劇場公開日 2025年5月2日

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「屈折→まっすぐフレッシュな青春」6人ぼっち ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5屈折→まっすぐフレッシュな青春

2025年6月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ガリ勉、ネガティブ、空気読めない、引きこもり、陰キャ、自己中、
それぞれの特徴ある&ぼっちな高校生6人が
修学旅行の自由行動を機に距離が近づき、
やがて友だちになっていくプロセスを描く青春ドラマである。

修学旅行前はいかにこの6人がぼっちかを描き、
広島への修学旅行で徐々に距離を近づけていく
6人それぞれの群像劇とも言え、
ひとりひとりへのスポットの当て方が実に秀逸であった。

6人のキャラがそれぞれリアル。
こういう高校生はきっといるし、高校生に限らずきっといる。
そういう人たちが感情移入できると思うし、
陽キャと思われている人々も陰の部分はきっと持っているので、
感情移入できる人は多いと思われる。

かく言う私もそうだ。
6人それぞれの個性を自分も持っていると思うし、
それでいいと思っている。

お互いがお互いのことを理解して距離を縮めていくのが良いのだ。
これがコミュニケーションの本質だと感じる。
表層的ではない、きちんと個に触れる、思いを通わせるのが
コミュニケーションだと思う。

そういうことをあらためて気づかせてくれる作品だし、
気持ちの良い描き方&締め方をしているので、
鑑賞後感も実に良い。

若い方のみならずいろんな方に観て欲しい作品。

ひでちゃぴん
トミーさんのコメント
2025年6月29日

共感ありがとうございます。
自分のレビューで言及したブレックファストクラブから恋愛要素を抜いた感じの作品で、作り手は意識があったのかな?と思いました。学生時代は密接してるだけに、反動的に立ち位置に拘るんですかね。

トミー