6人ぼっちのレビュー・感想・評価
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屈折→まっすぐフレッシュな青春
ガリ勉、ネガティブ、空気読めない、引きこもり、陰キャ、自己中、
それぞれの特徴ある&ぼっちな高校生6人が
修学旅行の自由行動を機に距離が近づき、
やがて友だちになっていくプロセスを描く青春ドラマである。
修学旅行前はいかにこの6人がぼっちかを描き、
広島への修学旅行で徐々に距離を近づけていく
6人それぞれの群像劇とも言え、
ひとりひとりへのスポットの当て方が実に秀逸であった。
6人のキャラがそれぞれリアル。
こういう高校生はきっといるし、高校生に限らずきっといる。
そういう人たちが感情移入できると思うし、
陽キャと思われている人々も陰の部分はきっと持っているので、
感情移入できる人は多いと思われる。
かく言う私もそうだ。
6人それぞれの個性を自分も持っていると思うし、
それでいいと思っている。
お互いがお互いのことを理解して距離を縮めていくのが良いのだ。
これがコミュニケーションの本質だと感じる。
表層的ではない、きちんと個に触れる、思いを通わせるのが
コミュニケーションだと思う。
そういうことをあらためて気づかせてくれる作品だし、
気持ちの良い描き方&締め方をしているので、
鑑賞後感も実に良い。
若い方のみならずいろんな方に観て欲しい作品。
こういうのにとても弱い
本作に登場するのはクラスでぼっちとなっている6人。修学旅行の班決めであぶれた者たちが修学旅行で同じ班の自由行動する姿が描かれる。
友達がいない6人だからコミュニケーションが上手いわけでもない。個人行動でいいんじゃないか?という雰囲気を変えたのは班長の下手なバッティングというのが面白い。下手なのに一所懸命にがんばっている彼を応援したくなる流れから皆の距離が縮まるところが微笑ましい。人は誰かががんばっている姿に感動し、応援したくなる。だから甲子園や箱根駅伝の人気があったり、アイドルや俳優、バンドの推し活が盛んなのだ。そんな日本社会を思い起こさせる流れだった。
そこからは6人が行きたいところを訪れながら、徐々に仲良くなっていく。つまらないプライドや不登校問題といったトラブルを経るあたりはロードムービーっぽかったりする。結構ベタな展開だし、無理のある設定もあったりする。でも、なんかいい。6人がそれぞれにそれなりに頑張ってる姿に感動して、最後はきっちり泣いてしまった。やはりこういうのにとても弱い。
先生を演じていた賀屋壮也は金八先生のような見た目(服装や髪型は完全に寄せてる!)なのに、正反対の対応。こんな人間の気まぐれで物事は動いていくんだよな。なかなかいい味を出していた。
学校での班分けはとても残酷なものだ。クラスにおける自分の立ち位置を思い知らされるから。自分にも班分けであぶれてしまう同級生がいた記憶はある。現実にはこんな奇跡は起こらないけど、この映画で少しでも勇気をもらえる若者がいたらいいなと思う。
かつて通ってきた時代だから
小説や映画のほとんどは、自分が体験をしたことのないことが描かれるから、ワクワクもどきどきもする 高校生を描いた本作は、かつて自分が通り抜けてきた時代であるし、まったく架空のできごとではないだけに、懐かしくも、また応援したいという気持ちをずっと感じていた 「ぼっち」であることが認められつつあるとはいえ、「孤独」にはなりたくないという思いは多くの人の底流にある 自分を認めてもらえれば、相手も認めようとする思いは、昔も今も共通していると思う できすぎている、という意見があっても、完結出来てとてもよかった 通信だのサポート校だの、やり直しのできる場は最近はある 選択肢があっても、今のクラス今の学校で解決できたこと、そのような可能性を信じたい
(5月15日 なんばパークスシネマにて鑑賞)
大分子どもっぽい
他人ごとに思える人もいるし、私の話だと思える人もいる、諸刃の剣のような青春グラフィティ
2025.5.14 大阪ステーションシティシネマ
2025年の日本映画(85分、G)
クラスでぼっちの5人と不登校生徒が修学旅行で同じ班にさせられる様子を描いた青春映画
監督は宗綱弟
脚本は政池洋佑
物語の舞台は、東京のとある高校
