モンテ・クリスト伯のレビュー・感想・評価
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初めてキチンと観たら
巌窟王は小学生の頃からそのストーリに付いてはザックリとは承知していました。小説ではなく映画を観た記憶が朧げにあるのですが、そこも曖昧なまま、本作をキネマ旬報シアターにて観賞、終わってから約3時間の長丁場であった事に気付いたぐらい、冒頭から最後まで堪能しました。
復讐 〜 主がなさらぬなら
後にモンテ・クリスト伯爵を名乗る人生を狂わされた青年エドモン・ダンテスをピエール・ニネが熱演。細身のピエール・エネ( フランス出身 )の身のこなしが美しい。
恋人メルセデスをアナイス・ドゥームスティエ( フランス出身 )が好演。
美しい娘エデをアナマリア・ヴァルトロメイ( ルーマニア出身・「 ミッキー17 」にも出演 )が、後に恋人となるアルベールをヴァシリー・シュナイダー( カナダ出身 )が演じる。
壮大な映像と楽曲、果たして正しい選択だったのか、問いかけられる苦悩と相反する清らかな感情。とても見応えがありました。
時間を置いてまた観たい作品。
ー 生きて幸せになれ
映画館での鑑賞 (字幕)
懐かしいワクワク感
巌窟王とはこういう話か。
子供の頃に読んだ絵本のワクワク感を彷彿とさせる。
テンポが良くべらぼうに面白い。
時間に限りがあるから仕方ないのだが、
司祭からの知識の伝達について
もう少し深掘りできるとよかった。
図らずも人の悪意に貶められ
復讐の感情で生き続けるしかなかった主人公が
なんとも可哀想だった・・・
いつの時代も、被害者は報われないのか。
めっちゃ面白い
3時間もあるし、文芸大作みたいだしどうなんだろうなと気が重かったが見始めたらエンタメ復讐劇でめっちゃ面白い。特に獄門島に投獄されてからの脱出劇から莫大な財産を得るまでが最高にワクワクするし、その後の復讐も張りに張り巡らせた周到な作戦と想定外のことがなどすごく面白い。
ただ、あの硬いマスクで偽装は無理がある。飲み込みづらい。
あそこまで苦しい人生を送ってしまうと、何があっても取り返しが効かないのではないだろうか。復讐を成し遂げたとしても逆につらくなりそうだ。
日本人好みのストーリーではないのかも
良かった
復讐の鬼・江戸門弾十郎、推参!
何度も映画化されているけど、観るのは初めてのモンテ・クリスト伯=岩窟王。さすが本家フランスらしく、3時間もの堂々たる大作で、文句無しの見応えです。前途洋々の青年エドモン・ダンテスが、陥穽によって孤島の監獄に幽閉されるも10数年経て脱獄し、巨万の富を得て復讐の鬼になる古典的なストーリーは改めて観ると抜群に面白く、3時間の尺とは言え長大な原作をまとめているので駆け足なのが、かえってスピーディーな展開となって息もつかせません。日本で翻案されたのも納得のお話しで歌舞伎の演目にもなりそうです。さらに美しくもリアルで壮大な映像や見事な美術、衣装、勇壮な音楽も素晴らしく映画の世界に没入できます。まさに往時のリドリー・スコット作品のようなスケールの映画でした。役者では、ダンテス役のピエール・ニネは、線の細いイケメン振りがかえってクールな復讐鬼像を際立たせていました。エテ役のアナマリア・ヴァルトロメイは眼力のある表情が印象的で美しかったです。
豊饒な映像と物語の咀嚼がうまくかみ合った一作
もちろんデュマの名作なので、復讐劇としてドラマ部分での見ごたえ十分であることはもちろんのこと、映像的にも壮麗な屋敷や美しい装飾を施した衣装、室内に差し込む光、そして馬の蹄が石畳を踏む音に至るまで、その重厚さ、豊かさは圧倒的。
俳優たちの演技も同様に素晴らしく、単体の映像作品として非常に満足感が高い、というかちょっと文句を付けるところが見つからない作品です。
残念ながら原作未読のため、物語が原作をどの程度踏まえているのか、あるいは改変しているのか、という比較はできないのですが、一部評論では後半部にかけての展開が原作と異なっているとのこと。
確かに名作文学として観れば、やや軽い、というか現代風な展開、ではあります。一方作中の結婚式や狩りの場面のカメラワークを観れば一目瞭然なのですが、本作は極めて疾走感を重視したキレのある演出を重視しています。古典作品としての装いをしつつ、中身は徹底的に現代的な調整を施した映画なのです。重厚感ある作品を観た、という満足感をもたらしつつ、鑑賞体験としては比較的さらっと見えてしまえるようにあらゆる工夫を施している、という点で『国宝』と相通じるものがあります。
3時間という、映画としては長いけど長大な原作を描き切るにはかなり制約のある時間枠でここまで映像的、演出的な緩みのなさを踏まえると、本作は原作に忠実な映画化作品かどうか、というよりは一つの独立した映像作品として評価するべき作品と感じました。
もちろん、名作文学である原作を読む上での、格好の入り口ともなっていることも間違いありません。実際、今から原作に挑戦します!
