「一人称視点と三人称視点の間でさまよう「自分」の定義」IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー タランティン・クエンティーノさんの映画レビュー(感想・評価)
一人称視点と三人称視点の間でさまよう「自分」の定義
この作品は一種のセルフ・ポートレートだが、題材になっているのは「自分」ではなく「夢の中の自分」である。
夢の中の自分は、部分的には自分と全く同じであり、部分的には自分の理想や願望が投影された結果本来の自分より美化されていたり、部分的には自分が持つ要素が大げさに誇張されていたりする。
自分ではないが、ある意味で自分以上に「自分」というものを説明し得る存在とも言える。
そんな「夢の中のセルフ・ポートレート」の世界を非常にテンポ良く駆け巡ることが出来るので、観ていて非常に心地よかった。
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