レッド・ツェッペリン ビカミングのレビュー・感想・評価
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奇跡のバンドの誕生の物語
本格的に音楽を聴くきっかけだったのがThe Beatles。
以来、主にUKロックを好んで聴いてます。
聴き漁るなかで当然巡り合った、Led Zeppelin。1st「Led Zeppelin」から最終作「Coda」まで買い揃えて聴きました。が、ライヴの映像や内幕までは知らずにいました。
今回、公式ドキュメンタリーということで何としても映画館で観たい!と思って片道40分かけて行きました(そこしか上映してなかった泣)。
4人のメンバーのルーツと、音楽に魅かれてLed Zeppelinとして出会い、スターダムにのし上がるまでの道程が小気味よく描かれており、新鮮でした。
ある程度メンバーがスタジオミュージシャンとして名を馳せてから出会うあたり、The BeatlesやThe Rolling Stonesとは違いますね。
そして曲が流れた時の音質のよさ!これなら時代を変えられる、歴史に残るバンドやなぁ、と改めて納得し、椅子に座ったままリズムを刻んでいました笑
オリジナルメンバーでただ1人鬼籍に入っているJohn Bonham。ツェッペリン・サウンドの要だっただけにその早過ぎる最期が惜しまれます。彼の生前のインタビューが流れるんですが、それに聴き入った時のジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズの柔和な笑顔が印象に残りました。
「バンドは宝」。一番好きな邦楽バンドのボーカルの言葉ですが、まさにその通りであることを観て感じた作品でした。
ライヴ映像も買って観てみたいです♪
あと、続編も!笑
ビカミング
入場料¥2,300と学割もサービスポイントも利用不可の強気な価格設定ながら、観に来る人の殆どが昭和生まれだろうから仕方のないことなのだろう
71年生まれの自分にとって、ツェッペリンは80年にジョン・ボーナムの不慮の死によって解散しているので、リアルタイムのバンドではない
初めて買ったCDも90年に出たリマスター版の4枚組のしかも2枚組の安い方だし…
ビカミングというタイトルにもあるように、ツェッペリンになるまでの話なのでアルバム1st~2ndの68年~69年までの映像
初期だけあってみんな若い!
特にロバート・プラントとジミー・ペイジの並びは惚れ惚れするほどの美しさ
結成初ライブのデンマークでのテレビ収録で観覧に来ていた子供と女性の何人かが耳をふさいでいたのが笑えた(初めて聞くハイトーンボイスと爆音に驚いたのだろう)
丸◯クリとか銭◯バとか色々言われがちですが(特にジミー・ペイジ)だってカッコいいんだもん、の一言ですね、改めて観ると
もっとライブシーンが観たかったけど、、
成功の秘訣
再出発バンドだからこその冷静な計算と爆発力
リーダーのジミー・ペイジはいつでも喜んでゼッペリンの思い出を語るでしょうけれど、本人であってもバンドの魔法をめったに再現できるわけではない。2007年の再結成を貴重な成功例とすれば、この映画もメンバー各自が「今こそ語ろう」と歩調を合わせ、小さな奇跡を成し遂げている。
ゼッペリンは、ジミー・ペイジの周到な準備によって誕生したことが知られている。それでも軌道に乗るにはいろいろな偶然が作用したようだ。タイトル通り、「ビカミング」では奇跡のケミストリーの秘密が明かされるのだ。
ジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズはセッションミュージシャンとして蓄積した技術や経験を、今こそ表舞台で披露しようと考えたのだろう。
知性派の2人に対し、無名のロバート・プラントとジョン・ボーナムはバンドに肉体性や野性味を与えた。
最初のクライマックスはファーストアルバム1曲目の「グッド・タイムス・バッド・タイムス」。曲のブレイクでジョン・ボーナムの多彩なフレーズを聞かせたかったと語るジョーンズ。
