主人公。妹の娘を預かることになるが、様々な問題が...

2025年7月6日
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鑑賞方法:映画館

単純

離婚寸前で別居中の主人公。妹の娘を預かることになるが、様々な問題が持ち込まれるなかを淡々と暮らしていく。メリハリは弱いが非常に重さを感じさせる。水不足の夏が設定のため、「渇水」を思い出してしまった。

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ショカタロウ

3.0断水中

2025年7月6日
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悲しい

幸せ

もうすぐ5歳の息子を亡くし職も無くなり妻とは別居でやさぐれる伯父と、母親が男のところに行く為に預けられた17歳の姪の話。

息子が亡くなってどのくらいか、働いていた造船所の下請けが潰れてどれくらいか、妻が家を出てどれくらいかわからないけれど、出ていった妻が所用で家を訪ねて来るなか、娘を連れて妹が来るとなって始まって行く。

色々とキツイ加状況下、後輩からも情けないと嘆かれる主人公だったけれど、そして姪はこの辺の学校に編入してない?夏休みだから?

治にしても優子にしても、なんか色々めんどくさいことが溜まって行く中、葬式のシーンで急にぶっこまれて何だそれ?

どの口が言ってんだ?なんで上からなんだ?大人ならせめてケジメつけるのが先じゃね?とモヤモヤ。

涼しい顔してクソな奴らばかりの中にいる2人の機微はとても良かったし面白くはあったけれど、これをみて何を思えば良いのかわからなかった。

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Bacchus

2.5狙い過ぎ?

2025年7月6日
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87本目。
オダギリジョーは、作品の中で絶対タバコを吸うは、俺の中では定番。
まあそれはいいとして、ひと夏的な作品になるだろうと予想。
でも正直な所、賞レースを狙いにいった様な作品。
作っている段階で、そんな事は考えていないだろうけど、叔父さんと姪っ子の距離感が、そんなに詰まっている様な感じがしない。
あるとすれば、なんか同情なのかなと思ってしまう。
天体望遠鏡も、なんかその後あるかと思ったけど、その場限りだし、指の所も働き始めた所から、あんなにアップにしてるし、あの持ち方いつかはやるなと。
いやそんなん、最初にこう持てと教えるだろうとか。
そんなのが、ちょっと多く感じる。

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ひで

4.0狭い世界で精いっぱい生きる人々

2025年7月6日
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泣ける

悲しい

難しい

全編長崎ロケの「夏の砂の上」を観た
長崎弁にはちょっと違和感があったが
風景もシチュエーションも長崎そのものだった
息子を亡くし仕事も無くした男の堕ちていく姿に
愛想を尽かせた妻の逃げ道も男だった
男を作っては飽きて他の男に逃げ場を求める女と
そのたびに振り回される娘の姿
狭い世界で精いっぱい生きている人々の姿が痛かった
そして自分が捨ててきた田舎を思い出してしまった
さっさと捨てて出て来たことを正解だったと思った

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高林夕子

4.5人間の営みが愛おしい。

2025年7月6日
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悲しい

難しい

癒される

オダギリジョーが堪らない。髙石あかりはバケモノだ。松たか子は流石だ。光石研、篠原ゆき子の安定感、それにフラッシュな高橋文哉は本当に芸達者だ。「ブルーピリオド」「からかい上手の高木さん」「あの人が消えた」「少年と犬」と続き変幻自在だ。 長崎の坂の多い地形、かの傑作「いつか読書する日」を思い出した。玉田真也監督にはもっと映画を撮って欲しい。

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羅生門

3.0大人のひと夏の追憶

2025年7月6日
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好き嫌いが分かれそうな映画ですが、わたしはこういう映画は好きです。
不器用で生きづらそうな男の日常。そのひと夏の話。

舞台っぽい演出だな?と思ったのですが、何年も前に舞台でやっていたのですね。
映像も鮮明ではなくフィルムっぽく、そこも雰囲気があってよかったです。

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ももか

5.0滲み出す「乾き」を感じ取る映画

2025年7月6日
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閉塞感が漂う生活を繰り返す日々に
乾きを抱えた人々が交差する

