レッド・ツェッペリン ビカミングのレビュー・感想・評価
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プロフェッショナルな悪ガキ
リアルタイムで彼らを知らない世代なので噂でしか聞いたことがないのですが、彼らはとにかくマスコミ嫌いで素行も悪く来日した際には、飲んで暴れてホテルを出入り禁止になったとか、荒くれ者のイメージしかなかったけれど、温和な表情でインタビューに応じ、ジョンボーナムの肉声テープに優しい笑みを浮かべながら回想に浸っている好々爺然とした彼らには、自分が見聞きしていた印象からはほど遠く、違和感しかなかった。
彼らは本当にプロフェッショナルな集団だ。今回のドキュメンタリー内で語られている表情からは想像し難いが、曲作りに関して一切の妥協を許さず完璧を求めていたのだろう。だからこそきちんと伝えてくれないマスコミに苛立ち、取材にも応じなくなったのではと思われる。「メンバーが初めて公認したドキュメンタリー」というコピーがファンの注目を集めたのもそうした経緯があったからではなかろうか。
だからこのドキュメンタリー映画の中でお気に入りの曲が演奏されたかされないか、なんて個人的にはどうでもよくて、マスコミに向けて自分たちの心情を赤裸々に語ってくれたことが大変貴重なことなんだと、ZEP の現役時代を知らない自分はそう推測するしかない。
ロバートプラントのハイトーンシャウトやジョンボーナムの爆音ドラムをコンサート会場で聴きたかったが、映画館で体感できただけでも幸せだった。
ウンチク垂れるより、爆発期のエネルギーを!
7割ほどの入りでしたが、9割は人生の先輩方(当方来年50)。
最近、インタビュー等の露出の多いペイジ。
中盤くらいまで、彼が話し始める度に「ん?この声誰?」となりました。それだけ昔はミステリアスなキャラだったのでしょう。
皆様おっしゃる通り、コアなファンなら知っている話。
それなりのファンなら、驚きも多いでしょう。
たしかにLIVE映像も目新しいものは殆どなく。
しかしながら、特別料金+IMAX料金を払ってまで観た価値は大いにありました!!
大きなスクリーンで観るのはもちろん、サウンドがとても良かったです。
過去イチで「MOBY DICK」のドラムにヤラレました。
前半はビートルズアンソロジーを思い出させる丁寧な演出。
それほど知らない方でも、世界に入り込めるかと思います。
1st期は時代もあり、別のバンド感。
やはり2ndから、ZEPのイメージが一気に固まった感。
名盤より、そのちょっと前の方が名盤
と、思うことが良くあります。
爆発や最高潮の高みに届かんとする、そのエネルギーに惹かれるのでしょう。
ホントに奇跡のバンド!バンド経験者ならわかるでしょ?
ここから先も作って欲しい。なんて意見も聴きますが、その奇跡のバンドが一気にブレイクした瞬間に勝るものは無い!ですよね?
否定的な意見の方もいらっしゃる様ですが、ウンチクよりも、バンドが爆発した時期のエネルギーを感じるべきナイスな作品かと思います。
久しぶりに2ndのLPを聴いて、ミキシングの妙にヤラレテおります。バンドが一気にハジけてる感じ。最高です。
ついギターを握りたくなり、、気づけば、四半世紀ぶりにストラップを限界まで長くしてしまいました。
ドキュメンタリーとしてはよくできていて楽しめた。 ただ、今聴くと彼...
ドキュメンタリーとしてはよくできていて楽しめた。
ただ、今聴くと彼らの音楽はかなり単純で、テクニックもギミックが多く高度とは言えないと感じた。
曲自体はブルース構造の変形ばかりで和声、リズム的に全く目新しさが無い。
まあ、それはR&Bもブルースも同じですけどね。
ビートルズの偉大さが再認識できた。
ロックの音楽家はパフォーマンスの目新しさだけでなく音楽理論、楽器演奏能力の向上に努めてください。
ジョンボーナムの
ZEP世代ご用達
コンサート中心と思いきや、デビュー前後数年間(ZEP2まで)を本人たちのインタビューを中心に構成した謂わば「NHK海外ドキュメンタリー」の趣が強い作品です。
コンサートシーンは随所に盛り込まれているものの、映像だけを使って、音声はレコード音源をかぶせているだけです。ZEPの初期の代表曲のレコードを大音量で聴いているカンジ。
また、この時代やZEP自体の基礎知識を持っていることが前提に作られているので、「エルビス」や「名もなき者」のような知らない人でもドラマとして楽しめる、という作品ではありません。
換言すれば、ZEP時代の空気感を知っている人が「ああ、そういうことだったのか」と知識を確認をするための、ZEP世代の人だけが楽しむ作品であることは、私も含めて高評価の人が全てZEP世代であることからもうかがえます。
映画館で観る必要はありません。DVDか配信で十分です。
コアファンでも納得する内容・情報量 ★4.5
HardRock世界No1バンド伝記作品 (近隣IMAX特別上映鑑賞)
メンバーの少年期より、バンド結成・その後2作目アルバムを完成するまでの歴史を描いたコアファンをも納得させる秀作!
