「Sherry Pie」Mr.ノボカイン ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Sherry Pie
痛みを感じない男が愛する彼女を救うために闘う!というジャンル映画を突っ走る姿勢に惹かれて鑑賞。
こういう感じの作品はなんだか久々な気がしましたし、時間帯的に4DXのみだったのでノボカインとの痛覚を共有しっぱなしでした。
ストーリーは至ってシンプル、生まれつき痛みを感じない男ネイサンが、初めて食の楽しみを教えてくれたシェリーの優しさに恋に落ちてハッピーになった直後にそのシェリーが強盗団に連れていかれてもう怒ったぞー!の勢いで無痛の体を生かして突っ込んでいくバトルものです。
痛みを本人は感じないので絵面はグロいはずなのに、この人なら平気かとなる不思議な体験も今作ならではです。
火傷はしまくるし、刃物は突き刺さりまくるし、痛みを感じないけど皮膚は爛れて、血はドバドバ出るし、でも本人はさもありなんな感じなので、やっぱりこういうスプラッターには絶叫が必要なんだなと強盗の面々の阿鼻叫喚を観ていると思いました笑
無敵とはいえ気絶とかはするし、応急処置を行わないと色々と症状が出て自分がピンチになるというのもいいバランスになっていました。
厨房バトルではその能力を活かしまくって、熱々のフライパンを手にとって攻撃したり、揚げ物を揚げたてのまま相手に投げてみたりと常人なら絶対にやらない行動をノータイムでやってのけるので最高です。
タトゥー屋とのバトルも同じように痛みを感じないか
ガンガン進んでいき、割れたガラスを手にガンガン押し付けてガラスまみれの手で相手にグーパンからの目をザリザリザリと大暴れを見せるので中々にサイコパスなやり口でした。
強盗団の1人の自宅がトラップだらけなのは意味不明でしたが、そのトラップがノボカインには一切通じないのがいいギャップになっていました。
モーニングスターが背中に突き刺さってもワァオ!って感じだし、弓が足を貫通してもなんだよこれ〜!な反応ですし、爪を一枚一枚剥がされてもリアクションを頑張るくらいには余裕があったりとどっちのテンションで観ればいいんだい?となるのが不思議でした。
ここでオンラインゲームの友達が参戦してくれるのですがめちゃくちゃいいやつで、お喋りなところも相まってこの手の作品の相棒ポジに速攻で収まっていてグッドでした。
ラスボスとの対決は消化不良かなぁ…と思ったところからしっかり捻った展開があり、無痛の体を使っても適いそうにないくらいの強者でも愛のパワーで突き進むノボカインは潔いですし、どう考えてもぶっ倒れるだろってレベルなのにバチバチやり合ってて最高でした。
ラストシーンも爽やかな着地でしたし、なんかこのままヒーローチームに合流しそうな勢いで良きです。
無痛でもほっといたらとんでもない症状のオンパレードなので、周りにサポートしてくれる人いなきゃダメだよ…となったのも面白かったです。
まぁ流石に無痛の体で110分となると若干ダレるところはありましたし、ノボカインは一体どこでその戦闘力を手に入れたんだ?ってくらいにはノーマルで強かったですし、警察の耐久力が無さすぎるのもしゃーなしとはいえやられ過ぎでは?となってしまったのは残念でした。
気になるジャンルで観たいものがしっかり観れたのは良かったです。
やはりジャンル映画は正義です。
鑑賞日 6/21
鑑賞時間 18:50〜20:55
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