2年3組の面々は修学旅行を控え、班決めをすることになった
クラス委員の長谷部(小西詠斗)が仕切る中、それぞれは好き勝手にグループを形成していくが、5人だけが取り残される格好となった
コミュ障で隠キャの加山(野村康太)、自分勝手なインフルエンサー・すみれ(三原羽衣)、勉強以外興味なしの琴(鈴木美羽)、空気が読めずハブられている五十嵐(松尾潤)、気弱なちえ(中山ひなの)
担任の島先生(賀屋壮也)は、「ちょうど5人だし、お前ら同じ班でいいな」と無理矢理班決めをして、班長に加山を指名した
修学旅行当日、これまで一度も姿を見せなかった飯島(吉田晴登)が現れ、島先生は加山の班に彼を無理矢理押し込める
そして、6人の無関係なクラスメイトだけの班で広島旅行に向かうことになったのである
映画は、クラスに馴染めない&馴染もうとしない6人が描かれ、それぞれにはそれなりの理由がある
馴染めないのは加山、五十嵐、ちえで、彼らはコミュ障気味な部分と空気の読めなさ、自分に自信がないなどの理由で溶け込めていない
馴染もうとしないのはすみれ、琴、飯島で、彼らは自分中心の生活を送っているか、学校に良い思い出がない、という感じになっている
加山は、みんなが行きたい場所を行こうということで、単独行動しそうな全員を引っ張っていく
バッティングセンター、話題のカフェ、広島城、お好み焼き屋などの定番コースに加え、飯島は橋を選び、ちえはみんなが行きたいところに行きたいという
そんな中で「事件」が起こってしまう
物語は、この6人がぼっちになっている理由をそれとなく描いていくものの、加山に関しては背景がほとんどわからない
彼は冒頭で「このままぼっちなら」と将来を心配するのだが、彼がどの時点からぼっち状態で、どうしてこの時期にそれを思い立ったのかというのはわからない
あくまでも漠然とした不安というものがあって、それが偶然修学旅行直前だった、という感じになっている
わかりやすいトリガーがある人もいれば、傍から見ていても全くわからない人もいる
そんな加山は「事件」を通じて飯島の本心を知ることにより、その考えに至ったのは自分だけではないという共感と安心を得ることになる
自分を客観視するという部分が欠けている6人は、それを許容している人と、それは自分ではないと突き放している人に分かれている
他者の視線を気にしている人もいれば、他者の視線に価値がないと思っている人もいる
そういった人々が何らかの強制的な空間に放り込まれたら、という実験のようなものだが、本当にぼっち気質の人なら打ち解け合うのも難しいように思える
また、真性のぼっちというのは、陽キャに見えて裏がある人物で、見せかけの青春を送っている人の方だったりする
無関心と敵視の間には強烈な溝があるのだが、飯島を敵視していた長谷部はその典型なのだろう
彼は歓楽街での単独行動がバレて窮地に陥ることになるのだが、その後も表面上は付き合いが続くものの、水面下では蔑視されるという人生を歩む
それが卒業でリセットされると思われがちなのだが、現代社会においては「ネット上で生き残る」というものがあって、裏垢などに代表されるものが「長谷部の知らないところ」で展開し続ける
そうしたものが社会人になったある瞬間に暴露されるというのがデフォルトの社会になっているので、失敗できないという強迫観念が強い総監視社会を生んでいる
真性のぼっちというのは、その世界でぼっちであることを知ってしまった人間であり、それゆえに表面的な付き合いで濁しつつ、人間不信に陥ってしまうタイプの人間だと思う
映画では、そこまで踏み込んだぼっちというのは描かれないが、何かのきっかけで転落するのは、人に敵意を向けてきた人間であるというのはいつの世も変わらないのではないだろうか
いずれにせよ、大人が見ると歯痒くて、同世代が見ると共感を得るのだと思う
ただし、本当に観てほしい人たちは活動的な時期の映画館には行きづらいところもあるので、集客力の強すぎる映画が公開している時期を避けた方が良かったと思う
この映画は諸刃の剣のような部分があって、加山たちを俺だ!と思う人がいる反面、こういうのいたよねと思って馬鹿にする層もいたりする
そう言った意味も含めて、長谷部には明確な制裁が必要であって、それが真性ぼっちへの転落だったように思える
