木曜殺人クラブのレビュー・感想・評価
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若者も巻き込んで躍動する推理好き老人たちの元気
推理好きなら平日の夜か週末の夜、酒でも飲みながら一緒に推理して、笑える芳醇なエンタテインメントとなるはずだ。ストリーミング・リストで視聴し忘れていたことが少し悔やまれる。そんな作品だ。
イギリスのケント州にある老人施設で暮らす4人組が、過去の未解決事件を推理し、さらに、施設の存亡に関わる身近な殺人事件の捜査に着手する。それだけで楽しくなるではないか。景色的には『ダウントン・アビー』でストーリー的にはアガサ・クリスティの『ミス・マープル』シリーズ。でも、4人組は彼らの推理遊び、転じて決死の捜査に仕事に退屈している若い女性警視を巻き込んで、世代ミックスで躍動していく。そこが新鮮だ。
登場人物は高齢者だが、意外に展開は早くて、今そこにある事件が最後、過去の事件に繋がるまで、カウチでうとうとしている暇はない。だからこそ、観てよかったと思えるのだ。
実年齢をメイクで覆い隠そうしせず、役をとことん楽しんでいる風なヘレン・ミレンとセリア・イムリーに、人としての質の良さが伝わってくるようなピアース・ブロスナンとベン・キングズレーのコンビネーションがいい。この調子でシリーズ5作まで発売されている(最新作は今年出たばかり)をできるだけ映画化して欲しいとは思うのだが、世の中そんなに甘くはないか?
ヘレン・ミレン ファンなら是非(そうじゃない人も)
普通だったけど、お洒落なミステリー。
『木曜殺人クラブ』鑑賞。
*主演*
ヘレン·ミレン
*感想*
短評です。久しぶりにネトフリで鑑賞。
木曜殺人クラブのメンバーが事件を解決する話で、ストーリーとしては普通でした。少し捻りを利かせた場面もあり、伏線があったりして、オシャレなミステリー映画でした。
ピアース·ブロスナン、久々に見たけど、カッコ良かったな〜
好奇心は子どものまま
そんな奥の手が
木曜殺人クラブへようこそ
イギリス郊外の高齢者コミュニティ施設“クーパーズ・チェイス”。
ここが人生の終着点…なんて誰が決めた?
ここで余生を楽しく、穏やかに過ごす。
人生頑張ってきたシニア世代へのご褒美。
各々の趣味に費やす。とある一室で…
ある殺人事件について議論を交わす。
ああ、ミステリー愛好家ね。
否! 殺人事件はアガサ・クリスティーの作品じゃなく、本物の殺人事件。
実際の事件や未解決の事件を推理。
週一、木曜に集う。
“木曜殺人クラブ”へようこそ!
メンバーは…
エリザベス。クラブのリーダー格。元女王…じゃなくて、元スパイ。だけどやっぱりヘレン・ミレンは“エリザベス”。女王ネタも。
ロン。元スパイ…じゃなくて、元労組活動家。こっちが元スパイかと思ったよ、ピアース・ブロスナン。
イブラヒム。元ガンジー…じゃなくて、元精神科医のベン・キングズレー。
そこに、新入居者の元看護士ジョイスも誘って。
今挑んでいるのは50年前に起きた事件。
若い女性アンジェラが殺され、恋人ピーターは失踪。現場で覆面の人物が目撃され…。
クーパーズ・チェイスには当時捜査に当たった元警部補のペニーが夫ジョンと共に暮らしている。が、ペニーは寝たきり…。
(↑まさかここ、後々話に絡んでくるとは…!)
あくまで昔の事件を推理するだけと思ったら、今現実に起きた事件に巻き込まれようとは…!
一見平和そうなクーパーズ・チェイスだが、危機を迎えている。
共同経営者のトニーとイアンが対立。
トニーは施設を継続守る派だが、イアンは施設を取り壊して金儲け施設を構想。
そんな時、トニーが何者かに殺された。当然、疑いはイアンに。
イアンはここぞとばかりに施設取り壊しを強行しようとする。
ロンは入居者たちとデモを。
そのデモの最中、イアンが突然死。死因は毒殺。
経営者二人が死んで、誰が得をする…?
