「小さな希望、小さなお話し」夏の砂の上 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
小さな希望、小さなお話し
玄人向けというか、舞台好きの人たちにはよい作品っぽいが、映画とした場合のカタルシスはやや薄め。
ほとんどのものを喪っていく男が、言い争いと不幸の連鎖の絶望の果てに、渇水中に雨で得た水のような小さな希望を見出し、「死ななくでもいいのかな」「生きていてもいいのかな」と気づく……
そんな「小さなお話し」でした。
描かれている土地が長崎なので、照り付ける日差しと、過去の増水と、造船不況による仕事を無くした人々の姿が、まるで原爆投下の後と重なり、令和の「戦後」を描いたようにも思えました。
「オダギリジョーが主演でプロデューサー兼務、上海の映画祭で好評、高石あかりちゃんも出てる」という以外、前情報なしに行きまして。
舞台映えしそうで、坂の上にある主人公の一軒家の中だけで完結する演出が可能だな、なんて思って劇場を出てからググったら、劇場舞台(戯曲)が原作と知ってやはりと納得。
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