¥2800と私史上最も高い鑑賞料金だったが、その価値はあった!
(レコード売り上げ3億枚はハードロックジャンルでは断トツの1位 全体でも1位ビートルズ(6億)、2位マイケル・ジャクソン(5億)、3位エルビス・プレスリー(5億)、4位マドンナ(3億)に継ぐ5位!
レッド・ツェッペリン(通称=ゼップ・欧米での発音はほぼ ゼッペリン)
それは他の大御所バンドメンバーさえ敬服し崇める特別な存在。
それだけ彼らの作品(楽曲)は奥が深く芸術性も高く素晴らしい。
そう、只のハードロックバンドに収まらない多様性を併せ持つ、まさに唯一無二なバンド。
今作を視聴して、このメンバー4人の出会いは正に奇跡だったと、尚強く感じる事に♪
私は14~15歳でゼップを知り、1年後には最も好きなバンドになり、
還暦を超えた今でもそれは変わらない。
(恐らく未来永劫、作品の完成度で彼らを超えるバンドは現れないと思う)
この映画の構成は、近年のメンバー(ドラマーは1980年に亡くなっている為それ以外の3人)のインタビューに過去映像・ライブ映像、歴史的背景動画が挟まれる形で進行する。
と、よくあるパターンだがコアファンでも知らないエピソードや貴重映像が満載で、私はずっとスクリーンに釘付けだった。
ジミーが少年時代(13.4歳位?)にギターを弾いてる映像(写真でなく動画!)や、ロバート(ボーカル)の母親がハリウッドスター顔負けのギリシャ彫刻な様な美形だったり、ジョーンズ(ベース)が若い頃から教会音楽の編曲までしていたりと、驚く映像・情報がどんどん出てくる♪
彼らの楽曲が奥深いのは、メンバー中二人もデビュー前から音楽のプロだった事にも起因している。 ジミーは他の多くのアーチスト(ロック以外も)のレコーディングに参加している人気セッションプレイヤーだったり、ジョーンズはピアノも弾けて他ジャンルの編曲で収入を得ていた。
(シャーリー・バッシーが歌う「007ゴールドフィンガー」のギターパートもジミーが演奏し録音されている!)
30分ぐらい経過して、ようやくライブ映像が♪
「How many more times」
前傾姿勢でアグレッシブなリフを弾くジミー
顔が確認出来ないくらい、頭をシェイクしまくるロバート
ドラムの皮が破れるのでは?と思うくらい激しく叩くボンゾ
観客席では、余りの爆音に耳を塞ぐ少年も!(笑)
私は足が勝手にリズムを取っている=(至福の時間♪)
▲=が、一般の方が今作を見て、楽しめるか否かは私は分からない。
なぜなら、ゼップの曲はものすごく "敷居が高い" のだ・・。
特にメロディアスな曲(ボーカルのメロディーライン中心)や、もっとポップな曲が主に好きな方は、何度聞いても好きになれないかもしれない。
ゼップには、ビートルズの「Let it Be」や、オアシスの「Don't Look Back In Anger」の様な聞きやすく綺麗なメロディー曲が全くない。
また、タイトルを何度も連呼する、単純な曲もない。
ギターのリフやフレーズの善し悪しを聞き分け出来る "耳" がないと、魅力が伝わらない曲が多いのだ。
そしてロバートのボーカルは、歌っているというより、激しく喋って叫んでいる感じで、それにややメロディーが付いてるイメージ。
だからどの曲も視聴回数が増えるに比例して、耳に残るパートが少しづつ増えていき、5回~10回~30回と日数も掛けて聞き込んでこそ、その魅力がが伝わる場合が多い。
ギターソロのギターフレーズを一緒に口ずさむ事が出来る位まで、聞いて初めてそのスゴさが理解出来る。
(ほとんどの方はそこに到達する前に、視聴をやめてしまう・・)
そう、ゼップは音楽の聴き方を教えてくれたバンドでもある。
1~2回の視聴で善し悪しを決めてしまって、耳当たりのよい曲しか聞けないリスナーで一生を終えるか、わずかなひっかかりのあるパートを探求して、その奥深さをしり生涯で何百回聞いても飽きない名曲を聞き分ける事が出来るリスナーになれるかを・・♪
でも今作ライブ映像での、このアグレッシブな熱量はどなたにも伝わると思う。
彼らの曲で1曲でもお気に入りがある方は是非♪
尚、ジミー・ペイジはかなりのビジネスマンでもあるので、今作が商業的に成功すれば、3作目アルバムを制作するあたりから始まる「since then」(それ以降)とかの次作があるかもしれない♪
特別料金とは知らず発券で何回も戻りました。 (ペア券かな?S席指定...
