劇場公開日 2025年5月9日

リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界のレビュー・感想・評価

全116件中、1~20件目を表示

4.5リリーの瞳から見る世界の残酷さ

2025年5月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

見えない傷をつけられた彼女、彼らはこれからどうやって前に進んでいけばいいのか。

サブタイトルの通り、リーを通して見た世界から、人間の残酷さや非道さが否応なく突きつけられた。彼女が気付き、写しだす世界の多くは搾取され傷つけられた弱者たち。特に女性や子供が多いのが印象的だった。

最初は彼女の行動を見て、なんて正義感溢れる強い女性なんだろうと思ったけれど、見ていくうちに、ただの正義感や使命感での行動ではないんだろうなと感じられた。きっと彼女自身も搾取されてきた側で、前に進みたかったんだと気づいた。

よく実在の人物を描いた作品だと、生まれから晩年まで描いている作品が多いけれど、この作品では意図してリーのモデル時代や、戦後は描かず、彼女が従軍記者兼写真家をしていた次期のみに焦点を当てて描かれている。個人的には焦点を絞ったからこそ、彼女が伝えたかった想いを感じ取りやすく、始終心打たれた。

ひとつネガティブな意見を言うとしたら、レビューでもちらほら見かけたが、リーを演じたケイト・ウェンスレットの体型について。
確かに実在のリーを見たらもう少し細身だし、従軍記者にはリアリティに欠ける体型に思えた。華やかなモデル時代と切り離して見てもらえるように、という意図とかがあったのかもしれないけれど、もう少し絞った方が作品のノイズにならなかったように思う。
ただ、魂がこもったケイト・ウェンスレットの演技は本当に素晴らしかった!!!!まさに熱演だった。

個人的には大満足な作品で、ホロコースト・戦争映画として見応えがあったし、女性としての生き方としても考えさせられた。
多くの方にオススメしたい作品。

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AZU

3.5彼女の行動原理

2025年5月10日
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ニコ

3.5WWII through the Lens of a Fashion Photographer

2025年5月20日
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The film Lee presents Lee Miller as a woman ahead of the curve. The city slicker Vogue photographer was one of the first women in Western society to walk into the battlefield in uniform. She faces resistance from fellow soldiers but also some unanticipated support. I wasn't aware of her famous photo in Hitler's bathtub on the day of his downfall, but is an interesting story. A historically accurate pairing to last year's war photographer doc, Civil War.

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Dan Knighton

4.0ウィンスレットだから描けたこと、描けなかったこと

2025年5月15日
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知的

驚く

本作を観ながら、共通点のある比較的最近の伝記(的)映画を2本思い浮かべていた。1本目は、浅野忠信主演で写真家・深瀬昌久の生涯を描いた「レイブンズ」。写真が人物や出来事などの一瞬を切り取って提示する作品形式だからこそ、作品から切り離された前後の文脈を補ってストーリーを構成する伝記映画と写真家の人生は相性がよいと改めて感じる。

もう1本はティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランに扮した「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」。長年にわたり活躍した才人の人生を要約して丸ごと見せるのではなく、(作り手にとって)最も重要と思われる一時代に焦点を絞って映画のストーリーを構成した点が共通する。

「リー・ミラー――ファッションモデル、写真家、従軍記者、雑誌記者、クラシックミュージック愛好家、一流料理家、旅行家。さまざまな世界を常に自由に生きた女。さまざまな顔を持ちながら常に自分自身であり続けた女」。リーの息子アントニー・ペンローズが著した伝記「リー・ミラー 自分を愛したヴィーナス」(松本淳訳・パルコ刊)の冒頭でそう紹介されている。リーが撮影した写真、そしてリー自身をとらえた写真を多数含むこの伝記本を原作としつつも、映画「リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界」が描くのは、1937年にリー(当時30歳頃)がフランスでローランド・ペンローズと出会ってからの約10年間。2人で移住したイギリスでヴォーグ英国版の写真家兼記者となり、第二次世界大戦が始まるとドイツ軍空襲下の英国人を撮影、さらに1941年の米国参戦後は米軍の従軍ジャーナリストとして欧州戦線を取材して終戦を迎えるまでの年月にほぼ絞られている。

この時代設定は、ケイト・ウィンスレットがプロデューサーとして本作の成立に大きな役割を担ったことも関係していると思われる。過去にもリー・ミラーの人生を映画化する企画は、息子で伝記著者でもあるアントニーに何度か持ち込まれたが、いずれも合意に至らず流れていたという。だがウィンスレット主演作の「エターナル・サンシャイン」で撮影監督を務めたエレン・クラスがウィンスレットに企画を提案し、ウィンスレットが製作兼主演、クラスが監督の座組でアントニー側に交渉した結果了承され、リーが遺した資料すべてにアクセスすることを許可されるほどの信頼を得た。ウィンスレットの知名度に加え、彼女が「タイタニック」や「愛を読むひと」など歴史大作で演じてきた女性像の印象もプラスに働いたろう。