いたのだ。3人目の共同経営者が。
裏社会の大物、ボビー。しかし、その行方は…?
“木曜殺人クラブ”は防犯説明で施設を訪れた事のある巡査ドナから“協力”を。情報を仕入れる。
イアンとボビーが写った写真に、腕だけだがもう一人。
ドナはその腕の刺青に見覚えが。
施設を訪れた時紹介されたロンの息子、ジェイソン。元人気ボクサーで、現セレブ。その傍ら、イアンから汚い仕事を請け負った疑いが…。
強行取り壊しの際、イアンから雇われたポーランド人労働者のボグダン。
エリザベスは彼に接触。ボグダンは故郷にいる母親との再会を望んでいるが、パスポートを取り上げられていた。そのパスポートを取り上げていたのはトニーである事を後々知る。
ある夜、エリザベスはボクダンから呼ばれ、施設内の墓地へ。
掘り起こされた地中から、白骨死体。大分年月が経っているような…?
ドナ経由で得た情報によると何とその白骨死体は、50年前失踪したピーター。
何故、ピーターの白骨死体がここに…?
トニーを殺したのは誰か…?
イアンを殺したのは誰か…?
一見バラバラ。が、全ての謎と真相が繋がっていく…。
過剰なバイオレンスや血生臭い殺人シーンはナシ。
ハラハラドキドキスリリングな緊迫感には乏しいが、その代わり洒落ててユーモアたっぷり。
これもまた英国ミステリーの醍醐味。
やってる事は強引。しかし、そのシニアパワーが憎めない。
名優たちの円熟アンサンブル。
メイン4人の他に、もう一人。ジョナサン・プライス演じるエリザベスの夫、スティーヴン。認知症で体調が優れない日は何も覚えてないようだが、体調がいい日は頭がキレる。チェス勝負で追い詰める様に、“犯人”もたじたじ。
若者ナオミ・アッキーも奮闘。
警察もちゃんと捜査はしてるけど、ちょいちょい無能だったり、お間抜けだったり…。でもあの上司のキャラ、嫌いではないけどね。
再び英国人キャストを揃えて英国舞台の作品を手掛けたクリス・コロンバス。
しかし今回は子供たちは登場せず、魔法ファンタジーでもなく、シニアたちによる極上ミステリー。
事件の真相。ここからネタバレ。
トニー殺しの犯人は、ボグダン。パスポートの件で揉み合ってる内に過って…。
イアン殺しの犯人は、何とジョン…!
施設を取り壊そうとしたイアン。もし墓地も掘り起こされたら、ピーターの白骨死体が見つかってしまう。
50年前、アンジェラ殺しの犯人はピーター。
それを許せず、ピーターを殺してしまったペニー。
ペニーを庇う為に施設の墓地にピーターを埋めたジョン。
生涯墓の下まで…の筈だった。
明かされてみれば単純だったり、複雑な動機だったり…。
ちょっぴりのやるせなさ切なさを滲ませつつ、終始楽しいシニア英国ミステリー。
さて、木曜殺人クラブが挑む次の事件は…?
原作小説もシリーズ化されている事だし、当然映画も続編…いや、シリーズ化望む!
共に生きる楽しさと辛さ
ケーキ美味しそう!