NHKのドキュメンタリー番組みたかった
「永遠の詩」よりは良い、ZEP IIまでだから消化不足、ボンゾがいてこそのZEPってよくわかる、意外にボンゾが真面目で奥さんが強いって知らなかった、意外にロバートが1番ヤンチャだったって知らなかった、初期のライブ演奏が非常に良い、音はリマスターなんかな、幻惑されて、迫力あった、続編でネクストとかありそう。
観たい映像が見れた!
レッド・ツェッペリンの結成前の映像から、結成後、初ライブ、初レコーディング、初ツアー、全米ツアーなど映像がふんだんに使われており、後半はライブシーン中心で音楽を聴きたいファンも満足できる作りになっていました。ジミーペイジの弓奏法や、シタール演奏シーン、スライド奏法などのシーンもたっぷり楽しめました。(同時に公開されているジミ・ヘンのドキュメンタリーよりもこちらの方がずっと面白いです!)
誠実で丁寧で、浅い。ファンには退屈かも
メンバーの生い立ちから バンド結成、「LED ZEPPELIN Ⅱ」辺りまでを インタビューを交えながら 時系列を追って描かれています。
ツェッペリンを知らない、名前くらい聞いた事がある、、人ならそれなりに楽しめるのかも知れませんが 観客の大半は往年のファンな気がします。バンドストーリーとしては既に「知ってるよ!」と言う話しか出て来ませんし、演奏シーンもファンにはお馴染みのフッテージでした。(フル尺は要らないと思いました)
バンドの解散迄を描けないなら、どこかに焦点を絞って 深掘りして欲しかったです。監督の誠実さは伝わったけど、ドキュメンタリー映画としても 盛り上げに欠ける演出に感じました。
ツェッペリンのファンには おススメしないかも。
映像も音楽もインタビューも、最高です
正直、ZEPのライブ音源を聴く限りあまりいい印象を持っていなかったのですが─あまりに雑というかテキトー?過ぎて・・・─この作品でもそんなおおざっぱなライブ映像盛りだくさんだったらどうしようという危惧はあったのですが、少しあったけど・・・予想に反して素晴らしいライブ音源を聴けたし、やっぱスタジオ音源が多くなるのね・・・という感じてではあったもののその見せ方や聴かせ方が素晴らしくて、やっぱIMAXで良かったーと思ったりしました。個人的には、How many more times とか Whole lotta love なんかは絶品だったと思います。ライブ音源で演奏の見事さを堪能、あらゆる映像を駆使しつつスタジオ音源を空間的に再構成、できればⅡの全曲を─そしてそれを劇場公開とかDolby Atmos仕様で─などと夢想してしまいました。
4人のインタビューも素晴らしかったです。ビッグバンドらしからぬ素直で実直な気持ちを吐露している感じがありありと見て取れて、ZEP音楽を再確認する上でも貴重なものでした。そしてボンゾの─・・・泣けました。
音楽はほぼⅠとⅡのもので、さらに彼らのルーツになるような古い音楽ばかりなので、その辺はご注意を。しっかり堪能出来れば彼らの音楽をより楽しめるはずです。
ツェッペリンのベストアルバムは?
