リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界のレビュー・感想・評価
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人間の目には命が満ちている
こないだMOVIEWALKERさんの試写会に招待して頂きました🎬
ケイト・ウィンスレットはリー・ミラーを力強く演じてますね🙂
ものすごい行動力と胆力を併せ持つ女性で、この時代はまだ男女差別的な思想があったはずですが、それでも戦争の現実を撮り続ける姿勢には驚嘆しました。
リーとタッグを組むデイヴィッドにはアンディ・サムバーグ🙂
彼も良き理解者であり同業者として、リーを支える姿に感服します🫡
それにしてもローランドを演じたアレクサンダー・スカルスガルドは男前ですね。
あれじゃリーとすぐ恋仲になるのも仕方ないのかな🤔
リーの友人ソランジュにはマリオン・コティヤール🙂
凛とした美しさは相変わらずですが、今作では出番少なめで残念でした😥
VOGUE誌の編集者オードリーを演じたアンドレア・ライズボローも、手堅い演技で存在感を発揮していましたよ🙂
「シビル・ウォー アメリカ最後の日」
のリー・スミスは、今作のリーがモデルだそうで。
時に目を覆いたくなるシーンもあり、戦争がもたらす被害について考えさせられる作風です😔
シビル・ウォーが好きな方には、是非見てもらいたいですね🖐️
上映後のトークショーでは
渡部陽一さん
LiLiCoさん
が登壇。
渡部さんはあの口調で感想を述べられており、LiLiCoさんは同じ女性としての立場からの見解をそれぞれ語ってくれました😀
進行は奥浜レイラさんが務めてましたね🙂
滅多にない機会で、充実した時間を過ごせました🫡
MOVIEWALKERさん、ありがとうございます😁
一般公開は5月9日からですよ👍
傷にはいろいろある。見える傷だけじゃない
ケイト・ウィンスレット
(オンライン試写会は内容に関係なくネタバレ扱い)彼女の果たした実績にフォーカスが当たった良作。おススメ。
今年97本目(合計1,639本目/今月(2025年3月度)31本目)。
もう4月も来そうですが、日によって10度も乱上下するのでもう少しダッフルコートが必要な私。オンライン試写会に招いていただいた fansvoice さま、ありがとうございました。
彼女のモデルからの写真家への転身、そしてその写真家の実績から彼女の生涯全体を描くドキュメンタリー(に準じる)作品です。当時、モデルといえば確かに体格や顔つき等で当然(今もでしょうが)縛られていた、かつ女性の権利が抑制的に働いていていたこの当時の時代において、写真家に転身して撮影した写真の多さや重要さは、男女問わず20世紀の「代表的な写真家」と言われます。いわゆるナチスドイツの蛮行を撮影した写真(作品)や、当時の戦争の中でも、女性が動員(ここでいう「動員」というのは、実際にパイロット等として戦場に赴くことを要請されたことをいう)された彼女たちを描いた写真等は戦後高く評価され、今では20世紀の写真家として誰を上げる?と言われれば彼女をあげる人は少なくない人物でもあります。
しかし一方で戦争に多くまつわる写真を多くとってきた彼女はやはりその事情から少しずつ精神を病んでいったのであろうこと、また史実に沿えばこの当時に結婚離婚(形式的なものも含む)を繰り返したこともあり精神的に不安定なこともありました。このことも映画内では示されます。
全般的にドキュメンタリー映画ではないですが、彼女の一生涯を描くという意味において「ドキュメンタリー映画に準じる」作品であり、観てよかったなという作品です。正規公開は5月とかなり先のようですが、迷ったらおススメ枠(いわゆる映画の中でも「教養枠」と言われるところに位置するか)といったところです。
採点上特に気になる点までないのでフルスコアにしています。ただ、彼女が活躍した当時のフランス、ドイツ等の史実(まあ、高校世界史程度の知識で十分ですが)にある程度詳しいと見るときに有利かもしれません。
本作が投げかける問い
試写会にて。
第二次大戦に従軍したおそらく世界初の女性戦場カメラマンであり、「シビルウォー」の主人公リーのインスパイア元ともいわれる、元々モデルで後に写真家となったリー・ミラーをケイト・ウィンスレットが演じる。
これはねぇ…素晴らしい映画でしたけど、食らいますから覚悟が必要です。劇中でリーは「ある日気付いたら戦争になってた。でも何故だか分からないが行かなくちゃいけない気がする」的なことを言ってヨーロッパに向かう。かなり無理して向かう。戦場は女性を閉めだしているから。
そしてそこでリーが体験するのはまさに「地獄の黙示録」もかくや、という地獄巡り。ただ、最後に目撃するのはカーツ大佐ではなく強制収容所でありそこへ向かう列車に満載された死体でありヒトラーのバスタブである。そして彼女は常に女性の視点を忘れない。
そこから導かれる本作のテーマ。
目撃すること。報道すること。目撃し続けること。報道し続けること。伝えること。伝え続けること。被写体に想いを馳せること。被写体への想いを忘れないこと。
アウシュビッツ、ダッハウ。ガザ、ウクライナ、南京。
文化大革命、ポル・ポト、光州。全部繋がってんじゃん。
リーがこれほど明らかに伝えてくれてるのに、何故我々は同じ過ちを繰り返すのか?何故我々は学べないのか?
トランプとヒトラーがいかほど違うというのか?
本作が投げかける問いは重く、辛い。しかし我々は向き合う義務があるのだと思う、同時代人として。
やっとの二回目で追加。
リーが何故自身で戦地に行かなくてはならないと思ったのか、について。
戦前から開戦後にはより強くなった男性優位の理屈。つまり、力による勝利に基づく正義。そしてそれに引きずられざるを得ない弱い存在(女性や子供)に対する違和感がそこにはあったのではないか。
そして彼女はもっと絶対的な正義を求めていたのではないか、と思った。
力による正義というロジックが今まさにガザを殲滅しようとしているからこそリーの物語が必要なのだと思った…
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