「立派な死よりぶざまな生」ジェリーの災難 Freddie3vさんの映画レビュー(感想・評価)
立派な死よりぶざまな生
思ってたより随分よくてなんだか得した気分。
ここでのジェリーさんは、志は高貴だが行動は喜劇的、そして悲劇的な結末を迎えるという点で、『白鯨』のエイハブ船長や『華麗なるギャツビー』のジェイ•ギャツビー、『ライ麦畑でつかまえて』のホールデン君あたりのアメリカ小説の主人公の系譜に重なってると感じました。
この作品では上記小説にはない悲劇の後も描かれていて、そこには、ぶさまにみえるかもしれないけど、ちゃんと生きてるヒーローの姿があります。高い代償を払ったかもしれないけど、この映画一本で彼自身のアメリカン・ドリームをかなえたヒーローの姿が……
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