「ミステリーにホラーの薬味を加えた新しい視点の作品」プレゼンス 存在 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリーにホラーの薬味を加えた新しい視点の作品
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幽霊目線というのが、旧作にもあったとは思うけれど、
私としては新しい視点として鑑賞動機になった。
冒頭からゲーム感覚というか、3D化された家の中を散策している動画を
見せられているような感覚で、ちょっと酔いそうになったけど、
だんだんと慣れていき、人物も現れて物語が進行にするにつれて
面白くなった。
家にいるのは、この家に住む長女の友人ナディアの霊(以下ナディア)らしい。
ナディアはクロエにさまざまなメッセージ(ポルターガイスト現象)を送り
自分の存在を気づかせていき、クロエはちゃんと気づいた。
長男タイラーの友人ライアンが自分を殺した犯人だと気づかせるために
試行錯誤するも、そこはクロエも気づかず。
このあたりは霊の限界を表現していて、何となくせつなくなった。
最終的にはライアンの計画をタイラーに気づかせ、
ふたりとも死んでしまうという結末、そして今度はタイラーが霊化するという
何とも悲しいラスト。
この家族、特に母親は立ち直れるのか、すごく心配。
そのくらいタイラーを溺愛していたから。
クロエは精神的に参っている状態から脱したような感じがした。
タイラーもちゃんと妹を守って、良い兄だったことに
あらためてクロエも気づいたに違いない。
この家族の今後が幸せであってほしいと切に願いながら劇場を出た。
パンフレットはスティーブン・ソダーバーグ監督と脚本のデビッド・コープの
インタビューが良かった。
オススメ。
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