特にアウトロは奔流のようなアンサンブルのなか、ボーナムのドラムが左右に駆け回る。4人それぞれが個性を爆発させながら、ゼッペリンという揺るぎない全体像が立ち上がってくる、まさにお披露目のような曲だ。
もう一つ、前面に出ていて嬉しかったのが「ランブル・オン」。静と動のコントラストがドラマチックで、フォーク風の出だしから中間部でリズムが跳ねまくる、後年のファンク路線を予告するような展開。プラントが作詞に目覚めた曲でもあると知った。
この2曲が当時のライブで取り上げられなかったのは、レコーディングアーティストとしての重要曲だったから。それだけに2007年の再結成では外せなかったのだと勝手に考えている(しかもオープニング2曲)。
このようにゼッペリンは一定のキャリアを持つ4人の個性を周到にまとめつつ、スリリングな魔法で爆発させたバンド。黒人音楽のいいところ取りをしたという意味でも、「再構成」の妙味が利いている。
経験から貪欲に謙虚に学び、したたかにチャンスを待ち、最良の仲間と個性を爆発させる。生き方の参考になるようなストーリーだが、観客はゼッペリンを直接経験した世代ばかり。若い人が見ないのはもったいない。
付け加えるなら、ラストをどこにするかこの映画は迷ってしまった様子。ロンドンに凱旋し、「父が見に来てくれて嬉しかった」(ジョーンズ)、「自分の素質を伸ばすよう努力することが大事」(ペイジ)と、まとめ方が普通過ぎ。「ランブル・オン」のシーンのように世界に飛び立つ終わり方でもよかったんじゃないかな。
70年代〜関西では…
テレビでは、京都TV放映の「Pops In Picture」
巷では、梅田にあったロック喫茶「キューピッド」
そしてビデオ、DVD普及
現在YouTubeで観た事あるLIVE映像です
大きなスクリーンで観るのは違ったけど
老人
「自分たちの物語を語る時が来た!」
とか言われても、客は数人の老人のみ。
せめて老人ホームのスタッフに観に行ってほしい。
そして、老人ホームのお遊戯で使う音楽の選択肢の一つとして、
ツェッペリンを検討してほしい。
かつてツェッペリンのファンだった老人たちは、
老人ホームでつらい思いをしている。
これは、まあまあ深刻な問題だと思う。
貴方たちの前で、タンバリンを叩いている爺さんは、
貴方たちが想定している爺さんじゃないかもしれない。
老人観を改めてほしい。
今の老人ホームの老人の何割かは、ロックファンだったはずだ。
なんなら、ロックファン専用の老人ホームがあってもいい。
俺たちをなめるな。
暴動をおこすぞ。
~みたいな映画を誰か作ってほしい。
(知らんけど)
「Ⅱ」の革新性
「Ⅰ」から時間を置かずに「Ⅱ」を発表できたことがツェッペリンを不動の位置に就(つ)けたということがわかった。
ニュー・ヤードバーズとしてのブルースバンド的な雰囲気が抜けない時期からの飛躍的な進歩が、この映画を見ていて(聞いていて?)とてもよくわかる。
若い人は皆無だった。「F1」を見て最初の曲に胸がドキドキした人には、「Ⅱ」、「Ⅲ」、「Ⅳ」、「Presence」あたりは、一度でよいので聞いてほしい。
私にとっては、ジミー・ペイジがツェッペリンだったのだが、「ボンゾこそがツェッペリンだ!」、「ロバート・プラントこそがツェッペリンだ!」、(多くはないかもしれないが、ツェッペリンを下でしっかりと支えていた)「ジョン・P.・ジョーンズこそがツェッペリンだ!」と言っている人の気持ちが、それぞれよくわかった。
このレビューを読んだ人には伝わりにくいと思われるが、私は「Ⅰ」も(特に「グッドタイムズ・バッドタイムズ」、「アイム・ゴナ・リーブ・ユー」)大好きです。
バンドとしての化学反応を楽しむことができる
Led Zepplelinのライブって音源では聴いたことはあっても映像として観ることはほとんどなかった。しかも本作は結成してセカンドアルバムが売れたあたりまで。みんな若い!
