「彼女から見える真実を切り取りたい本能」リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界 HKさんの映画レビュー(感想・評価)
彼女から見える真実を切り取りたい本能
冒頭、昼下がりの屋外のパーティの短い会話シーンから、
当時の不穏な時代状況、主人公リーのウィットに富んだ魅力的なキャラクター、
周囲の主な登場人物たちの性格、関係性をさらっと描き出す。
見事に要約された導入から物語に引き込まれる。
その後、戦争の時代に突入し、
とくに戦争に翻弄される一般市民をカメラに収めようとする主人公リーの姿を中心に、
実際の写真の撮影現場や前後の背景、経緯を肉付けする形で話が展開していく。
ケイトウィンスレットは意志の強い眼差し、がっしりした体格など
主人公のイメージにぴったりはまっていて、
使命感、意志だけでなく、本能に突き動かされて撮影を重ねていくような姿が印象的。
改めて想像を掻き立てる瞬間芸術としての写真の凄さも感じた。
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