「【痛タタタ、熱ツツツ、先天性無痛無汗症(CIPA)故に孤独だった男の、仄かな恋が原動力になったバイオレンス・コメディ。物凄ーく痛そうなシーン満載なのだが、男が全然痛そうでないのが可笑しい作品。】」Mr.ノボカイン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【痛タタタ、熱ツツツ、先天性無痛無汗症(CIPA)故に孤独だった男の、仄かな恋が原動力になったバイオレンス・コメディ。物凄ーく痛そうなシーン満載なのだが、男が全然痛そうでないのが可笑しい作品。】
ー 序盤は、ほぼ予想通りに話は進むのだが、まさかアーいう展開になるとはなあ。クスクス。-
■ネイト(ジャック・クエイド)は、”CIPA"故に、毎朝ミキサーで作った流動食をササっと摂り(舌を噛んでも痛みを感じないための危険回避。これ、ホントだよ。)大渋滞の中、小さいサンディエゴ銀行支店で働く日々。
けれど、クリスマスの日、銀行強盗が侵入し、チョイいい関係になっていたシェリー(アンバー・ミッドサンダー)を人質に、大金と共に逃亡する。ネイトはパトロールカーで彼らを追うが・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ネイトの事を中学時代に”ノボカイン(局所麻酔)”という綽名を付けて、殴っていた男に対し、バーにネイトと一緒に行ったシェリーが、ネイトが”アラームで膀胱が一杯”(これも、ホント。大変だなあ。)サインでトイレに行っている間に、良い仲になった振りをして、唐辛子タップリの飲み物を飲ませた事で、二人の仲がいい感じになるシーンからの、テンポ良き展開が良い。チョビッと怖いけどね。
・ネイトはシェリーを追って、熱そうなフライパンで追っ手をぶん殴って、更にナント煮えたぎる油の中に落ちた拳銃で、止めを刺すシーンは”熱ツツツ!!”であるが、ネイトの気持ちが伝わるよねえ。凄いなあ。
・更に追う中で、ネイトは足に矢が刺さったり(何で?)、相手に捕まって拷問されるシーン。生爪を剥がされるシーンはどう見ても”痛タタタ!!”であるが、ネイトは平気なのもビックリである。
■けれども、一番ビックリしたのは、ヤッパリシェリーが、強盗犯のリーダー、サイモン(レイ・ニコルソン:アンマリ似てないなあ。親父を越える俳優になれるかな。)の妹だったことだよね。けれども、愛の力は兄妹の絆を越えるんだよね。ネイトが追跡中に、融資を断ったオジサンの店でイロイロと調達し、犯人たちが奪った札束二つを渡し”洗濯してね!”と言うところなどは、彼が優しき男である事が分かるよね。
<でもって、サイモンたちはヤラレテ、ネイトはシェリーと楽しそうに話しているんだよね、刑務所の面会所で。でも、彼女は微罪だからキット二人は、幸せになるよね。
今作は、痛タタタ、熱ツツツシーン満載の、先天性無痛無汗症(CIPA)故に孤独だった男の、仄かな恋が原動力になったバイオレンス・コメディなのである。>
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