そしてもう1つ重要なのが、リー・ミラーの容姿、特に後半生の外見が近年のウィンスレットにかなり似ていること。映画のキービジュアルでも使われている、ヒトラーのアパートの浴室で自身を同僚に撮影させた代表的な1枚などは、驚くほどの再現度だ。リーがファッションモデルから写真家にキャリアを移していった20代の頃は、残っている写真を見ると比較的痩身で顔もよりシャープな印象だが、30代以降は加齢のせいもあってか肉付きがよくなったように見える。

その点もおそらくは、ウィンスレットら製作チームがリーの30代以降をメインにした大きな理由の1つだったはずだ。もしも19歳でモデルとしてキャリアをスタートさせ22歳のときにアート写真家マン・レイの弟子兼恋人になり写真術を身につけていった時期も映画に含めるとしたら、撮影時46歳のウィンスレットが自ら演じるのは無理があっただろう。また、2時間程度の本編で若い時期まで描くなら、波乱万丈の数十年を駆け足で紹介するだけで深みに欠ける映画になりかねない。そうしたもろもろの判断から、従軍ジャーナリストとしての活躍をメインとする30代の約10年間を描くことに決めたのだと思われる。

カメラマンに限らずさまざまな職業で男女格差、女性差別が根強い時代、自らの才能とバイタリティで活路を見出し、男性ジャーナリストにも引けを取らない勇気と機動力で前線に赴きスクープを連発したリー。彼女の生き様を描くことは、今の時代にも女性をエンパワーするという点で、大いに意義と価値が認められる。また、「シビル・ウォー アメリカ最後の日」(2024年10月日本公開)でキルステン・ダンストが演じた戦場カメラマンのモデルとなった人物として紹介されることも多いリー・ミラーだが、この「リー・ミラー」が2023年秋に北米の映画祭で上映、24年9月には英米を含む主要国で劇場公開されていたことを考え合わせると、「シビル・ウォー」が日本でも公開週1位の大ヒットを記録したことが「リー・ミラー」の日本公開を後押しした可能性がある(逆に「シビル・ウォー」が不入りだったら、「リー・ミラー」も配信スルーになっていたかも)。

だが一方で、ウィンスレットら製作陣の判断で割愛されたリーの若き日々も、できることなら映像で描いてほしかったというのも偽らざる本音だ。リーが幼少期に経験しトラウマとなった出来事は映画の後半で触れられているが、アマチュア写真家だった父親から10代の頃にヌードモデルとして撮影されるなど、持って生まれた美しさゆえに性的搾取や性的虐待にさらされる理不尽さも経験した。だが彼女は自らの美貌を呪うことなく逆に武器として使い、モデルになって自分の世界を広げ、さらには写真家になって見られる側から見る側へと立場を変える。マン・レイに師事し、その頃にピカソやマックス・エルンスト、ジャン・コクトーといった芸術家らとの交流を通じて、芸術とは何か、美しさとは何かについて考えを深め、自らの表現を確立すべく励んだ。そうして培ったアーティストとしてのセンスがあるからこそ、彼女の報道写真がドラマやストーリーを感じさせ、現代の私たちが見ても心を動かされるのだろう。つまりは若き日々もまた描かれるべき魅力的な要素に満ちた年月だったはずで、ウィンスレット主演作であるがゆえに描かれなかった時期のリーも、将来のいつか、配信ドラマでもドキュメンタリーでも映像化されるといいなと、望み薄と思いつつ気長に待つことにする。

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高森 郁哉

4.0彼女が観たもの、感じたことを追体験する

2025年5月14日
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ミラーという人物について伝記的、網羅的に描くという選択肢もあったはず。だが、企画を長年、大切に温めてきたケイト・ウィンスレットら製作陣は、ミラーが多くの芸術家たちを魅了したモデル時代を潔く切り捨て、その後、戦場写真家となって直面する言い知れぬ試練や心の動きにこそ肉薄する。意を決して乗り込んだ戦場で、彼女はどう駆け巡り、何を感じ、何を見たのか。それは同時に、我々が未曾有の世界大戦を「女性の視点」で目撃する、貴重な映像体験をもたらしてくれる。何より役柄に魂を注いだウィンスレットの「この人物について世界に伝えねば」という使命感が伝わるし、主人公が降伏後のドイツへ踏み入ってからの光景には息を呑むばかり。そこで撮影される歴史的な一枚。ミラーが何を思い、どんな意図があったのかをセリフではなく、ただ我々に”衝動”として突きつける。観賞後、彼女についてより深く知りたくなる、大きなきっかけをもたらす作品だ。

