劇場公開日 2025年11月7日

「待つこと、希望を持つこと。生きていてよかった」モンテ・クリスト伯 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 待つこと、希望を持つこと。生きていてよかった

2025年11月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

哲学、歴史、数学、イタリア語やラテン語なども学ぶこと。これが一番肝にきました。脱獄して復讐するためには、お金と教養と知識が必要なのだ!原作(読んでません)通りにしたらいつまでたっても終わらない映画になってしまうし、厳窟にいる期間はバンバン飛ばして行かなければダメだろう!あの髪とヒゲと痩せこけた顔を見れば十分、と思いました。

復讐劇でラブストーリーでファミリーの話。金と裏切りと権力濫用と歴史の流れに翻弄される人々。いつも悲しく辛い思いをする女達、嫉妬とやっかみから仲間を友を部下を貶める男達。こんなにワクワクするお話、子ども向けに翻案され何度も映画化されてきた作品であることがよくわかりました。

クリスト伯が話し方、振る舞い、セリフを当て書きのように、アンドレとエデに何度も指南するシーンの演出と映像が面白かった。一人で居るときのエドモンの悲しみと悔しさと辛さと孤独、復讐相手の前で滔々と話しゲームをする「社交」の仮面をかぶったクリスト伯、ピエール・ニネの演技と演じ分けが素晴らしかった。フライヤーのニネの顔が何か変だと思ったのは、凝ったメイクなどの変装ゆえと納得しました。厳窟の中での筋トレといい、海に飛び込んで女性を助けるといい、フェンシングといい、乗馬といい、どれだけの準備と訓練と打ち合わせがあったことか。美しく黒い衣装の着こなしも完璧なニネ。エレガントで普遍的で人間くさい歴史もの、時代背景は異なりますが「ベルサイユのばら」の原作を読んだ時のときめきとワクワクを思い出しました。そうなんです、まさに「生きていてよかった」。

おまけ
ピエール・ニネを初めて見たのが「イブ・サンローラン」、なんて繊細で美しいと思った。次に見たのが「母との約束」、息子が成長し青年になった時のニネを鏡に映すカメラに背筋がゾクッとするほど感動した。配信で何度もトライしても未だ最後まで見ることできず、どうしても映画館で見たいのが「婚約者の友人」(オゾン監督)。たった数本しか見ていませんが、ピエール・ニネ、好きです。

talisman
ファランドルさんのコメント
2025年11月29日

これだけの堂々たるストーリーを3時間で見せる映画、というのはめったになく、その割には評価点が高くないのが残念です。
映画の感想は人それぞれ、ということは理解しつつも。

ファランドル
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。