そこで誰が彼に制裁を与えるかは様々だが、おそらくは無言の敵意というものがクラスメイトから滲み出るので、それが突きつけられただけでも意味があったのだと思う
また、この状況を放置している担任もかなり問題なので、そこにメスを入れるような展開があっても良かったのかな、と思った
わかりやすいのはラブホ前で長谷部と遭遇する先生で、先生は長谷部の彼女っぽい生徒と一緒にいた、みたいな展開だろう
そして、それが誰かに盗撮されて社会的に死ぬ、というのも今風で、長谷部だけにとって最悪の修学旅行になれば良いのかな、と感じた
南新町
クラスの中でぼっちたちが集まって班行動をするといった学校生活で味わったかもしれないあるあると、突飛な設定も合わさりつつ、こういう修学旅行したかったな〜というのが詰まっていました(修学旅行は面白いくらい良い思い出が無い…)。
特典はキャラクターカードで馬場さんでした。
クラスでそれぞれの事情でぼっちになっている6人が修学旅行で一緒の班になるという、自分がその状況になったら勘弁してくれ…と思う状況、なんなら逃げ出したくなる状況のところを一つ一つの行動で軌道修正していくという綱渡り状態での鑑賞でした。
最初こそギスギスした空気の中で、なんとかリーダーシップを発揮しようと奮起する加山くんの頑張りは応援したくなりましたし、バッティングセンターやカフェ、城やお好み焼き屋だったりで各々が行きたいスポットを巡るたびに関係性が深まっていく様子は微笑ましかったです。
ただ元々ぼっちだったメンバーだからこそちょっとしたきっかけで関係性が崩れてしまう事もあり、本心ではないのに張ってしまった見栄のせいで元通りになってしまったりとこれまた学生らしい悩み全開で心苦しかったです。
メンバーの1人の行動がきっかけで再びメンバーの士気を高め、より結束していく様子は心強かったです。
復讐を誓う6人、その展開に進んじゃうのはもったいないぞ〜と思っていたところで加山くんがストップをかけてくれて、復讐よりも6人の思い出を作りたいと言ってくれたところはグッときました。
ラブホ前呼び出しからーのLINEのやり取り削除からーのやんわり復讐完遂というのも策士らしくて好きでした。
そこから笑顔で集合写真を撮って、集合場所まで全力疾走していく様子とかキラッキラすぎて眩しかったです。
修学旅行が終わってからは再びぼっちに戻る6人だけど、心の中ではもっと仲良くしたい、もっと6人でいたいと思っていて、それをMVにしてみたりしてまた6人で集まるといった感じで終わっていくのが良かったです。
加山くんの不器用なジャンプがより尊さを増していました。
まぁフィクションという事を考えても色々とうまくいきすぎなところがあったり、他の生徒の心の声が漏れ出しすぎだったり、ぼっちである事ももっと肯定してくれてもいいのになとは思いましたが、爽やか青春ものとしては満点なくらいの終わり方をしたのでオールオッケーかなと思いました。
中々無い視点の映画だったので新鮮でしたが楽しめました。
1人も誰かといるのも好きなので色んな考えがあるよな〜と思いながら劇場を後にしました。
鑑賞日 5/8
鑑賞時間 8:20〜10:00
アオくていい
若者が一生懸命頑張る姿って、やっぱり元気をもらえますね。
高校生くらいになると、少しずつコミュニケーションの差が出てくるし、家庭環境もやはり少なからず影響しているのかなと感じる場面もありました。
まだ10代、模索の途中でつまずいた出来事が大きな傷になることもあって、本当に厄介な時期でもあります。
それでも、学校には行ってほしいと思います。
もちろん、苦痛になるほどのいじめがあるなら、それは社会全体のストレスの副作用だと思うから、無理に行けとは言いません。
でも、どこかに「自分がいていい場所」があるなら、そこに通って、関わって、何かを経験してほしい。
間違ってもいいし、失敗してもいい。
それが後から笑い話になって、何年たってもふと思い出せるような一幕になる。
そうやって「思い出」ってできるものなのかもしれません。
そんなことを、ふと考えさせられる映画でした。
表面的でまったく深みのない凡庸
タイパは悪いが 自殺啓蒙とそれぞれの生き方
ぼっち・ざ・6
広島への修学旅行で孤独を抱える6人の高校生達が心を通わせていく感動作。 本年度ベスト!