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牛津厚信

5.0彼女から見える真実を切り取りたい本能

2025年6月11日
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冒頭、昼下がりの屋外のパーティの短い会話シーンから、
当時の不穏な時代状況、主人公リーのウィットに富んだ魅力的なキャラクター、
周囲の主な登場人物たちの性格、関係性をさらっと描き出す。
見事に要約された導入から物語に引き込まれる。

その後、戦争の時代に突入し、
とくに戦争に翻弄される一般市民をカメラに収めようとする主人公リーの姿を中心に、
実際の写真の撮影現場や前後の背景、経緯を肉付けする形で話が展開していく。

ケイトウィンスレットは意志の強い眼差し、がっしりした体格など
主人公のイメージにぴったりはまっていて、
使命感、意志だけでなく、本能に突き動かされて撮影を重ねていくような姿が印象的。

改めて想像を掻き立てる瞬間芸術としての写真の凄さも感じた。

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HK

3.0ケイトさん

2025年6月8日
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若い頃も本人がやってるのですが、此処はダブルで良かったのでは?マリオンさんやらノエミさんやら大好き女優さんいっぱいでてましたね。

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michi

3.5アメリカ人だったから女性でも従軍できたというのも面白い事実。

2025年6月6日
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報道写真家リー・ミラーの激動の生涯を演じたケイト・ウィンスレットが渾身のパフォーマンスを見せている。自ら製作も兼ねた意欲作だ。

戦場でカメラを構える動的なシーンもあるが、全体的には淡白に語りで進んでいくのが物足りない。
しかし、そこに描かれる彼女のヒステリックなまでの信念と情熱には感服する。
彼女自身の少女時代の出来事が、誰かにとっては見たくない事実であっても、誰かにとっては知られたくない事実であっても、何が起きているのかを世間に知らせなければならないという信念につながっていた。
そこも台詞で説明されるのだが、語るケイト・ウィンスレットと、聞き役のアンドレア・ライズボローの丁寧な演技が胸に訴えてくる。

年老いたリー・ミラーがジャーナリストのインタビューに応える形で語りはじめ、物語は回想録として展開していく。
このジャーナリストが誰だったのか、この語りは本当は誰によるものだったのか、映画の結末で言葉ではなく映像でそれを説明するところは見事だった。

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kazz

3.5リー・ミラー知らんかった

2025年6月5日
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ほぼ実話をケイト・ウィンスレットが体当たりで演じてくれた。この映画が無かったら、「リー・ミラー」の事は知らなかったであろう。そして、本人の画像をググってみるとケイト・ウィンスレットに勝るとも劣らない美しさ。

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hanataro2

3.5サブタイがダサい。

2025年6月2日
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ミリタリに興味があり少しは人より知ってるつもりだったが彼女の事は知らなかった。当時のアメリカで前線に女性が行く事はかなり稀であるはずで、リーの経歴あってこその特例だと思う。作品の制作もやってるし、監督女性だしケイトウィンスレットもガチで演じ切ったのであろう、どのシーンも迫力説得力あった。

リーミラーの波瀾万丈の経歴の前半はぶっ飛ばし後半の戦場カメラマンとしてのキャリアにフォーカスした作品です。彼女が戦場で見た物と作品を順番に見せていく趣向で、戦場に取り憑かれていく過程を追っていめす。結構エグい描写、リアル彼女の撮った写真など多いから要注意、気がつくと私も口で息をしてた。PTSD(いや出版に関するストレスも大きいかも)に苦るしんだ晩年、最後の締めも気が利いていて、この辺が息子さんが持ってる映画化権の獲得に寄与した気もするな。

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masayasama

4.0再現へのこだわり

2025年5月30日
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ぷにゃぷにゃ

4.5ケイト・ウィンスレット49歳入魂の烈女伝

2025年5月29日
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LukeRacewalker

4.0素晴らしかった

2025年5月27日
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JYARI

4.0決して忘れてはならない負の遺産

2025年5月25日
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悲しい

知的

癒される

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Dick

4.0ママはママなりの夢と挫折があったはずだが、私はお母さんの生き様を知らない。

2025年5月25日
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泣ける

興奮

知的

その生き方は時に勝手で、奔放で、周囲を戸惑わせたかもしれない。でも、自由に生きることは当然の権利だ。

完璧じゃなくていい。矛盾や迷いごと抱えながら、自分の人生を選んでいく強さと孤独。

私は、母のことを何も知らない。ただ「母」としてではなく、1人の女性として、彼女がどんなふうに生きたのかを知りたかった。もうそれは叶わないけれど、リー・ミラーの人生を通して、母の知らなかった一面を少しだけ想像できた気がする。

