劇場公開日 2025年3月7日

「主観映像の新感覚ホラーのお手並み拝見」プレゼンス 存在 鶏さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0主観映像の新感覚ホラーのお手並み拝見

2025年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「幽霊目線の新感覚ホラー」と銘打っていた本作。幽霊の主観映像で撮られたということで、”主人公”は幽霊と言えるものの、最後まで”主人公”の姿は見えず、また彼ないしは彼女が何者であるのか、どういった経緯でそこに”存在”しているのか一切分らないままエンディングを迎えました。また、”ホラー”と言う割には幽霊という切り口では全く怖くないお話であり、そういう意味では確かに”新感覚”のホラーではありました。

そんな本作を観に行ったのは、ルーシー・リューが出演していたから。映画では「キル・ビル」なんかが有名ですが、個人的にはアメリカCBSテレビの「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」で女性ながらワトソンを演じた役柄が大好きでした。そんな彼女目当てに観に行ったのですが、息子を溺愛する一方、娘のケアを余りしない母親役ということで、その点ちょっと残念でした。

肝心のストーリーですが、兄妹は親の言うことを聞かずに酒のみならずドラッグまでやってるし、特に兄は母親の溺愛をいいことに我が儘放題だし、その友人に至ってはクズ野郎だし、まあ現代アメリカの典型的なティーンエイジャーの姿なのかも知れないけど、ちょっと胸糞な内容でした。そんな状態に対して、最終的に”主人公”の幽霊が一定のケジメを付けたのは良かったものの、ちょっとあっさりし過ぎていて、そこまで楽しめなかったかなと感じたところでした。

そんな訳で、本作の評価は★3.2とします。

鶏