軽い気持ちで鑑賞したけど予想を裏切るストーリーに感動の涙が止まらない(笑)
クラスで孤立している男女6人。
同じクラスで6人も孤立している生徒がいる設定はご愛敬(笑)
修学旅行で同じグループにされた6人。
自由行動を通して交流を深めていくストーリー。
TikToker、ガリ勉女子、登校拒否の男子学生など、それぞれ異なる背景を持つ彼らの人間模様に引き込まれた!
そんな中、加山がリーダーシップを発揮。
グループをまとめようと修学旅行中、彼が読んでいる本がさりげなく印象に残る。
自由行動では加山の提案でメンバーそれぞれの希望を取り入れ、バッティングセンター、カフェ、お好み焼き屋などを巡る感じ。
皆で一緒に過ごすうち、彼らの間に少しずつ友情が芽生えていく様子が丁寧に描かれていて素晴らしい。
そんな中、6人の距離が縮まり始めた矢先、橋の上での出来事をきっかけに物語は急展開。
それまでの和やかな雰囲気から一変。
予想もしない方向へ進んでいくのが衝撃的だった。
このシーン。メンバーたちが胸の奥にしまっていた本音を語り合う場面は、涙なしには見られない(笑)
それぞれが抱える苦悩を打ち明け、互いの絆が深まっていく様子に泣ける。
特に飯島が登校拒否になってしまった理由が衝撃的。
終盤に流れるTikTokerの馬場が修学旅行中に作った動画に感動する!
さすがTikToker!(笑)
連写された画像が彼らの友情を鮮やかに映し出しており、とても印象的だった。
王道的なストーリー展開だったけど予想をはるかに超える良作!
満足度は非常に高かった作品。
観終わった後、無性に広島のお好み焼きが食べたくなりました( ´∀`)
誰もが抱える孤独
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高校の修学旅行の自由時間時の班決めが行われた。
必然的に、普段から浮いてる6人が余り、同じ班に。
A.典型的HSPの男
B.イキがる癖のある男
C.不登校の男
D.典型的HSPの女
E.モデルの卵の女
F.ガリ便女
担任の一声で班長はAになる。
で自由行動時間。6人は元々仲良しじゃないからバラバラ。
BEFらは各自で行動しようとか言い出す始末。
でも主人公はリーダーシップの本でニワカばがら勉強し、
全力を尽くしたため徐々に絆が生まれ始める。
やがてCが実は自殺しに来たことが判明する。
それでひと悶着あるが、本音をぶつけ合い更に絆が深まる。
東京に戻ると元の生活に戻り、全ては夢かのようだった。
でも絆は消えておらず、友達になれそうな感じで終了。
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知らん俳優ばっかやが、内容に興味がわいて見に行った。
おれも学生時代、いや40歳頃まで孤独に苛まれて生きてた。
冒頭のAの自問は昔のおれそのもの。強く共感したな。
自分は何のために、誰のために生きてるんだろう?
それも分からず孤独な人生を続けるくらいなら、
いっそ今すぐ死んだ方がマシなのかも知れない。
とは言え自殺を決意するほどでもない・・・・
この6人はみんな訳アリで、それぞれに孤独を抱えてる。
そんな者同士、不器用ながら親交を深めていく様子は、
ほんの些細なことでもいちいち涙を誘う。
見てる間中、涙が止まらんで困ったわ。
誰だって心のどこかに孤独は抱えてる。
でもそんなことが分かったのは、大人になってから。
若い頃はそんなの自分だけだと思い込んでたし、
そのことが更なる孤独を生んでたように思う。
浮いてる人が6人もいるクラスは、その意味で幸運。
孤独を抱えてる分だけ心根の部分ではみんな優しいし、
生まれた絆はどんどん育って行く。
この人たちはこの後、一生の仲間になるんじゃないか?