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お茶と同情

4.5行動し、挑発し、傷を引き受けた人生

2025年5月25日
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KaMi

3.5マン・レイ登場せず

2025年5月24日
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知的

驚く

ドキドキ

リー・ミラーと聞いて思い出すのは
マン・レイの反転写真。

ところが その後戦争写真家と
なって例のヒトラーのバスタブの
セルフポートレイトを撮った人物だったとは!!
とにかく いろいろ興味深い内容

マン・レイ含めて モデル時代の
歴史的な著名人とのエピソードには
ほとんど触れず。
VOGUE のカメラマンから、映画は始まる

当時は手持ちで二眼レフを使って
マグネシウムを焚いての撮影だったのか?
カメラケースは革製…
重くて 機動力の無い機材環境だったと
改めて 思い知る。

そう。
アナログ時代は ガラス面の反射を消す
オブジェクト消去なんて無いから
ヒトラーの写真額はガラスを外して
画面に納めるんだよな~

歴史上の人物のある数年間を
ギュッと詰めて描写する映画術
これはこれで私は嫌いじゃない。

また、主役の
ケイト・ウィンスレット!
役作りのための
ボディメイクも見応えがある

性的客体を完全に降りた
戦地を走り被写体と対峙する
一個の写真家の女性。

それを体現する 肉体に改造したのは
見事だ
たぶん食事を含めた 凄腕のトレーナーチームが組まれたのだろう。

先日のサブスタンスの
デミ・ムーアもしかり。
アカデミー賞にヘアメイクや衣装デザインもあるなら、ボディメイク部門もあっても面白いとおもう。

※全体的に 面白かったが
一部物足りなかったことが。

同じ写真家をモデルにした
マーク・ギル監督の「レイブンズ」のような
その時代の写真のテクニカルな
オタクが喜ぶ描写が、もっと欲しかった。

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虎吉

4.025-063

2025年5月23日
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実在の女性報道写真家をケイトウィンスレットが好演。
戦時中の女性の地位の脆弱さ、
戦争の耐え難き現実と苦痛を、
カメラを通して切り取る姿に女性の強さを見た気がする。

遅ればせながら劇場鑑賞できて良かった。

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佐阪航

3.5ケイト・ウィンスレット、その意気や良し。ただ…。

2025年5月21日
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知的

シビル・ウォーの記憶が鮮烈で、キルステン・ダンストのイメージがどうしても離れなかったせいもあるが、ケイト・ウィンスレットのリー・ミラーはやっぱり辛かった。
本当は大好きな女優の一人なんだけど…。

まず、申し訳ないが太り過ぎ。次に、これは致し方ないとしてもやっぱり歳を取り過ぎ。
実際のリーが第二次大戦の戦場を駆け回った頃の写真を見ると、痩せている訳ではないが、逞しさと精悍さがみなぎっていて、まさに戦場カメラマンのそれだけれども、ケイトの場合は、長年の怠惰がたたってどうしようもなく太っている風で、動作も同年代の標準よりずっとモッサリした感じ。これでリアリティを感じろと言われても難しい。
また、リーが大戦下のヨーロッパを駆け回った時期は、彼女がまだ三十代だった頃なのに、劇中のケイトはとてもそんな年には見えない。どうみても実年齢と同じ五十近くのおばはんだ。
こんな様子でどうやって感情移入すればいいというのか…。私には無理だった。

勿論、実際のリーに似ていなければダメだという訳ではないが、ここまで違うと、そもそも女性で行軍を許されたいきさつも、ロマンスも、ストーリーの骨格部分についての説得力が無くなってしまう。
脚本は中々だし、大事なメッセージを持った映画だと思うだけに、残念。
観終わってすぐに考えたことは、主演女優が誰だったらよかったか、ということだった。

本当は星三つがせいぜいかと思ったけれど、ケイトが製作まだ買って出た熱意や、晩年のリーが〇〇に向かって語るという設定の意外さで少し加点しました。

それにしても、そこまで意気込んで主役を張るんだったら、ケイトさん、もうちょっとアプローチしてほしかったなぁ。
でもまあ、そこがケイト・ウィンスレットの良いところかもしれないけど。

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yurimaripapa

3.5まさに異人!

2025年5月21日
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驚く

かなり良く作り込まれた作品です
こうゆう人物がいたのを知らなかったです
当時の凄い人物ですね~、しかも元モデルって
信じられません

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nami
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