木曜殺人クラブのレビュー・感想・評価
全4件を表示
木曜殺人クラブへようこそ
イギリス郊外の高齢者コミュニティ施設“クーパーズ・チェイス”。
ここが人生の終着点…なんて誰が決めた?
ここで余生を楽しく、穏やかに過ごす。
人生頑張ってきたシニア世代へのご褒美。
各々の趣味に費やす。とある一室で…
ある殺人事件について議論を交わす。
ああ、ミステリー愛好家ね。
否! 殺人事件はアガサ・クリスティーの作品じゃなく、本物の殺人事件。
実際の事件や未解決の事件を推理。
週一、木曜に集う。
“木曜殺人クラブ”へようこそ!
メンバーは…
エリザベス。クラブのリーダー格。元女王…じゃなくて、元スパイ。だけどやっぱりヘレン・ミレンは“エリザベス”。女王ネタも。
ロン。元スパイ…じゃなくて、元労組活動家。こっちが元スパイかと思ったよ、ピアース・ブロスナン。
イブラヒム。元ガンジー…じゃなくて、元精神科医のベン・キングズレー。
そこに、新入居者の元看護士ジョイスも誘って。
今挑んでいるのは50年前に起きた事件。
若い女性アンジェラが殺され、恋人ピーターは失踪。現場で覆面の人物が目撃され…。
クーパーズ・チェイスには当時捜査に当たった元警部補のペニーが夫ジョンと共に暮らしている。が、ペニーは寝たきり…。
(↑まさかここ、後々話に絡んでくるとは…!)
あくまで昔の事件を推理するだけと思ったら、今現実に起きた事件に巻き込まれようとは…!
一見平和そうなクーパーズ・チェイスだが、危機を迎えている。
共同経営者のトニーとイアンが対立。
トニーは施設を継続守る派だが、イアンは施設を取り壊して金儲け施設を構想。
そんな時、トニーが何者かに殺された。当然、疑いはイアンに。
イアンはここぞとばかりに施設取り壊しを強行しようとする。
ロンは入居者たちとデモを。
そのデモの最中、イアンが突然死。死因は毒殺。
経営者二人が死んで、誰が得をする…?
いたのだ。3人目の共同経営者が。
裏社会の大物、ボビー。しかし、その行方は…?
“木曜殺人クラブ”は防犯説明で施設を訪れた事のある巡査ドナから“協力”を。情報を仕入れる。
イアンとボビーが写った写真に、腕だけだがもう一人。
ドナはその腕の刺青に見覚えが。
施設を訪れた時紹介されたロンの息子、ジェイソン。元人気ボクサーで、現セレブ。その傍ら、イアンから汚い仕事を請け負った疑いが…。
強行取り壊しの際、イアンから雇われたポーランド人労働者のボグダン。
エリザベスは彼に接触。ボグダンは故郷にいる母親との再会を望んでいるが、パスポートを取り上げられていた。そのパスポートを取り上げていたのはトニーである事を後々知る。
ある夜、エリザベスはボクダンから呼ばれ、施設内の墓地へ。
掘り起こされた地中から、白骨死体。大分年月が経っているような…?
ドナ経由で得た情報によると何とその白骨死体は、50年前失踪したピーター。
何故、ピーターの白骨死体がここに…?
トニーを殺したのは誰か…?
イアンを殺したのは誰か…?
一見バラバラ。が、全ての謎と真相が繋がっていく…。
過剰なバイオレンスや血生臭い殺人シーンはナシ。
ハラハラドキドキスリリングな緊迫感には乏しいが、その代わり洒落ててユーモアたっぷり。
これもまた英国ミステリーの醍醐味。
やってる事は強引。しかし、そのシニアパワーが憎めない。
名優たちの円熟アンサンブル。
メイン4人の他に、もう一人。ジョナサン・プライス演じるエリザベスの夫、スティーヴン。認知症で体調が優れない日は何も覚えてないようだが、体調がいい日は頭がキレる。チェス勝負で追い詰める様に、“犯人”もたじたじ。
若者ナオミ・アッキーも奮闘。
警察もちゃんと捜査はしてるけど、ちょいちょい無能だったり、お間抜けだったり…。でもあの上司のキャラ、嫌いではないけどね。
再び英国人キャストを揃えて英国舞台の作品を手掛けたクリス・コロンバス。
しかし今回は子供たちは登場せず、魔法ファンタジーでもなく、シニアたちによる極上ミステリー。
事件の真相。ここからネタバレ。
トニー殺しの犯人は、ボグダン。パスポートの件で揉み合ってる内に過って…。
イアン殺しの犯人は、何とジョン…!
施設を取り壊そうとしたイアン。もし墓地も掘り起こされたら、ピーターの白骨死体が見つかってしまう。
50年前、アンジェラ殺しの犯人はピーター。
それを許せず、ピーターを殺してしまったペニー。
ペニーを庇う為に施設の墓地にピーターを埋めたジョン。
生涯墓の下まで…の筈だった。
明かされてみれば単純だったり、複雑な動機だったり…。
ちょっぴりのやるせなさ切なさを滲ませつつ、終始楽しいシニア英国ミステリー。
さて、木曜殺人クラブが挑む次の事件は…?
原作小説もシリーズ化されている事だし、当然映画も続編…いや、シリーズ化望む!
WTF!!
T. Rex 「Get It On T-shirt」。?
IKT オールウェイズ ブリング ケークって言ってる。
いつもケーキをなら OBCだろ!
放課後ティータイムだぜ。
HTTた!
あまり話が頭に入らなかった💉
クラブ創設はワクワクしますが、往年の深夜映画の様に感じました。台詞量が多く、あまり頭に入って来ませんでした。エピローグの会話の方が、事務的で無く人間味があったと思います。名古屋港から輸出で話題のフェンタニル、外国人から身分証(パスポート)を取り上げて奴隷労働。と時事的な要素が一応ありました。
全4件を表示