「可もなく不可もなくのベタ映画」ベスト・キッド レジェンズ バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5可もなく不可もなくのベタ映画

2025年8月31日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

元祖『ベスト・キッド』シリーズは実はあまり観てなくて、1と2をテレビロードショーでチラッと観たくらい。3と4は全く観ていない。ジャッキーのリブート版は観たが、スピンオフの配信ドラマシリーズ『コブラ会』も全くの未見である。ま、結局ジャッキーが出てるから本作を観に行ったわけです。

うーん、ジャッキー版が良かっただけにちょっと期待しすぎたかなあ。悪くはないんだけどね。まあまあ面白かったっていう程度。なんというか全てが予想の範囲内の非常にベタな映画で意外性が全く無い。それなりに面白くはあるんだけど、全体的に掘り下げがされてなくて浅い感じがする。まぁ、そもそも監督が別の人だから出来が違うのは当たり前か。

主演のベン・ウォンは演技も達者でアクションもできるが、顔がなあ。あまりに普通の顔立ちで主人公っぽくない。『シャン・チー テン・リングスの伝説』(未見)の主演男優も東洋人から見たら主人公の顔ではなく、悪役のトニー・レオンとどっちが主役なんだかわからんような見た目だったが、欧米人の持つ東洋人イメージって今だにああなんかなあ。

で、当然ながらそのベン・ウォンくん演じるリー・フォンが主人公であり、ずっと出ずっぱり。カンフーの師匠のジャッキーは中国にいて、序盤こそちょっと出てくるものの主人公が母親(師匠の姪)の仕事の都合で米国に引っ越すとしばらく出てこなくなる(せいぜい主人公とスマホで電話するシーンがちょこっとあるくらい)。その後、中盤あたりで米国にやってきて主人公を鍛えるんだが、全体的にはジャッキー版リブート映画よりも出番は少ない。若い頃のジャッキーが亡きミヤギさんと友人だったという設定で、ミヤギの弟子の空手家ラルフ・マッチオが出てくるのはさらにその後だが、これまたほとんどスペシャルサンクス状態(マッチオは製作総指揮も兼ねているそうだ)。なのでジャッキーやマッチオ目当てに観るのはやめたほうがいいだろう。まあ鍛えられる少年のほうが主人公なのは当たり前なんだけど、師匠2人の側の話が元祖やジャッキー版に比べて薄いというか特に無いんだよね。あと主人公の母親がどっかで観たことあるなと思ったら中国系米国人女優のミンナ・ウェンでした。

良く言うとまあまあ面白かったが、悪く言うと可もなく不可もなくの作品でした。

バラージ
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