モンテ クリスト伯
ハラハラドキドキ、シンプルに映画らしい映画!
相応しい重厚さ
時間が丁度良かった、という理由で鑑賞。『巌窟王』はアニメでしか見たことありません。はい、GONZOのロボットアニメです。原作も……〇十年前に児童文学で読んだかも、くらい。
ところがいい意味で期待を裏切られました。
脚本はオリジナル通り……かは正直確証が持てませんが、自然で抑揚がきちんとしていて完成度が高くまとまっています。登場人物もそこそこいるのですが混乱なし。さすがにブラッシュアップされているというか、綺麗に整理されています。
『巌窟王』と言えば名作復讐劇で、その映像作品は今後もいくつも作られるでしょうし、その際本作は『2025年版』として比較され続けるでしょう。そういう意味で出来によらず歴史に残るテーマです。
本作は丁寧に作りこまれた衣装とセットが素晴らしく、復讐の陰鬱さ、演技の練習の冷酷な雰囲気と貴族の華やかさを両立させており、テーマに相応しい重厚さを演出しています。
軽く原作のあらすじを調べてみると、ラストに復讐の無意味さを知るとか、希望がどうとか書いてありました。今作では復讐はやり遂げます。まぁ、最後の一人は社会的に死んでいないので半分かな?
今作で希望となるのは若い二人。本当は友人の息子を偽りの恋で絶望させることで復讐にしようとしていたのですが、純粋に愛し合ってしまった二人を伯爵は引き裂けませんでした。もともと婚約者と引き裂かれたことが復讐の発端になっているエドモン(モンテ・クリスト伯)は、自分が得られなかった幸せを直接には関係のない息子から奪うことができなかったのかもしれません。
ラスト、海に出たエドモンの表情は清々しいです。
まぁ、仮面で変装してますの下りはちょっと無理があると思いましたけど……多分原作通りなんだろうから野暮ですね。
3時間には感じなかった 復讐の悲しさ
現代解釈のモンテクリスト伯!
現代的な解釈のモンテクリスト伯になっていた。
小説、モンテクリスト伯の魅力は、南総里見八犬伝のような勧善懲悪の短絡さがないところ。それが、長年読み継がれてい理由であると思う。
それをふまえて、この映画では、正義とは、復讐とは、そして、本当の女性の美とはがしっかりと描かれているのではないかと思う。
一番印象的だったのは、エダが、モンテクリスト伯に盲目的に従順ではないこと。
しっかりと、自分の意見を持ち、モンテクリスト伯の矛盾点を指摘する。
それにつらなって、エドモンダンテスの正義と復讐がけっして100%正しいといえないことが描かれる。
そして、それは、あの有名な、待て、しかして希望せよ、と繋がるのである。
本当によく考えられ脚本だと感心した。
ただ、その分、華麗さとか、すっきり感は、減じてしまうのは仕方がないことだろう。
また、原作とは相関関係が違う部分はあるが、この長い小説を、3時間に納めるためには仕方のないことかもしれない。
それらをふまえても、よくできた映画だと思う。
みんな疲れていたのかな
ひどすぎます!
原作を余りにも変えてしまっています。
原作で泣けるシーン、例えばダンテスがメルセデスのために樹の下にお金を埋めておくところ、モレル商会の倒産の危機を救うところがありません。
これではダンテスは単なる復讐鬼です。
特にエデには王女らしい品位も仕草も見られず(モンテクリスト伯の側で腕組みなんかしちゃって)、めちゃくちゃ失望しました。
原作はそもそもハッピーエンドですよ。
この映画では「待て、そして希望せよ」の語が全く意味をなしません!
原作をお読みになった方は絶対にご覧にならないことをお勧めします。
あらすじを知っている方が楽しめる
有名な寓話が原作であるため、ある程度ストーリーを知っている視聴者をターゲットとして作られているため、原作を知らなければ展開についていかない箇所がある。
映像や演技の質は高いため、展開に詳細が分からなくてもある程度は楽しめる作品ではあるが、ある程度あらすじを予習してから観るとより楽しめると思う。
完璧な計画でも計画通りに行くとは限らない
投獄&脱獄編、
復讐仕込み編、
復讐編、
で構成。
脱獄編の穴掘りでは、ショーシャンクを思い出した。
ここでの良い出会いがエドモンに気力をもたらした。
運と縁。
復讐仕込み編では
まずもってモンテ・クリストの変装がすごい。
どんなに綿密に練り上げられた用意周到な復讐計画も、
実行するのは人間であり、人間には感情があり、
コントロールできないことから、ずれが生じる。計画通りにはいかない、。
復讐ではなく正義だ、のセリフは刺さったが、復讐やろ。それは。
復讐に身を投じたエドモン(モンテ・クリスト)が幸せにはなれない。
正義と言っておきながら正しいことではないから、
メルセデスとははっきりと別れている。これでよかったのか、エドモン。
エドモンは納得していたのだろうか。
というわけで、苦めのエンディングも良いし、鑑賞後感も良い。
3時間の長尺だが、さほど長さは感じることなく没入できた。
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