そうであって欲しいと応援したくなる、温かい映画。
よかったね…
用事で出かけた先で少々時間があったので、ちょうどいい時間帯の映画はないか探した。
事前にチェックしていた作品で合うものはなく、修学旅行の班選びのワードに惹かれて選択。
私も他人に合わせるのは嫌いで、そのくらいなら1人の方がいいと感じていた。
だから、学校生活では生きづらさを感じていたし、好きな人との班編成なんてその象徴だった。
観ていてちょっと違うな⁉︎と感じた。
登場人物は全員ぼっちでも楽しめるのではなく、それを心の中では嘆いている者ばかり。
この作品のベースに流れているのは、ぼっちはかわいそうな存在という上から目線。
ぼっち同士で友情を築けてよかったね😍という単純な思想。
今現在ぼっちで苦しんでいる若者がこれを観て、ハッピーな気分になれるのだろうか。
あるいは、ぼっちに冷たい視線を投げかけるマジョリティがシンパシーを感じるのか。
甚だ疑問。
ハッピーエンドでよかったね😮💨というだけの浅くて薄い内容だった。
個々気になる点はあるものの推せる作品(気になる点巻末に追記)
今年118本目(合計1,659本目/今月(2025年5月度)3本目)。
詳しい地理関係は、すでに先行されている方が書かれているので(りあのさん)、その部分に限っては飛ばします。
いわゆるご当地映画ですね。広島市に戻ったのもコロナが収まった2023年だったので2年ぶりにまた映画館のスクリーンで見た形になります。東京から修学旅行で広島市に来て、その広島市の自由行動でそれぞれが好き勝手な行動をとりつつ、ある問題につきあたり団結するというタイプの、まぁひろくいえば自分探しもの、といったところでしょうか。
ただ、広島市をテーマにした(2025年時点で、東京の高校(「東京」は明確に出る)から修学旅行で広島に行くのは珍しい?今なら公立高校でも普通に海外などありそう。特に2024年以降コロナが収束してからは)割に、出てくるところが妙に偏っているのが気になったところです。
原爆ドーム、平和記念公園、厳島神社(宮島)、広島城などはまぁ定番ですが(厳島神社は広島市内ではないので注意。JRか路面電車の2択になる)、それ以外、やや地理関係に詳しくないと厳しい(お好み焼き屋は実在する場所で(本店がそこで、いくつも支店がある)、その後の描写から胡町の本店であることがわかるし、宿泊しているホテルも存在するところ)ところが好みが分かれるかな、といったところです。すでに記載されていますが、バッティングセンターは割と謎です(カープの練習場か何かで縁がある場所?)。
※ 東京の高校生の修学旅行だと(中高生のどちらかは最初明確にされないが、高校生であることは後で明示される)、府中町のバルト(イオン系のショッピングモールもある)にも行かないかなぁ…(映画の作成時点ではまだ広島駅のmovix広島は存在していない?)。
映画としては「自分探し」というような考え方や、いわゆる青春を描く部分もあれば、ご当地ネタもあるし笑えるところもあるし、やや配分が惜しい(配分というより、若干短い映画ではあるのは確か)かなといったところですが、それほどハズレ枠でもないように思えます。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/宿泊のホテルで枕投げに関して)
位置関係から、原爆ドームの近くのホテルであることは明確にされますが、小学生の修学旅行じゃあるまいし、「位置関係」を考えたとき、そこで高校生が枕投げに興じてうんぬん、というのは描写としてどうかな(ただ、冒涜行為ではないし、高校生の修学旅行ならギリギリまぁ「空気を読もうね」は言えるか、程度か)…とは思いました(ただこの点は後でトリガーになる部分が実は存在し(ネタバレ回避)、あまり引けない部分はある)。
(減点0.2/心裡留保と相手方対抗要件)
心裡留保による意思表示は、善意無過失の相手方に対抗できません(第三者は善意のみで足りる)。
