DREAMSのレビュー・感想・評価
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勝手に好きになり、勝手にふられたと思い、豊かな文才でその出来事を赤裸々に綴った手記を作り出版し、大人をリスクにさらす女子高校生
教師と女子高校生の間の同性愛。女子高校生が出来事を赤裸々に綴った手記もあり、教師は保護者から訴えられてもおかしくない。しかし文才優れる女子高校生の手記から想像させられ、それを読んだ人が生々しく追体験させられる出来事と、実際の出来事は異なるようだ。女子高校生は手記に嘘を記載したわけではなく、彼女の視点からみた出来事を忠実に記録したにすぎない。物語は訴訟といったこととは全く異なる方に進むのだが、訴えられなかった教師はラッキーだった。悪気はないとは言っても、そんな一方的な手記を残されたのではたまったものではない。まして出版するなんて。異性間はもちろんのこと、同性間であっても、付き合い方には注意が必要だと思い知った。なんかしんどいけど。たぶんこの映画の主題はこういうことではないのだろうが、私はそんなことを考えさせられた。
2025/9/9
秀逸な脚本だったと思いました。
ヨハンネ、母、祖母の関係性が素晴らしく家族としてはもちろん、人としての敬意が関係性の根底に伺えました。作品を覆う明るさ温かみはそういうところから来ていたのでしょうか。
初恋の赤裸々な手記に困惑し、冷静になったうえで手記を出版したいと思い始めている祖母と母、フラッシュダンスは下賤な映画だなどの言い争いとか可笑しくて笑いましたが、つまり自らの心と生活を揺さぶる文章を書いた娘の才能を知ることになった。
子供だと思っていたのが不意に。
娘の主観とヨハンナの主観の現実的な食い違いも初恋の醍醐味が詰まっていて、人を好きになるエネルギーが爛々としていました。
あと俳優陣の身体性が良いなとずっと感じてました。
ラストシーンでこの娘はきっと大丈夫という気がしましたが「夜明けのすべて」の時に感じたきっと大丈夫と似ていた気がします。
とても素晴らしかったです。
ありがとうございました!
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