「ツェッペリンで一番好きなアルバムは?」と聞けば、
多くの人が即答をためらう。
「全部」とか、「一枚には絞れない」と口を揃えつつ、
次のように語り始める事が多いのではないだろうか。
「やっぱり『Ⅲ』かな、あのアコースティックの世界観」
「いや、『Ⅳ』でしょ。あの完成度は別格」
「『フィジカル・グラフィティ』の多様性がすごい」
「意外と『プレゼンス』がツボ」
「なんだかんだで、やっぱり1stのシンプルさ」
これほどまでにアルバムの評価が偏り無く均等に分かれるバンドは、
そう多くない。
聴く者の人生のフェーズや心境によって〈ベスト〉が移り変わる。
その中で、「Ⅱ」を挙げる人、
初めて聴いた時の衝撃を思い出すだろう。
レコード会社が勝手にシングルカットを、
できないように、
ジミーが仕込んださまざまな仕掛けも堪能できる。
テルミンの音が映画館の中を、
縦横無尽に飛んでいるようだった。
本作の製作チームの4人への敬意、
熱意も凄いが、
あらゆる技術も高い。
例えばフッテージのチョイス、
マスターが損失したジミーのゆがんだ映像を使う大胆さは、まさに〈へたうま〉
例えば編集、
4人のコメントのオーバーラップ技術。
特にボンゾの生々しい声を、
3人が聞くシークエンスは、
涙が止まらない。
秀作です。
映画ではlive が少ないので少し載せておく。
United の機内で観た。音無しで、字幕を追ってみた。帰国の飛行機で見るつもりで楽しみにしていたが、イヤフォーンがないと断られた。それも、さっきそう放送したろうと言われた。
ここで、いくつか気になったコンサートを検索してここに載せておく。この映画は以前から観たかったし、コスタリカで知り合った人からジョン・ボーナムが他界(1980?)したため、公演が中止になった。このコンサートに行けなかった人が残念がっていて、『Going To California 』が大好きだから聞いてみてと。Led Zeppelin - Going To California (Live at Earl's Court 1975) [Official Video] (コピペで聞けると思う)聴いたけど、困ったなあ!どこがいいかわからない。
Led Zep!! のファンではない私がこのドキュメンタリーのレビューを書くのは難しい。なにしろ歌詞が好きになれない。でも、私は彼らの最初とその次のアルバムを持っている。この映画も初期のちょうど2枚目までの足跡を追っている。
気になったコンサートのみをここに書き留めておく。
1)アメリカでの初公演:レッド・ツェッペリンのアメリカでのデビューは、1968年12月26日、デンバー公演で、ヴァニラ・ファッジの前座を務めた。
コロラド州でのコンサーのいいのが見つからないが、ワシントン州スポケーンの音声のみのがある。Led Zeppelin - live Spokane 1968-12-30 (Full Concert) ((コピペで聞けると思う)
Setlist:
01 - Train Kept A Rollin' [0:00]
02 - I Can't Quit You [2:32]
03 - As Long As I Have You (incl Fresh Garbage / Shake / Hush) [9:15]
04 - Dazed And Confused [17:52]
05 - White Summer [27:43]
06 - How Many More Times (incl The Hunter) [34:31]
07 - Pat's Delight [50:07]
(Credit :LedZep Bootlegs)
2) 1969年、7月25日、Summer of Love_ウィスコンシン州ミルウォーキー郊外ウェスト・アリスのステート・フェア・パーク。(音声のみ)
Led Zeppelin - Mid-West Rock Festival 1969 (Summer of Love) ((コピペで聞けると思う)
3)ニューポート・ジャズ・フェスティヴル:(July 6th, 1969)BB キング。ジョニーウィンターなど。(音声のみ)
Led Zeppelin: Newport Jazz Festival (July 6th, 1969) Remastered
4) Live at the Texas Pop Festival (August 31st, 1969) - 16mm film (Credit -ledzepfilm)
Led Zeppelin - Live at the Texas Pop Festival (August 31st, 1969) - 16mm film 画像は最悪。
5) 映画ではUKのアルバートホールでのコンサートが最後のショー。これだけが画質も音声もいいねえ。
Led Zeppelin-Live At Royal Albert Hall-1970
(credit-MPL) 初期のではこれがいい画質ではないかない。
タイトルなし(ネタバレ)
※ネタバレ注意
ドキュメンタリーなのでネタバレもくそもないかもしれませんが、一応2ndアルバムをリリースして大ヒット、イギリスに凱旋して(本国イギリスでは1stアルバムの頃はあまり評価されてなかった)1970年1月9日のロイヤル・アルバート・ホール公演が大成功というところで終わります。この日付はブートでお馴染みなので覚えてます。エンドロールでかかる曲もブートでよく聴いたエディ・コクランのカバー2曲なので観終わったあとはZEPよりエディ・コクランを聴きたくなったりします。
というわけで「天国への階段」も「移民の歌」も出てこない、結成時の4人の運命的な出会いから成功を収めるところまでなのでZEPの歴史を俯瞰的に知りたい人にはお勧めできません。俺たちの戦いはこれからだて感じなので続編つくる予定あるのかな。マニアの人なら初期のライブ映像とか楽しめると思いますが。特に上記ロイヤル・アルバート・ホール公演は映像全編観てみたいものです。
余談ですがジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズがバンド結成する大分前にシャーリー・バッシーの「ゴールドフィンガー」の録音に二人とも参加してた、というのはこの映画観る前に文献などで知ってたのですが、何回も聴いてる曲ですがベースはともかくホーンとストリングスばかりでジミー・ペイジのギターの気配を全く感じられないのですがほんとに何やってたんですかね。
ファン必見!
