JOIKA 美と狂気のバレリーナのレビュー・感想・評価
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ボリショイ・バレエ団、恐ろしいところ!
予告を目にしなかったのでノーマークの作品だったのですが、上映時間の都合がよかったので、鑑賞してきました。実話ベースということで考えさせられるものがあり、とても勉強になりました。
ストーリーは、ロシアのボリショイ・バレエ団にスカウトされ、入団を夢見てアカデミーで練習に励むアメリカ人のジョイが、すさまじい特訓や厳しい生活管理やライバルたちからの冷たい仕打ちに耐え、みごと入団を果たすものの、希望するような役はもらえず、家庭に安らぎもなく、しだいに精神的に追い詰められていく姿を描くというもの。
どの分野でもその道を極めるのはとても難しく、ましてや世界の頂点に立てる人間なんて本当にごくわずかです。好きで始めたことが仕事になり、プレッシャーになり、足枷や呪いになるケースも珍しくありません。ジョイにとってのバレエはまさにそのようなものだったと思います。
バレエについては無知ですが、ボリショイ・バレエ団という名前は聞いたことがあります。そんな有名なバレエ団を目指すバレリーナだからこそ、過酷な生活に耐えねばならないのはわかりますが、まさかここまでとは思いませんでした。文字通り血が滲むような努力、徹底した自己管理、強靭なメンタルなどが要求され、およそ常人には務まらない世界だとびんびん伝わってきます。
そんな厳しい競争世界に単身飛び込み、バレエ技術だけでなくプロとしての覚悟を決めていくジョイの姿が、ありありと描かれているのがいいです。バレエに全てを捧げる極限の生活は、ジョイの心をどんどん追いつめていったことでしょう。そして、それは他のライバルたちも同じ。だからこそ、平然とジョイを攻撃することができたのでしょう。
この生活に耐えて技量を上げたにも関わらず、ロシア人ではないからという理由だけで、不当な扱いを受けたジョイ。もはや母国の家族や自身の尊厳までも差し出さざるを得なかったのは、本当に気の毒で同情します。
終盤、アメリカからの取材を受けることになったあたりからの展開がちょっとわかりにくかったのですが、ジョイが最後までステージにこだわり続けた覚悟はひしひしと伝わってきました。それは、おそらく彼女のステージを見守っていた観客も同じで、ジョイに贈られる万感の拍手に熱いものを感じます。やはり実話というのは説得力があります。
できれば、ジョイを厳しく指導したヴォルコワや体めあてではないと言うスポンサーの真意も、もう少しはっきり描いてくれるとよかったです。ちなみに、エンドロールで、ダンスダブルにジョイ・ウーマックの名前があったように思いますが、バレエのすごさが1ミリもわからない自分は、「女優さんなのにバレエができるなんてすごいな」と暢気に観てました。
主演はタリア・ライダーで、しだいに壊れていくようなジョイを好演しています。脇を固めるのは、ダイアン・クルーガー、オレグ・イベンコ、ナターシャ・オルダースレイドら。ナタリア・オシポワも本人役で登場しています。
鬱鬱とした作品
ナタリー・ポートマン主演の「ブラック・スワン」がとても面白かったのでまた違う側面が見れるのではないかと観賞しました。
「ブラック・スワン」はナタリー・ポートマンが演じるニナ・セイヤーズの視点からプリマを演じるまでの葛藤と不条理を重点に描写していました。
しかし「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」ではボリショイ劇場を頂点とするドラマを描いているのでそれにあまり知識のない人には置いてけぼりを感じる作品でした。
そしてジョイを演じるタリア・ライダーの演技は終始鬱を感じる演技で、なぜそこまでしてボリショイを目指したいのかがあまり伝わってきませんでした。
ただ、自分がボリショイの事を知らないから伝わらなかっただけかもしれません。
しかしもう少しバレエダンサーとしての喜びを描いてほしかったです。
画鋲じゃなくてガラス片