そこに土砂降りの雨が訪れ
やがて通り過ぎてゆく

雨宿りを終えた人々はちりぢりになり
そしてまた変わらぬ日常が始まる

だか見上げた空には希望の光が

-----2025/07/06追記-----
この映画は物語からテーマだとかメッセージを読み取って何かをわかろうとする作品ではないと思いました。

つまりどういうことかと言うと、この作品は、乾きを抱えた人々の人生を垣間見て何かを感じ取る作品でそれをどう扱うかは観客に委ねられており、何を感じ取ればいいかとかどう扱えばいいかとかそういう正しい答えというものがない映画だと思いました。

それゆえ、人によっては何か凄いものを見たという感想にもなるでしょうし、よくわからなかったという感想にもなるのだと思います。

ですので、これからこの映画を鑑賞される方は、上記を踏まえて鑑賞されることをオススメします。

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映☆画太郎

3.0人は寂しい心を埋めるために愛を求める…のか?

2025年7月5日
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Tofu

4.0期待度○鑑賞後の満足度◎ どことなく昔の日本映画を思わせる。内には抑えきれない想いが渦巻いているのに表には出せない昔ながらの日本人のメンタリティを抑制の効いた演出で映像化しているところとか…

2025年7月5日
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鑑賞方法:映画館

①冒頭シーンの風景が一瞬尾道に見えたので小津安次郎作品のイメージが初めから脳裏に有ったのかも知れない。

②冒頭の松たか子が初めてフレームに入ってくるところとか、満島かおり親子が到着して主要キャスト四人が一つのフレームに収まる図柄とか、元は戯曲らしく舞台劇臭さを感じるけれども、やがて映画らしくなってくる。

③エキセントリックであったり、斜に構えたり、暗い秘密を抱えていたりとか、いわゆる“普通”からちょっと外れた役が多いオダギリジョーが今までになく“普通のおじさん”に近い役を演じているのが何故か新鮮。
松たか子も限りなく“普通のおばさん”に近い役を髪型や衣装も含めいつもより人間臭い。

④何処かで見た顔だと思っていたら(年取ると若い子の顔と名前が結び付いて覚えられないのが悲しい😢…)、『ベイビーワルキューレ』で印象的だった(じゃあ、忘れんなよ)高石あかりだった(次期朝ドラのヒロインだと云うこともこの映画関連の記事で知りました。楽しみ)。
ああいう母親(またまたタイプキャストな満島あかり)の元に育ったやや屈折した少女が、オダギリジョーの叔父と暮らすひと夏の日々の中で少しずつ変わっていく様を微妙に表現していてやはり数いる若手女優の中でも特別な立ち位置でいることがよくわかる。

⑤最近やたらと説明的な台詞に溢れていることが多い邦画(それが必ずしも悪いことではないけれども)。ただ、最近の観客は何でもかでも言語化しないと内容が理解できないのか、老害とはわかりつつオジサンはついつい嘆いてしまうのだか、本作は極力説明的な台詞は抑えつつ俳優たちの表情・動き、家や町の佇まい、その中での人間の生活、背景としての自然といったものを描写する映像を通して余白という人間の想像力を喚起するもので物語を紡いでいく本来映画があるべき姿を提示してくれている。そこが愛おしい。

