「痛くは無いけど不死身じゃない、瀕死。」Mr.ノボカイン クリストファーさんの映画レビュー(感想・評価)
痛くは無いけど不死身じゃない、瀕死。
メインビジュアルが、どう見ても「B級」なのはわざとなの?
あの手描きのポスターっぽいやつ。
ジャック・クエイド出てなかったら、私でも観てない。
そういう要因もあるからか、レビューサイトで全然人気ないのですが、なかなかおもしろかった。
なんというか、「稚拙」でありながら、エンターテイメント。
あれ?これ、B級でいいのか。
まあだいたい痛覚なかったら、油の煮えたぎってるフライヤーに手を突っ込むよねー。
死なない程度に色んなもん刺さるよねー。
想定内の「あるある」なんだけど、悉く痛い。
見てる方は確実に痛い。
なんで家にトラップあるの?
っていう「ないない」もあったけど、お約束感のある面白さ。
かつちょっとだけどんでん返しがあったり、なかなか見どころがある。
「R.E.M.」のEverybody Hurtsで始まるのも好き。
ジャック・クエイドが「The Boys」から大好きなんだが、この人特有の、育ちは良いけど変わってる雰囲気がとても良い。
変わった体質、異常なシチュエーションで育ってることに説得力がある。
(実際そうだろうし)
デニス・クエイド譲りのほうれい線はあるが、メグ・ライアン譲りのキラキラな瞳で、どこか少年ぽさがある。
相手役の女優さんは存じ上げなかったが、
自由奔放だけどどこか影のある感じが魅力的。
チェリーパイがよく似合う。
オンラインゲームの友達ロスコー、ぼっちの唯一無二のオタクの親友、ってとこに既視感。
彼はスパイダーマンの親友のスターウォーズオタクの彼じゃないか!
それぞれキャラが立っているので、このまま終わるのは惜しい。
続編ができそうな雰囲気もある。
楽しみにしています!
(ジャック・ニコルソンのご子息への言及なし)