Mr.ノボカインのレビュー・感想・評価
全90件中、1~20件目を表示
だんだんと癖になる視覚的痛みに笑うしかない
彼は全く痛みを感じない。それは今の映画潮流からすると速攻でスーパーパワーおよび地球を救うヒーローとして分類されがちな特性ではあるが、本作の主演が「The Boys」のジャック・クエイドであることはその可能性に早々にフタをする。あくまで現実に根ざしたコメディ的範疇で遊ぶのが本作の面白さだ。この主人公は無痛だから強いのではなく、むしろ生きるために慎重にならざるを得ない。でも状況次第では自分に課したリミッターを解除して、命がけの大爆走もできるのだという、二重三重の価値転換を経た上で辿り着くごく普遍的な境地にも親しみを覚える。そこからはもう矢継ぎ早で繰り出される視覚的痛みの波状攻撃に身を委ねるのみ。普通のアクションなら敵の一発をテンポ良くよけるところを、本作では絶妙なタイミングで辛うじて受ける、もしくは殴られ、ぶっ刺される。痛い。でも楽しい。そんな新感覚の刺激が癖になってる自分にもう笑うしかない。
主人公は無痛でも見ている側は大いに痛い
生まれつき無痛な男がそれを武器に恋人を救うため悪漢どもに挑んでいく。従って、僕ら観客は彼が大火傷を負ったり、腕を骨折する様子を心で悲鳴を上げながら傍観することになる。ここで大事なのは、主人公が全然痛くないからと言って、見ている側は傍観者とはいえ大いに痛いということ。想像力とはそういうものなのだ。
劇中には頻繁にサバイバルゲームの映像が出てくる。プレーヤーたちはゲーム上でキャラクターが傷を負っても構わずゲームを続けていくわけだが、もしも、ゲームに登場するキャラクターが生身の人間だったら、どうする?どう感じる?というのが、画期的な無痛映画『Mr.ノボカイン』の肝だとも感じた。重ねてこれは想像力にまつわる映画なのだ。
同時に、主人公にとって無痛は唯一無二の武器なのだが、決して無敵ではなく、それを行使して目的を達成する勇気を一種のラブストーリーに落とし込んだところが、本作の魅力。主演のジャック・クエイドはデニス・クエイドとメグ・ライアンを両親に持つ2世俳優。そんな血筋に関係なく、過剰に一生懸命なところがこの役にはぴったりで、さらなる活躍を期待したいところだ。
痛みがないのを観ていて痛い
無痛で普通の男
痛みを感じない体質の真面目な銀行員が、一目惚れした女性が強盗に攫われ、1人助けに行くが…といった物語。
無痛を武器に、ユニークなアクションで敵と闘っていくネイト。シェリーを助けるために身を粉に(!?)して敵を追うが、この事件の真相は…。
所々お笑いを散りばめながらも、緊張感やスリルもあるしアクションも見応えアリ。個人的には意外にも自身の病を打ち明ける序盤にグッとこさせられたり。
R15らしく、見た目にはなかなかウゲゲな描写も多く…ネイトさん、あなたは大丈夫でも観ているこっちがいてぇよ…(笑)しかし、この特性を活かした時間稼ぎには中々唸らさせる!
終盤も、案外アッサリ!?…と思った所からまた一悶着みせてくれるし、テンポもよく観易いアクションコメディで面白かった。
ガラスパンチには戦慄が走りましたね!!見事な作戦…。
…と思ったが、よくよく考えりゃ彫師さんめちゃくちゃ可哀想じゃありません(笑)?
痛い〜!!でも、面白い
予告編が痛そうだけど面白かったのでムビチケ購入して鑑賞決定!
でも、評価が低くて早々に終わりそうで、慌てて映画館へ。どうしてこんなに評価低いのー? すごく面白かったし、ネイトの頑張りに感動。
ストーリーは、まあまあ思った通りではあるものの、想定外のことがあり、のめりこみました。
エンドロールで、主役のネイトがジャック・クエイドと出て、検索してデニス・クエイドとメグ・ライアンの息子と知りました。確かに、全体的にはデニスに似ていて、笑っときの口元?がメグ・ライアン!コメディセンスも良くて楽しめたな。
とにかく痛そうの連続なので、ぎゃっ!とか、No!とか思わず言ってしまうんだけど、ネイトのリアクションがおかしくて笑っちゃう。
お父さんが出てるサブスタンスと同じR15だけど、こっちはコメディだから、気楽に見れました。
ヒロインのシェリー(アンバー・ミッドサンド)もキュートで良かったし、親友ロスコー(ジェイコブ・バタロン)が、コメディパートでいい味出してる!
ちょっ、そして、今キャスト情報を見たら強盗のリーダーサイモンはジャック・ニコルソンの息子のレイ・ニコルソンですと? ジャック・ニコルソン大好きだから、要チェックや!
ホントは大変な病気らしいけど
痛みは身体を守る為に必要不可欠
A303 正直痛すぎて目ェ開けてられません
2025年公開
前半はもう見ている方が恥ずかしいからやめてくれ
ぐらい動きは単調かつオーソドックスすぎ。
しかしこれが伏線になっていたとは。
中盤からは動きに勢いがかかる。
話がこちらのリズムとハマってくる。
クリスマスなので人足りません。笑う
忍び込んだお家のトラップも一度だけでなく
二度三度と無駄なくたたみかけるのも笑える。
油が沸騰しているということは当然100°を超えているんですよね。
含めて
爪を**するとか
腕をへし折るとか
矢が突き刺さるとか
ホンマに目をそらします。
そのうちジャック・クエイドに感情移入します。
最後はいったい全治何日かかるねん状態で病院収容。
でもめでたしめでたし、大円団を迎えましたとさ。
70点
鑑賞 2025年7月8日 MOVIX京都
配給 東和ピクチャーズ/パラマウント
え?クエイドってどっかで聞いた思ったら
デニスクエイドのお子さん?
