劇場公開日 2025年5月9日

「彼女らの行動があって、今、我々は事実を認識できている。」リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界 ヘマさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0彼女らの行動があって、今、我々は事実を認識できている。

2025年5月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ドキュメンタリー作品として観るほうがしっくり行くかもしれない。報道写真家・リーミラーの半生を描いているが、点描的な流れで構成されているため、時系列に沿って淡々と綴られていく。

女性でありながら従軍記者になってまで戦線に赴き、その悲惨な実態を写真に収めていく彼女。その動機の根底にあるのが、幼少時代の不幸な出来事であることが終盤示唆されるものの、ホロコーストに纏わるの凄惨すぎる写真や、ヒトラーの浴室での半裸の自撮りなど、今ひとつその行動原理は読み取れずでした。

ただ恣意的な脚色を行わず、リーミラーが撮影した写真を元に純粋に構成されており、非常に真摯で良心的な作品と感じられました。どういう動機が彼女にあったにせよ、報道写真の存在があることで、我々は何が起きたのかを知ることができていることを至く実感した次第。

しかしなんだ。冒頭の上半身裸で屋外ランチしている文化はマジでわからんわ。

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ヘマ
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