「なるほど『岩窟王』って こういう話だったよな 正統派文芸大作でけっこう楽しめます」モンテ・クリスト伯 Freddie3vさんの映画レビュー(感想・評価)
なるほど『岩窟王』って こういう話だったよな 正統派文芸大作でけっこう楽しめます
もう、かれこれ60年近く前の話。小学館(たぶん)に「少年少女世界の名作文学」という児童向け文学全集がありました。全部で何巻あったかは忘れてしまいましたが、箱付きで枕にできるぐらいの厚さを持った上製本でした。残念ながら、親に立派な本棚付きでこの全集の全巻を揃えて貰えるほどのブルジョワ家庭に育ったわけではないので、よさそうな巻をぽつりぽつりと買っては、夢中になって読んでました(たぶん小学3-4年の頃)。で、それで読んだのが大デュマ原作『岩窟王』(ネット検索した限りではあのフランスの小説家親子は今でも大デュマ、小デュマで通じるみたいです。『三銃士』や『岩窟王』を書いたのが大デュマことアレクサンドル•デュマ•ペール、『椿姫』を書いたのがその息子で小デュマことアレクサンドル•デュマ•フィス)。これは、もちろん、小学生でもわかるように平易にした短縮版でした。大人になって、デュマが書いたのは『モンテ•クリスト伯』という、文庫本にすれば数冊分ある長い小説で、明治時代に黒岩涙香が日本にそれを紹介するにあたって『岩窟王』という「邦題」をつけたことを知りました。短縮版ではなく全篇を読んでみたいと思いつつ数十年、いまだ原作は読んでおりませんが、主人公の名前がエドモン•ダンティスであることとか、彼が無実の罪で離れ小島の牢獄に入れられたとか、そこを脱獄した後、財宝を手に入れ、謎の人物に扮して社交界に戻り、かつて自分を陥れた面々に対して復讐してゆくとかの大筋は憶えておりました。
で、その記憶を念頭に鑑賞してみると、この映画は頭から尻尾までちゃんと誠実に原作を踏まえて見事に3時間の作品にまとめ上げた感じです。もちろん私は正篇の『モンテ•クリスト伯』を読んでいませんので、原作のどういったところが活かされ、省かれ、改変されているかについては語れませんが。いずれにせよ、3時間があっという間のなかなか楽しい映画体験でした。大人になってから観て気づいたことはラブストーリーの要素が含まれていたことかな。あと、ラストに出てきた二つの大事なことは、ちょっと大げさな言い方をすれば、今後の人生の指針にしてゆこうかなとも思いました。
ああ、やっぱりなと思ったのは、これ、原作小説が本当に面白いんでしょうね。ちゃんと企画して、おカネもかけて、しかるべきスタッフとキャストを揃えて誠実に製作すれば、水準以上のいい映画になると思いました。
『モンテ•クリスト伯』ーー高名な古典なので公共貸本屋(またの名を公立図書館という)でタダで楽しめそうなので読んでみようかな。と、ここまで書いて貸出カードの有効期限が切れているのに気づきました(以前はよく利用してたんですがね。最近は映画館通いに忙しくて)。
こんにちは^ ^
レビューにイイネ有難う御座います♪♪
デュマ親子で小説家で其々に代表作があるって凄いですね‼︎ 観ていて3時間がアッと言う間でした。安心して観れる作品て良いですねw
共感ありがとうございます。
個人的に岩波文庫はお勧めしません、なんかリズムが感じられないので。
この映画でもそうでしたが、フランス人ってよく喋る。ダンテスやメルセデスはちょっとスペイン寄りみたいですが。
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