(減点0.1/宮島に行く話は出るが何も出てこない)
この点、錦帯橋(山口県岩国市。広島の修学旅行では時々セットにされやすい。本当は広島県内ではない)等であればともかくも、JR等でも500円ちょっと(フェリーも足してももう少しか)の宮島を映さないのは、宮島(廿日市市)との権利関係なのか何か不明ですが、そこは写真の一枚でも入れても良かったのでは…と思います(ほか、修学旅行の「お小遣い」で買うか微妙でしょうが、広島市をテーマにした修学旅行もので、もみじまんじゅうの話も出ない(JR広島駅はもちろん、販売しているお店はかなり多い)等、妙な偏りがある)。
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(減点なし/バッティングセンターとカフェ(レモネードのお店)はネタなのか)
実は公式サイトには「広島での修学旅行とは思えない、バッティングセンターや“SNS映え”のためのカフェを巡るうちに、」という部分があり(該当部分のみ引用)、バッティングセンターとカフェ(レモネードを飲んでいる)は「ネタ」だというような扱いのようです。
ただ、広島は1990年以降、原爆ドームやお好み焼き、宮島などはもちろん、レモンの話はあまりなかったような気がします。これは、ちゃんとJA農協等を見るとわかりますが、1990年以降、かんきつ類であるレモンを広島県が県をあげて栽培するようになった結果、少し古い2024年のデータですが、「国内生産量1割」に対してその1割の内訳が「広島5割、愛媛3割、和歌山1割、ほか全てで2割」というようになっています(だから、もみじまんじゅうやお好み焼きなどの既存の広島名物ものにも進出して、「レモン味もみじまんじゅう」等もあります(「あん」の部分にレモン果汁が入っている等)。
※ この辺、1990年ころに住んでいた方は逆に「そういう部分が後から文化に加わったのね」ということを知らないと(ギリギリ頭に残っている程度?)詰むかなと思います(ただ、何にせよバッティングセンターはネタらしい?)
日陰でも咲き誇る花たちよ
2025年映画館鑑賞45作品目
5月5日(月)イオンシネマ新利府
ハッピーマンデー1100円
監督は俳優の宗綱弟
脚本は『サクらんぼの恋』『ハケンアニメ!』『映画 THE3名様Ω これってフツーに事件じゃね?!』『お嬢と番犬くん』の政池洋佑
笑いあり涙あり青春コメディー
粗筋
ぼっちの加山糸が通う東京のとある高校の修学旅行先は広島
自由行動のグループ分けでどこのグループにも入れてもらえず必然的に残りカスの寄せ集めの一員に
空気が読めない浮いた男子と自己中なTikToker女子と父親が自殺している気弱な女子とガリ勉女子の4名
なんやかんやで班長にさせられリーダーシップに目覚め指南書を読み耽る糸
出発当日登校拒否男子が修学旅行ということでやっと登校してきた
問題児はぼっち班に追加されるのが宿命
いざ現地につき自由行動となるとお互い友達ではないので御法度の一人一人バラバラで行動しようとTikTokerから提案し賛成賛成とその流れになりつつあったが班長の糸は反対
それぞれが行きたいところにみんなで行くことになった
バッティングセンターをきっかけになぜか絆が深まったもののお好み焼き屋で邪魔者が入りせっかくの良い関係もギクシャクに
そんな矢先に登校拒否男子がトイレに行くといってその場を離れたスキにTikTokerが彼のカバンの中身を勝手に開けたら中に入っていたのは遺書だった
脚本家は実績がありそこそこ名が知れているのが救い
監督は無名な俳優で少なくとも長編映画に関してメガホンを取るのは初挑戦
主な出演者はみな若く無名に近い
ギャンブルだったが今回は勘が当たった
やはり脚本が良いと監督も俳優も楽でいい
「楽」という言葉を使うと語弊があるが
コナンが日向ならこれは『6人ぼっち』は明らかに日陰
