「かごめかごめ。」卵と石 やさんの映画レビュー(感想・評価)
かごめかごめ。
終始暗い。とにかく暗い。目を背けたくなるテーマなのに、目を凝らして観なければならないジレンマ。台詞も最小限でひたすら静かだ。
その分、音の情報量が増していて、しばらくはあの不快なノックが耳から離れないだろう。
手術シーンの視点は、まるで劇場にいる観客と医者とが一人の孤独な少女を囲んでいる様に錯覚させる。
劇中の大人達同様、後ろの正面の私もまた只の傍観者だが、これはスクリーン越しのフィクションではない。
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