劇場公開日 2025年5月30日

「ある意味、理想の老後生活では〜美少年好きは必見!」秋が来るとき 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ある意味、理想の老後生活では〜美少年好きは必見!

2025年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

驚く

ドキドキ

フランソワ・オゾン氏の作品は最近の作品で「私がやりました」と
数年前の「彼は秘密の女友達」の2作を鑑賞済みなので
一筋縄では行かない監督との認識はあったけど

いや〜〜〜!!なんちゅう作品なんだよ!!(絶賛してます)

サラっと観ることもできるけど、よく観れば本当に
なんと言うことでしょう〜〜的な中々に深い映画です。

美しいブルゴーニュの景色とちょっとしたサスペンス的な
ハラハラ感をぜひぜひ、劇場で堪能してくださいませ。

で、月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては

主演女優さんが多分撮影時に80歳だったのかもしれないけど
80歳の老婦人が、今、10歳くらいの孫が生まれる少し前まで
とある、訳ありの職業婦人だったという設定はちょっとキツく無いか?

まあ〜そこを突っ込む映画じゃ無いけど〜〜

最初、大きなアクシデントが起こる。それは私は偶然と捉えたが
キノコのアップとそれを図鑑の写真と見比べると言う
意味ありげなワンシーンをここぞとばかりにブチ込んで来る
オゾン監督の意地の悪さと言うか、曲者感が冒頭から炸裂していると思う。

話が進むうちに娘さんがなぜあんなに実母を毛嫌いするのかがわかってくる。
そのくせ、毛嫌いしているその母のお金はちゃっかり当てにしているし
住んでいるアパートも母から譲り受けた物だと分かる。
正直、厄介な存在の娘。
でも孫は可愛いし、孫の方もおばあちゃんには結構懐いている。

この孫を演じるガーラン・エルロス君!!
二十一世紀の「ビョルン・アンドレセン」決定!!
美少年好きは絶対観て!

やがて親友の息子が刑務所から出所してくる。
なんの罪で服役していたのかは描かれないがその後の彼の行動から
単に性悪なのではなく、彼の大事な人を誰かに侮辱されたことに
激昂した結果に見える。

可愛い孫と、何かと力になってくれる頼もしい男手と
ある意味、理想の老後では〜〜。

言葉で語らない分、様々な情報を映し出す映像から
想像が次々に湧き上がって来る、観た後に観たもの同士で
語りがいのある良質な映画でした。

星のナターシャnova
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