劇場公開日 2025年7月4日

「誰かの人生に自らの来し方を重ねて」夏の砂の上 さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0誰かの人生に自らの来し方を重ねて

2025年7月6日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

癒される

造船所の閉鎖で失職した人々。
これからもささやかな幸せがずっと続くと思っていたであろう家族が色々なものを失い続けて人生がいつの間にかすっかり変わってしまう様子を、日照り続きの長崎の町を舞台に描き出します。

これといった大きな事件が起きない分、かえって誰の身にも起こり得る出来事が自らの経験と微妙に重なって胸に迫ります。
ずっと続くものなんて無いから、今この瞬間の輝きこそが人生の尊さなのではないかと。

誰かの人生のある時期を切り取って写し出したような映画を観ると
自分の経験とは場所も境遇も違うけれど、自らの来し方を振り返り自分が失くしてきたものに想いを馳せてしまいます。

さとうきび