「【"聖人と罪人の島に来た人たちの夫々の罪と罰を描いた劇シブ映画。”リーアム・ニーソン父さんの渋みある声と、荒涼とした北アイルランドを背景にした人生の重みを感じさせる演技に更に磨きがかかっています。】」プロフェッショナル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"聖人と罪人の島に来た人たちの夫々の罪と罰を描いた劇シブ映画。”リーアム・ニーソン父さんの渋みある声と、荒涼とした北アイルランドを背景にした人生の重みを感じさせる演技に更に磨きがかかっています。】
ー リーアム・ニーソン主演の映画は「アンノウン」以降、全て映画館で観ている。その後「96時間」シリーズを別媒体で観ており、多分主演作は全て観ていると思う。
何が言いたいかというと、私はリーアム・ニーソンのファンなんだよ!という事をアピールしているのである。(ここで、何人のファンが居るんだとか、言わないように。)-
■1970年代、北アイルランドの小さな町。フィンバー(リーアム・ニーソン)は、表向き書籍業と言いながら、裏ではロバート(コルム・ミーニイ)の依頼で暗殺業を続けていた。だが、若い頃に人殺しをしていた今では町の功労者の男を殺した事を切っ掛けに足を洗う事を決意する。
そこに、ベルファストで子ども3人を含めた爆弾テロを起こしたデラン(ケリー・コンドン)をリーダーとしたアイルランド独立を目指すIRAの過激派3人が逃げ込んで来る。デランの弟カーティスは身を寄せているバーを経営している遠い親戚であるシングルマザーの家に入り浸るが、そこの幼い娘に虐待をしている事を知ったフィンバーは、ロバートに彼の暗殺を自ら依頼し、若き暗殺者ケビン(ジャック・グリーソン)と実行する。
◆感想
・劇シブ映画である。
北アイルランドの荒涼とした土地や、地元の心優しき人達、隣人のガーデニングに精を出すリタや、警官のビンセント(キアラン・ハインズ)との交流のシーンなどでの柔らかい微笑みの中、妻マーガレットを戦時中に失った寂しさも漂わせるフィンバーを演じるリーアム・ニーソンの大スクリーンに映る姿を”これが、最後かもしれないな・・。”と感傷的になりながら、観賞する。(駄洒落ではない。)
・そこに現れたIRAのデランの弟カーティスが、フィンバーの小さな友人を虐待していると知った時に、彼の怒りは静かに燃え上がるのである。
■今作が趣深いのは、北アイルランドの地元民に溶け込んでいたフィンバーが、彼らに害を成すと思われる異物IRAの連中を排除する気持ちになる過程が、キチンと描かれているからである。
地元民が愛する黒ビールを出すアイリッシュバー。射撃の腕を競う警官のビンセントとの絆。ガーデニングについて教えてくれる隣人リタ。彼女に振舞って貰う夕食とその際の会話。フィンバーにとって、全てが大切なモノなのである。
そして、序盤は静的トーンで始まるが、中後半は動的トーンで繰り広げられるフィンバーとケビンが、IRAデランをリーダーとした3人と対峙していく起伏ある過程も良い。
デランは、弟失踪の鍵を知ると思われるロバートの家に、ノック無く入り込み彼を射殺。フィンバーはそれを知り、IRAの3人と対峙していくのである。
・デランがフィンバーの家を訪れ、彼の車を叩き壊し、問い詰める隣人リタを殴り倒す姿を遠くで見ていたフィンバーとケビン。
大胆にもラグビーの観戦中に現れたデランに指名されたパブ内での駆け引きからの、”サンフランシスコに行け、まともに生きろ”とフィンバーが指示したケビンは、いつものように笑いながらカウンターにやって来て、デランを挑発し起こる激しい銃撃戦。転がる爆薬。
そして、瀕死の重傷を負ったデランは、教会に行きフィンバーは止めを刺さずにその最後を見届けるのである。
<今作品は、ラストも良い。島を出るフィンバーに対し”本当は書籍業じゃないんだろ。”と言う警官のビンセントのパトロールカーの中に置かれた包み。
それを開けると出て来たのは「罪と罰」であり、中には賭けの際の札が一枚挟まっているのである。
今作は、リーアム・ニーソンの渋みある声と、荒涼とした北アイルランドを背景にした人生の重みを感じさせる演技に更に磨きがかかっている作品なのである。>
お疲れ様です。
子とケンカして家出。。は、あれから3回ほどあった記憶が。。汗
でもその都度、NOBUさんから頂いた「子は放っておいても育つものです」というお言葉を思い出しています。
親としてまだまだアマチュアなので、又家出しちゃうかもですが、こんな事も良い思い出になる日が来るのかなー?
そして私も親としてNOBUさんのようにプロフェッショナルになる日が来るのかなー??
あ!映画アマチュアよりも流石のプロフェッショナルでしたね。
リーアムニーソンの存在感が全てでした。
禁酒中とは気になる所ですが、キリがないのでこの辺で。。
又共感作でお邪魔しますm(__)m
返信不要です。
こんばんは。
NOBUさんのレビューはいつも拝読していたのですが、コメントしようと思いながらタイミングが合わず。。
言い訳)レビューが深いから考えさせられて時間がかかっちゃう。
鑑賞ペースが早過ぎて、今さら感出ちゃうかな〜と躊躇。
で、ようやっと深夜になる前にコメント出来そうだったのに、↓seiyoさんと丸被りでした(°▽°)