てことはメグライアンのお子さん?
インナースペースよかったよね。
見ているこちらは痛い
生まれつきどんな痛みも感じない体を持つネイトは、
気弱で真面目な銀行員としてごく普通の人生を歩んできた。
しかしある日、大切な恋人シェリーが銀行強盗の人質にとられてしまう。
“戦闘力ゼロ”のネイトが彼女を助け出すために使える武器は、
“痛みゼロ”の特殊な体だけ。
生まれて初めて無痛の体が役に立つ時がきたネイトだったが、
痛みを感じないというだけで不死身というわけではなく……。
といったあらすじ。
もっとコミカルで笑わせてくれると思ったけど、
思いのほか痛々しい。
まさかR-15指定になっているとは思わなかったし。
生まれつき痛みを感じない主人公は痛くないのだろうけど、
ボウガンやナイフが刺さったり、煮えくり返る油に手を突っ込んだり、
見ているこちらはそのたびに痛い!って笑
エンドロール後に、この病気に関する説明文がスクリーンに出たけど、
この作品自体が一番馬鹿にしている、と感じたよ笑
ちなみに、痛み以外は感じるらしい笑
敵も自分もボロボロw
「2回目です。恋愛喜び」
面白かったんだけど、 ちょっと人が死にすぎなのでやや減点 もっと単...
面白かったんだけど、
ちょっと人が死にすぎなのでやや減点
もっと単純にコメディー要素が強いのかと思ってた
ヒョロヒョロした人って、
そのシルエットだけでなんだかおもしろいと知った
ストーリーも良かった
ラストも好き
痛たたたた⋯
確かに見てるだけで痛い、これは予告編通り。
しかし、内容は思っていたほどコメディでもなく(たしかに笑えるところもありましたが)、わりとシリアス要素もあり、けっこう呆気なく思いもよらなかった人が殺されたりと、見ていても「痛い」という思いと同時に何か虚を突かれるような「えっ?うそ!」と驚く場面も多々ありました。そういう意味では意外性もあり、緩急の落差もありで上手いな、と思いました。
アクションも案外真面目(?)に作り込んでいて、観る前にイメージしていた、痛みを感じない能天気な男がのほほんと危機を乗り越えていく、というのとは全然違っていて、逆にそこが面白かったですね。
しかし固形物を食べない理由が、なるほどそういうことか、と妙に納得してしまいました。そういう、痛みを感じないことで生じる弊害なんかをもう少し掘り下げても良かったかもしれないですね。と、そこまでやると、恐らくお笑いエンタメ志向のこの作品のトーンには合わないかな?
よくよく考えたら深刻な病気なのを、明るい方向へ振り切っていたのは良かったかもしれないですね。
スタントマン泣かせ
人間後ろ向きに倒れる時、柔道経験者だと咄嗟に顎を引いて頭を庇うのだが、未経験者はそのまま後頭部を打ち付けて大怪我になる場合がある。
この例えで伝わるかな?
これが前向きに倒れる時だと柔道経験など無い人でも咄嗟に頭を庇う防御姿勢をとる。顔面はとても大事だし痛点が集中してるの分かってるから。
ところが無痛症患者はこの咄嗟にが出て来ない。
ので下手するとちょっと躓いただけなのに大怪我する危険がある。幼少時に外で遊ぶ事すら出来ないのだ。25歳どころか幼少時に命を落としてしまう確率も高く、親族の方の苦労は計り知れない。
作中でも無痛症の苦労はそれなりに描かれてはいる。
痛みを感じないなんてちょっと羨ましい気もするが、痛みは生きるうえで必要不可欠な大事な信号なのだ。
何が言いたいかというと、無痛症は治療法の無い癌より厄介な不治の病で有り、ネタにして笑っていいものでは無いという事だ。
癌患者のコメディ映画なんて無いだろ?
…あ、いや「病院へ行こう」ってのが有ったな。
さてそんなちょっぴり不謹慎なアクションコメディ映画だが、自分としてはアクションが凄いなと思った。
鑑賞済みの方なら、えっ?目を瞠る様なアクションシーンは無かったろ?と思うかもだが、確かに派手さは無かった。
では何が凄いかというと、擬斗アクションというのはアクションとリアクションで成り立っている。
このリアクションが有るからこそ、観客は凄えとかカッケえとか痛そうとかで興奮出来るのだ。プロレスだってリアクションで成り立つものでしょ。
ところが本作は役者もスタントマンもこのリアクションがとれない。とってはいけない条件下でアクションシーンを演じなければならない。
アクションコーディネーターは相当な創意工夫を強いられた事だろう。
なのにこのサイトも公式サイトにもアクションコーディネーターの名前は載ってない。
報われない職業だなぁ。
本作は序盤はちょっぴりダルいが事が動き出してからのテンポはいいし、ストーリーもツイストが有って二段落ちが有ってと観客を飽きさせない。
ポスタービジュアルからはおバカ映画の印象しか無いが、決してそんなものではない。
映画としてアクション映画として、なかなかの完成度の作品だと思うので、是非劇場へ足を運んでください。
スタント業界の方々に報いるためにも。
グロコメディーは大好きよ
障害者コメディはハードル高い
全90件中、1~20件目を表示