序盤は少し退屈だし若干眠くなるが、メンバーそれぞれのバックボーンが違うことを伝える意味でなかなか興味深い。それぞれの演奏技術が高いことは当然だと思うが、4人で演奏することで化学反応を起こしている現場を見ているような感覚になる。あぁ、これがバンドってやつなんだと。この時代にあの音の分厚さは驚愕だ。さらに、新しい音を生み出そうと試行錯誤している姿勢が伝わってきた。技術的な進歩もあって 1960年代後半から様々なバンドが新しい音を追求してきた印象がある。The Beatles、The Beach Boys、The Who、そしてLed Zepplelinもそうだったってこと。
アメリカを地道にツアーで回り、徐々に人気を得ていく流れ。当時の音楽業界って、ライブで人気を出すものなんだよな。アメリカでそれなりに人気が出ても本国では認知度が今一つってのも面白い。イギリスで行われたライブ(テレビ収録?)での観客の反応もそうだ。耳をふさいでいる子どもがいたり、若干しかめっ面の人がいたりする。新しいものが生み出されたとき、一部の人はこんな拒否反応を示すのかもしれない。しかもイギリスだし。でも、そんな場所でThe BeatlesもThe Rolling Stonesも、そしてSex Pistolsも生まれたんだなと。UKロックの奥深さに感慨深くなった。
1960~1970年代のロックバンドのドキュメンタリー映画が最近増えているが、そろそろネタ切れになる可能性もあって、今後は1970年代後半から1980年代のバンドに移っていく気がする。そんな映画も楽しみに待ちたい。
カッコイイ ひたすらカッコイイ
日本で1977年に公開されたドキュメンタリー映画「レッド・ツェッペリン 狂熱のライブ」を見てから、48年をへての、ツェッペリン体験である。
いやぁ~、よかったわ。
うん、平日昼間の東京都心のシネコンには、僕と同年配かそれ以上のお年寄りの男性客がほとんど。
半世紀前の、強烈なサウンドにも声をあげることもなく、じっと映画を見ていたよ。
僕自身は1985年(大学を卒業し、社会人になった年)以降は、ほとんど「新譜」は聞かなくなったから、内外の流行りの歌への関心は低い。
今の10代、20代の子たちには、50年以上前のロックシーンはどう映り、どう感じるのだろうか。
どれもこれも生ぬるく、ロックじゃないものばかり…という気がするのだが。
上映回数も多くないし、そもそも見に来る人も少ない作品だから、終わる前に早く映画館で見ておくれよ。
IMAX3000円、シニア料金じゃないけれど、見る価値はある。
映画としては、導入部のメンバーのロック体験みたいな部分がやや冗漫で、それよりも全編をツェッペリンの音楽に貫く作品にしたほうがよかったと思う。
でも、見て良かったと思える一本である。
ツェッペリンでもドサ回りから
隣県まで勢いで観に行きました
一応オリジナルアルバムのレコード盤を1枚除いて全部持っている程度のファンです
リアルタイムで言うと初めて聴いたのがライブ盤ですね(その後1枚出して解散してしまいました)
特別料金とのことで2,300円も取られました(レコード盤型のうちわを貰いました)
ツェッペリンがイギリスで人気になるまでの話しです(2ndアルバムまで)
アメリカの各地でドサ周りという名のライブを何本もやりながら地道に活動してたのは初耳でした
何故アメリカかというとイギリスではおじゃま虫的に不人気だったからで、驚きです
1stアルバムはアメリカのみの発売もびっくりです
マスコミ抜き(ライブ活動だけで)でアメリカで大ヒットしたので、イギリスのマスコミ(ローリングストーン紙)が意固地になり大批判を繰り返していましたとさ
アルバムバンドを目指しており、シングルを出されないような曲作りをしていたそうで、ライブツアー中に録音をして完成させるやり方なので迫力のある作品なんだな
現在の3人のインタビューと生前のボンゾのインタビューで構成されてて最高でした
ファンのためのドキュメンタリー映画なのでファンではない方々には少しも刺さらない可能性はありますね
「パイオニアあるある」が随所に、見応えあり
「レッドツェッペリンビカミング」鑑賞しました♪
それまでのロックはジェフ・ベックにしろジミ・ヘンドリックスにしろ、所詮ブルースの延長線上でしかなかったのが、ジミー・ペイジは初めからギターコードのサウンド構成で「ハードロック」という新しいジャンルを立ち上げた🎸
ですがかつてビートルズがデッカ・レコードから不採用になったのと同じように、彼らも母国イギリスでは契約できず結局アメリカのアトランティック・レコードと初契約を結んだのが、パイオニアあるあるだなと思いました!