原作未読。
舞台は英国の高級高齢者施設のクーパーズ・チェイス。ここで毎週木曜日に集まって未解決事件の考察をして暇をつぶすグループ「木曜殺人クラブ」があった。メンバーは元MI6の切れ者エリザベス(ヘレン・ミレン)、元労働組合のリーダーのロン(ピアース・ブロスナン)、元精神科医イブラヒム(ベン・キングズレー)、元看護師ジョイス(セリア・イムリー)。ある日、クーパーズ・チェイスのオーナーのひとりが自宅で撲殺され、木曜殺人クラブが捜査に乗り出して…ってのがあらすじ。
施設の老人たちが殺人事件の捜査をするって有り得ないようなお話なんだけど、なんだかお金持ちだからか優雅にケーキ囲みながら推理とかしてて観ているこっちもそういうもんかな〜って楽しく観れましたね。うまいこと刑事を味方につけて捜査情報を聞き出したり、自ら動くエリザベスはカッコよかったです。
事件解決後にもうひとつ謎が明らかになるんだけど、これはなんとなく予想外できてしまったので…ただ、老人だからかもしれないけど、最後の選択をさせてあげるあたりが深いな…って。
キャストも豪華だし観てよかった。
大人向け上質なミステリー
(あらすじ)
未解決事件の調査をして暇をつぶす老人グループ〈木曜殺人クラブ〉。入居する施設の関係者が殺されたのをきっかけに、彼らは真相究明に乗り出すことに。
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主演は年寄りばかり。タイトルからして地味なので敬遠していたが、勧められて鑑賞したら、意外にも面白かった!
高級老人ホームに住まうのは、銀行家や精神医などかつて専門家として活躍した老人ばかり。
一癖も二癖もある彼らの中でも、とりわけ異質な“木曜殺人クラブ”
過去の殺人を調べている中でメンバーに看護師が加わり、そして新たな殺人が起こる。
殺されたのはホームのオーナー。
ホームを救うべく本格的に活動を開始するクラブ会員たち。
オーナーを殺したのは誰なのか、
ホームを救うことはできるのか、
そしてクラブの中心となるエリザベスの正体とはー。
ミステリーとしてだけではなく、名優達を揃え、ドラマに深みがある。
大人の上質なミステリーだった。
続編を希望する。
WTF!!
T. Rex 「Get It On T-shirt」。?
IKT オールウェイズ ブリング ケークって言ってる。
いつもケーキをなら OBCだろ!
放課後ティータイムだぜ。
HTTた!
イングランド貴婦人のお楽しみ会
Netflix 推理コミカル映画 日本語吹替有り
優雅な老人ホームで週一回、趣味で犯罪を推理する会が行われている。
今日は50年前の未解決事件“白をまとった女性事件”を推理しようとしていた。そこへホーム入居希望の女性に出会う。早速推理しようとしたら近所で事件が起きてしまう。元の未解決事件そっちのけでこの事件を推理する事に…。
老人でも経験豊富で行動力もある。その行動力が心地良い。暗い場面も難解な場面もない。
愛する人への想いはもちろん、他人への気遣いも忘れない。
気軽に楽しめる。
ロケ地のEnglefield House はイングランドのエリザベス朝様式のカントリーハウス。数多くの映画ロケ地としても使われている。
………………
キャスト
エリザベス:沢田敏子、ロン:田中秀幸、イブラハム:佐々木勝彦、ジョイス(元看護師):久保田民絵
イアン・ヴェンサム(オーナー)、ボグダン、トニー・カラン(共同オーナー)、ドナ・デフレイタス巡査、ボビー・タナー(オーナー)、ジェイソン(ロンの息子)
あまり話が頭に入らなかった💉
クラブ創設はワクワクしますが、往年の深夜映画の様に感じました。台詞量が多く、あまり頭に入って来ませんでした。エピローグの会話の方が、事務的で無く人間味があったと思います。名古屋港から輸出で話題のフェンタニル、外国人から身分証(パスポート)を取り上げて奴隷労働。と時事的な要素が一応ありました。
高級老人ホームに暮らす4人の高齢者は、元エージェント、元精神科医、...
高級老人ホームに暮らす4人の高齢者は、元エージェント、元精神科医、元労働組合リーダー、元看護師。
彼らはそれぞれの人生経験と知性を活かしながら、未解決事件の調査を趣味にしている。ところが実際に殺人事件が発生し、趣味は一気に本物の捜査へと変わっていく。
日本の老人像とは違い、彼らは70〜80代でもお洒落で元気で、とにかく生き生きしているのが印象的。特にヘレン・ミレン演じる元エージェントは圧倒的な存在感で、役にピッタリはまっている。
警察が頼りにならない中、彼らが機転と経験で事件を解決していく展開はユーモラスで痛快。
ほっこり感と知的な謎解きが融合した、シニア版ミステリー・アベンジャーズとも言える作品。笑
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