シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼 松也版のレビュー・感想・評価
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世界に知らしめたい!!
長く続く伝統芸能の歌舞伎と、劇団新感線のハードロックなテイストが見事に融合して、本当に凄いレベルの舞台に仕上がっています!
日本にはこんなに素晴らしい伝統芸能の歌舞伎があって、それを新しいカタチで最高峰のエンターテイメントとして世に送り出していますね。
松竹さんの手腕に脱帽です!!
日本製ミュージカルの海外輸出を目指すのではなく、この歌舞伎NEXTをニューヨークやロンドン、パリに輸出しませんか??
絶対ウケます、間違いありません!
生きたライが駆け抜ける
幸四郎版とは全く違う仕上がりで素晴らしいのひとこと
人間が鬼になっていく、その途中を見せられる
同じ『朧の森に棲む鬼』でも、松也版はまったく別の物語に見えた。
幸四郎版が「完成された鬼」の物語だとしたら、
松也版は「人間が鬼になっていく過程」を描いた舞台だったと思う。
松也のライは、最初から悪ではない。
嘘を武器にしているようにも見えない。
咄嗟の機転で言葉を選び、結果として嘘になってしまう――
そんな危うさを持った人間に見える。
転機は、検非違使に侮辱され、暴力を受け、
「ありがとうございます」と言わされる場面。
あの瞬間から、
「誰からもこんな扱いをされない場所に立つ」
と、静かに決めてしまったように感じた。
王になりたいという欲は、
権力や富のためではなく、尊厳を守るためだった。
物語の後半、嘘は完全に「武器」へと変わっていく。
それは堕落というより、
分かってしまった人間が選び続けた結果に見える。
キンタの役割も印象的だった。
この版では、ライを「討つ」のではなく、
引導を渡すように、祈るように剣を振るう。
断罪ではなく、解放。
善と悪、因果応報で割り切れる話ではない。
人が生きていく中で、
うっかり踏み込み、流され、
気づけば鬼になってしまう――
その苦しさを突きつけられる。
「面白かった」で終われない、
悲しくて、重たい余韻の残る舞台だった。
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