雰囲気は 鬼気迫る 感じで良い 高得点は映画ツウの証 です。 俺は凡人なので・・・
雰囲気は良いよねぇ
皆んな 必死の『お仕事』映画
サイコ的なのか❓サスペンスかは 観てのお楽しみ😊
ただ 色彩的なものが一貫してて まあハマる人もいるカモ🦆ね
まあ 昭和のお仕事は 皆んなこんな感じだよ ・・ハラ も コンプライアンスもないから
ただし本作背景は 2012❓前後 かなり直近
ゾクゾクする狂気 それで楽しめた人は真の映画ツウ。
だから 観客10人俺を除いて9名は 地区を代表する 映画のプロが集ってた。
今週 コナン ドラえもん &マインクラフト with 花まんま 真相何やら パリピ何やら
と超激戦の週 この作品選んだ時点で もう ハイレベルです
大変というより 痛々しい ➕ ロシア🇷🇺の寒寒風景が 非常に親和性が高い❗️
ただなぁ 映画以前に バレエ🩰 知識が無い 俺には チコっとなじまず。
前半 少し寝ました🤏😪😪 それは本作のせいでは無い。
最近 朝イチ鑑賞は ほぼほぼ寝てる😪から 仕事では寝ないのに 映画ではダメ🙅なんだよネェ。
有料🈶有料パンフは コンパクトで 読みやすい という意味では合格点。
based on実話 確かに 実話だという説得力がある 誠実作品。
こういう 自分に縁のない世界を知るのは 良い体験でした。寝たけど😪
政治と金とスポ根と
どんなに登ってもてっぺんが見えない
実話を元にというけど、心身ともに成長期の年齢には過酷も過酷な世界。
踊る内容は姫だの妖精だのの割に、その役を手に入れるまでが茨の道すぎる。
一体どれだけの犠牲を払えば、欲しい場所に辿り着くのだろう。
その上、出来る努力をし尽くしても、まだてっぺんには更なる犠牲を払えと言う。
最後の砦は、まるで悪魔との契約のよう。
身体的なものも含めて才能がある前提で、更に努力ができる子しか生き残れない世界なのはわかってはいたけど、彼女はそれが出来たのに、まだ求められたものがただの観客の私ですら到底納得いかなかった。
でも負けない彼女が本当に凄すぎて目が離せず。
でも私も彼女のママだったら、家帰ってこい!こっちでいくらでもやり直せるんだから、って言うわね。
とにかく彼女の情熱、、いや、ど根性が凄すぎるので覚悟してご覧あれ。
ドキュメンタリーというにはドラマチックな展開で、ドラマというには過酷さがリアルすぎ。でも多分バレエ好きは絶対好き。
タリア・ライダー推し
極めることの難しさ
華やかな世界の裏の澱み
世界最高峰のバレエ団ボリショイ・バレエを舞台に、プリマになることに取りつかれたアメリカ人バレリーナ、ジョイ・ウーマックの実話を映画化。非ロシア人という事で差別され、アカデミーに残るためには過酷なトレーニングと様々なハラスメント、さらには自身のアイデンティティをも変える選択を受け入れるまで追い詰められていく。しかし、情緒不安定になる反動からか、自ら進んで過酷な状況に追い込んでいくようにも見えるあたりが怖い。
宣伝では『ブラック・スワン』が比較対象作として挙げられているが、ロシアつながりという事もあり個人的にはドキュメンタリー『オーバー・ザ・リミット/新体操の女王マムーンの軌跡』を想起した。ロシアの新体操選手マルガリータ・マムーンと、彼女のコーチを務めるイリーナとアミーナに密着しているが、とにかくイリーナによるマムーンへの指導の厳しさが凄まじい。でもいくら周囲から同情されようと、オリンピックで金メダルを獲れば自分も家族も一生安泰した暮らしを送れる(=プーチンの恩恵を受ける)。それを承知してるからこそマムーンも耐える。
本作でジョイを指導するヴォルコワも、傍目にはパワハラと捉えられても仕方ない。でもその根底には生徒を信頼する絆がある。そこが本作唯一と言ってもいい救い。ただ、それを承知してまで過酷な境遇に耐える価値があると納得できるかは個人差があるだろう。
勝てば官軍負ければ賊軍。華やかな世界だからこそ、その裏には澱みがある。
もうボリショイじゃなくてよくない?
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