クラフトも真相も花まんまも日向だが『6人ぼっち』は日陰
だが娯楽映画として確かに面白い
おすすめしたい
これは是非観てほしい
なぜバットを懸命に振り続ける男子高校生に日本人の多くは胸を打たれ応援し団結力が高まるのか
プロ野球に全く興味がない祖父母も高校野球は一日中観ていた
持ってる棒は違えど侍の国だからだろうか
おでこ出したくらいでは可愛くなるかよ
ほら言わんこっちゃない
女の可愛いは当てにならない
だがそのうちその雰囲気も合わせて見慣れてくるとだんだん可愛く見えてしまう
aikoと同じ現象と言える
生徒会長の立場を思えば修学旅行にたった1人ラブホの前にずっと立っているなんてありえない
僕は高校の修学旅行先が京都奈良大阪で自由行動は大阪だったが自分は飛田新地に行こうと提案し却下された経験があるので偉そうなこと言えないけど
配役
ぼっち班の班長にさせられた友達ができず自殺する勇気もない加山糸に野村康太
ぼっち班で不登校だったが修学旅行当日に登校してきた自殺願望がある飯島祐太郎に吉田晴登
ぼっち班で修学旅行中もスマホでずっと撮影中のTikTokerの馬場すみれに三原羽衣
若干無神経でどこの班にも入れずぼっち班に入る羽目になりそれを不本意に思っている中学時代野球部の五十嵐大輔に松尾潤
ガリ勉のぼっち班で城のこととなるとあばれる君なみにテンションが上がってしまう新川琴に鈴木美羽
おとなしく気弱で周りに合わせてしまう性格でぼっち班のメンバーで宮沢賢治が好きな山田ちえに中山ひなの
生徒会長で優等生を気取っているが飯島が登校できなくなった原因を作った長谷部に小西詠斗
金八先生に影響を受けたのか長髪で理屈っぽくそれでいていい加減で笑えない冗談ばかり言っているクラスの担任教師の島に賀屋壮也
生徒の菊池に木津つばさ
生徒の小島にSora
生徒の矢島に八条院蔵人
生徒の綾乃に雪見みと
生徒の桜に溝口奈菜
生徒の村上に伊吹
生徒のあゆみに篠崎彩奈
生徒の斎藤に倉本琉平
生徒の明里に河本景
生徒の美穂に下野由貴
生徒の香奈に黒江こはる
生徒の奈美に神志那結衣
生徒の宗森に桜木那智
広島のお好み焼き屋の店員に宗綱弟
予想どおりなのに最後は感動。再鑑賞·追記
修学旅行で仲良くなり思い出に残る修学旅行になるという展開は予想どおり。再鑑賞·追記
しかし、修学旅行で仲良くなった6人は、最終日に学校に戻ってきたときに、そのまま仲良くできずに、何となくよそよそしい。
ちょっと現実に戻ってしまって、修学旅行のときの距離感のままでいいのか分からず戸惑ってしまっている。
せっかく仲良くなったのに、おしゃべりすることもなく、一緒に帰ることもしない。
ハレからケに戻ったときの寂しさと現実感。
「学校に戻ってきたら、自分たちは元どおりの一人ぼっちなのかな」という気持ちが伝わってくる。
だけど僕は予想で、「最終的には、この6人がまた仲良く集まりハッピーエンドで間違いない」と思ったのだが、どういう展開でそこへ持って行くのだろう。
さあ、どーする、どーなる?
ワシは、もちろんノーアイデアじゃ。ナーイス
ここでサクラが、ファインプレー \(^-^)/
サクラは修学旅行の動画を編集し、みんなに送信する。これがまた良く出来た優れもので感動的なんだ。修学旅行の6人グループの思い出がつまっていて、そのときの楽しかった気持ちが呼び起こされる。もう一生の宝物だぜい♪ヽ(´▽`)/
ほいで、このサクラの動画をきっかけに、このあと6人で会おうという事になる。まったくサクラ、君はホント偉いよ。サクラ様々、いや、様を100コ付けたいぐらいエライよ。
予想どおりの展開なのに、最後は感動したよ。
(再鑑賞·追記) 2025(令7)5/14㈬
最後のサクラが動画を送信してからの展開を、も1度みたいので再鑑賞。
ウン、ヤッパシ感動するねー (^-^)
お伽噺として振り切っているのが良い
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