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もーさん

3.5独り彷徨う石畳。頬に零れる涙雨。乾いた心に沁みて行く

2025年7月5日
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泣ける

幸せ

斬新

1998年初演の戯曲の映画化と聞く。

主演の『オダギリジョー』は共同プロデューサーにも名を連ねている。
そう言えば彼は〔ある船頭の話(2019年)〕で監督・脚本も務めていたか。

舞台は坂の町、長崎。

急峻な山が海っぺりまで迫り、
住宅は斜面に寄り添うように林立。

見るだけで閉塞感はあり、
登場人物たちは始終階段を登り降っており、
彼等・彼女等が置かれた境遇のメタファーでもあるよう。

また、嘗て原爆が落とされた場所でもある。
戦後生まれの女性の口を通し
その様子は語られるが、
そこまでのリアリティは感じられない。

『小浦治(オダギリジョー)』は以前に幼い息子を事故で亡くしている。
働いていた造船所が倒産し、今は定職にも就いていない。

妻の『恵子(松たか子)』との間には距離が生じ、
今は別居している。

独り暮らす『治』の家を
妹の『阿佐子(満島ひかり)』が訪れ、
十七歳の娘『優子(髙石あかり)』を唐突に押し付けて行く。

二人だけの、奇妙な共同生活が始まる。

ここで”よそ者が来ることで世界が変わる”物語になるかと思えば、
その変化は微か。

また”喪失と再生”や”疑似的な家族関係”についても同様で、
何れもビビットな動きは見られない。

物語りは既存のストーリーや鑑賞者の期待をことごとく外して進行する。

ドラマは無いわけではない。

『恵子』との関係の行く末や、
高校にも行かずアルバイトを始めた『優子』の異性関係と
それなりの出来事は盛り込まれる。

また『優子』は『治』に
父親に抱くのに近い想いを持っているようで、
一連のエピソードは心を暖かくさせる。

それがどれもぷつんと途切れてしまう描写で、
意図的な肩透かしを目論んでいるよう。

勿論、最後にはそれなりの光明は示されるも、
そのために払う犠牲は大きい。

人が生きるスタイルは、
そうドラスティックに変わらぬのだとの、
過去作品へのアンチテーゼのようにも感じる。

〔長崎は今日も雨だった〕との唄もあるように、
同地は他の都市に比べ降雨量が多いよう。

嘗て、息子の命を奪ったのも雨だが、
その年はじりじりと太陽が照りつけ、
水不足が理性も刺激する。

感情はなかなかに爆発せず、
思いは表情から読み取るほかはない。

が、終幕で突然恵みの雨へと変わり
万感と精神が解放されるのは
〔台風クラブ(1985年)〕での乱痴気騒ぎを想起してしまった。

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ジュン一

4.0

2025年7月5日
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またぞう

3.5オダギリジョーのオダギリジョーによるオダギリジョーのための映画

2025年7月5日
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Whiterock

3.5オダギリジョーの存在感が圧倒的!

2025年7月5日
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ひでちゃぴん

3.5渇き

2025年7月5日
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長崎で家族と仕事を失った男が姪っ子と共同生活を始めることになります。

雨の降らない暑い長崎が舞台で、お家もエアコンではなく扇風機のみなので気怠さがこちらまで伝わってくる。

その土地に縛られているかのような治(オダギリジョー)と妹の阿佐子(満島ひかり)は対照的でフットワークの軽い自由奔放な雰囲気がありました。そして本作の要である優子(髙石あかり)も素晴らしく、声を裏返して土下座する陣野(森山直太朗)もとても好演でした。

どこか哀しさや切なさがずっと漂う作品ですが雨に歓喜する2人のシーンと(ヘレン・ケラーを思い出してしまった)潤いを少し取り戻したかのような最後の治の表情には救われました。

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Yum

5.0想像と記憶があれば命は存在できる

2025年7月5日
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オダギリジョーさん演じる主人公のひと夏のいろいろな人との別れを描く。

何か明確な一貫した主張を突きつけられるという感じではなく、
暗示、比喩的な表現の読み解きを楽しむ散文的な映画だと思った。

愛の渇きを感じている人たちに
夏の暑さ、蝉の声は苛立ちや不機嫌さを増長させる。
大雨は過去の悲しみの涙であり、
それを洗い流してくれる天の恵みでもある。

虚無感を感じている高石あかりさん演じる姪は
光を通じて1945年に想いを馳せ、
生きること、存在の意味を考える。

豚骨の下処理は憎しみ。

また、満島ひかりさん演じる妹や、森山直太朗さん演じる元同僚の奥さんとか、
自分本位の必死さに思わず笑ってしまう場面や、
肝心なところで話し手をあえて見せずに表情を想像させるような面白い構図もあり、
ハラハラする物語の展開はないけれど、最後まで楽しく見た。

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HK

3.0鎮魂歌‼️❓

2025年7月5日
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ちょうど十年前にオダギリジョーの次男が病死している、これは彼の我が子へのレクイエムなのだと思う、プロデューサーでもあるのだから、多分、映画のように妻や職や指を失うくらいの苦難を感じたのだろう、現実には長男も妻もいて仕事も順調なのはあるが。松たか子や高石、満島が共演したのは彼の気持ちに共鳴したのだろう。ただ、映画の出来としては空回りしている、妻や姪との関係性の描写は薄く、原爆に関するセリフや造船所のくだりもとつてつけたかのよう。高石は熱演でした、朝ドラなんのその、素晴らしい。ところでタバコポイ捨ての演出はいるのだろうか、未成年の飲酒はともかく。高石あかりの熱演のために是非。

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アサシン5

4.0長崎は今日も雨だった

2025年7月5日
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鶏

3.5渇いてるから潤したい。

2025年7月5日
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SAKURAI