セカンド・アルバムではビートルズの「アビー・ロード」を蹴落として全米1位に🏆
メンバーの方たちの回想する場面での目の輝きが印象的✨
「レッド・ゼップ」歌詞もアルバムⅢまでのジャケ写もさほど深みがないのが、ビートルズ初期のようなサウンド創始者の特権なんだなと、つくづく感じました。
当時流行のカウンター・カルチャーとも無縁…サウンド創始者としての役割のほうが、大事だったんでしょう🎵
当時のロック・ファンに与えた衝撃は半端なくて…少年プリンスにも間違いなく影響大だったんでしょう💥
ジミー・ペイジのフリル付きブラウスも、プリンスの「パープル・レイン」期の衣装に影響を与えたと、思っています☂️
最後に「ゼップ」についての知識の大部分は、故渋谷陽一氏から仕入れたものであると、付け加えておきます😇
レッド・ツェッペリン・ビカミング
日比谷シネマズのアイマックス上映で観て来ました。胸いっぱいツェッペリン・サウンドを堪能し、指の先まで痺れながら酔いしれました。ジョンジーが言っていましたが、「レッド・ツェッペリンは4人の中心に存在する」という言葉にも痺れました。この映画の上映は単なる序章に過ぎず、続編が作られるであろうと感じた。おそらくシリーズで4から6ぐらいまで続編が作られることを期待する。プロジェクトは進行しているはずだ。ジミー・ペイジがギブソンのダブルネックを持たないまま映画が完結する訳はないし、武道館、広島公演、たった1日だけの再結成の裏話までまだまだ続行させたい。次の飛行船が飛んで来るのを日比谷で待ってるからな。
秋葉原の大森栄一より
あくまで、ビカミングということ
イギリスのロックバンド・レッド・ツェッペリンのメンバーが初めて公認したドキュメンタリー。
ギターのジミー・ペイジ、ベース/キーボードのジョン・ポール・ジョーンズ、ドラムスのジョン・ボーナム、ボーカルのロバート・プラントによって1968年にイギリスで結成されたレッド・ツェッペリンは、1969年リリースしたデビューアルバム「レッド・ツェッペリン I」で世界に衝撃を与え、1980年までの12年間の活動でロックシーンに革命を起こした。その起源をたどる本作では、32歳で亡くなったジョン・ボーナムの音声をはじめ、メンバーの映像、初期のライブ映像など貴重な素材とともに、オリジナルメンバー自らがバンドの歴史を語っていた。当時のライブ映像を取り込んだ作品。
ビカミング レッドツェッペリン、という題名の通り、レッドツェッペリンになってから、というより、なるまでの各メンバーの成り立ちやどうしてレッドツェッペリンのメンバーに合流したのか、という所を描いたものであり、曲を多く聴きたい人には物足りなく感じるかもしれない。
ギターのジミー・ペイジの超絶なギターテクニックがなぜ生まれたかはなんとなくわかったし、ボーカル、ベース、ドラムのメンバーたちも、どうしても彼らを入れたい、という強い思いからメンバーが決まっていったんだ、ということはわかった。
ただし、本作は成り立ちからデビュー後約1年までで終わったので、12年間の活動を映した作品ではない。
もしかしたら続きを作るつもりなのかもしれないが、これだけじゃ満足感は持てない。
中途半端な作品に感じた。
25-114
ボンゾかく語りき
すべての始まり
今までありそうでなかった、Led Zeppelinの公式ドキュメンタリー。
いや、過去にそれっぽいのあっただろ!とは言わず、いざ観賞。
先に触れておくと、彼らの全キャリアを追うものではなく生い立ち〜バンド結成〜ⅠとⅡまでとなってます。
本人たちも初めて見る映像や意外に無いらしいボンゾのインタビューなど、レアなフッテージで溢れています。
公開1週間で洋楽ドキュメンタリーでは、珍しく国内興収が早くも1億を突破。パンフは、売り切れで増刷が決定したとのこと。
一番、痺れたのはエンドクレジットのsomething elseとC'mon everybadyのカバー、これ音源化されてなかったよな〜と思いつつ、彼らのルーツも含めてこの映画を締めくくるにはピッタリなナンバー。
今日は、久々に弾けないギターを引っ張り出して遊んでみようかなと、そんな気分にさせてくれる最高な1本でした!
P.S. 絶対に続きがあると思います笑
やっぱりZepなんだなぁ
バンド結成までのメンバーの生活、夢を追いかけて彷徨う様な日々から、次々と集まってきてセッションが始まる。グッドタイムバッドタイムのボーナムのバスドラのアップでテンションアップ⤴️⤴️初めての公演で耳を押さえて、大人しく聞いている聴衆がなんか新鮮だった。
アメリカでのツアー成功から、ファーストからセカンドアルバムの曲でアメリカのファンの乗りの良さに、思わず体を揺らしてた(笑)ロンドンのアルバートホールのコンサートの声援に感動しながら、最後のインタビューでお互いをリスペクトしてる四人にジ〜ン、ボーナムの言葉にウルッ🥹ホントに奇跡的に集まったメンバーで、やっぱりZeppelin最高😆
文字通り夢を叶えるまでのドキュメンタリーとしては、期待通りの映画でした‼️
エンドロールの後に同世代の人が「人生最高の映画」って言ってたのに頷き、みんな10代〜20代に戻ってる様だった。
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