「もう叶わないが、この時期のライブを観たかった」レッド・ツェッペリン ビカミング ゆうけいさんの映画レビュー(感想・評価)
もう叶わないが、この時期のライブを観たかった
ツェッペリン初の公認ドキュメンタリー「ビカミング」を観てきました。平日のお昼ということもあってか、同世代のお客さんが多く、中にはご夫婦で来られてる方も。
結成50年以上経って初めてということもあってか、ペイジが実に真面目に話してます。プラント、JPジョーンズ、初公開のボンゾも加えて、幼少期からIIで大成功を収めるまでの過程が明かされていきます。改めてペイジの先見の明、緻密な戦略に感心、彼らの成功は必然だったのだと再認識しました。
当時ジェフ・ベック・グループも音楽面での実力は拮抗していたとよく言われますが、解散マニアと呼ばれたジェフでは太刀打ちのできないペイジの力量を感じます。「胸いっぱいの愛を」のあの斬新なミキシングはシングル盤を出させないためだったというあたり、ジミーの真骨頂ですね。
演奏も公認という事もあって、ぶつ切りにされずじっくり聴かせてくれます。前半は彼らが影響を受けた音楽、セッションに参加した曲がメイン。シャーリー・バッシーのゴールド・フィンガーにペイジとジョーンズが参加してたとは驚きでした。後半はI、II収録曲、聴いたことのあるのも初耳なのも、どれも素晴らしい。彼らが野心に満ち溢れていた頃の演奏なので、荒削りではあるものの凄いエネルギーに満ち溢れてました。
彼らの全盛期には私は間に合わず、彼らのライブを聴くことは叶いませんでした。それがつくづく残念に思える映画ではありました。
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