伝説のバンド『レッドツェッペリン』の結成秘話からブレイクまでの道のりを亡きボンゾを含むメンバーのインタビューとライブ映像アーカイブを中心に描いたドキュメンタリー映画です
なにより、ブリティッシュロックの伝説が本国では直ぐに受け入れられず、アメリカツアーをキッカケに大ブレイクしたとは驚きました!(あのヤードバーズのジミー・ペイジの知名度がありながら…)
69年当時のアメリカのヒッピー文化やサイケの興隆もあり、アメリカR&B影響をも感じとって、西海岸から受け入れられたのかしら?(メンバーが手応えを感じたライブ会場、サンフランシスコのFilmore Westが懐かしい…たしか、なくなったはず?)
創作や演奏活動の自由度確保の為、敏腕マネジャーの助けを得て、ジミーがかなりビジネス面の努力をしていたのも印象的でした
貴重なライブ映像を極力カットすることなく、音声だけリマスターして使っていたおかげか、当時の臨場感もたっぷりでした!
改めて、ロバート・プラントのハイトーンに痺れました… ウチでも叱られるのを覚悟で大音量で聴き直すか?笑
今聴いてもかっこいい
こまっしゃくれた子どもだったので、
親友のお姉ちゃんが聴いていたブリティッシュロックに中学生からはまっておりました。
中でも大好きだったレッド・ツェッペリンは
それこそレコードが擦り切れるほど聴きまくっていたのです。
今のように動画が見れるわけじゃなく、テレビで放送されることもないので、
星加ルミ子さんの「ミュージック・ライフ」に載っている彼らのスナップ写真を見ては、演奏しているところを想像するしかなかったのでした。
(調べると1971年と1972年の2回来日して演奏しているようですが、当時、大阪の中学生だった私が東京まで外タレのコンサートに行くなんて不可能でしたね)
なので、演奏している彼らを見るのは、この映画が初めてなのです。ジミー・ペイジのあの超絶技巧早弾きパッセージをこんな大写しでみせてもらえる日が来るなんて!!!ロバート・プラントのセクシーな姿は、中学生には刺激が強すぎたでしょうね。ジョン・ポール・ジョーンズとジョン・ボーナムが叩き出すリズムのドライブ感に血が沸き立った記憶が蘇ってきました、
なにしろ、当時は想像するしかなかった彼らの姿が、50年を経て目の前に映し出されるのです。これに感動しないでいられますか。
映画としては、メンバーそれぞれの生い立ちから丁寧に紹介してくれます。と同時にその時々の世相を映像付きでモンタージュで差し込まれる手法が用いられています。イギリスとアメリカの近現代史を垣間見るような楽しみもありました。
ジミー・ペイジとジョンジーがスタジオミュージシャンとして「007ゴールドフィンガー」主題歌で演奏していたことも、嬉しいサプライズ。
音楽業界の中の人だったジミー・ペイジに、シングルヒットで切り売りされるようなバンドじゃないものを作るというコンセプトがあったために
アルバムを自分たちで先に作ってからレーベルに持ち込むというマーケティング手法を取った経緯が本人の口から明かされます。
破竹の勢いでスターダムを駆け上がる間も、終始クールに戦略を練っていたようなジミー・ペイジ。伝説のバンド誕生の様子を知ることができる貴重なルポルタージュ作品と言えます。
成長とともにブリティッシュロックと距離を置いていたため、その後レッド・ツェッペリンがどうなったのか知らなかったのですが、
ドラマのジョン・ボーナムが32歳の若さで亡くなってたんですね。ボンゾの死によってバンド解散となったのだと映画を見終わってから調べてわかりました。終盤で残る3人がそれぞれに回想するシーンが繋がれるのですが、本当に愛おしそうにボンゾの声を聴く3人の表情が、このバンドの空気を伝えてくれたような気がします。
素晴らしい映画でした。見たかったものを見せてくれてありがとう。
全120件中、81~100件目を表示






