ぶぶ漬けどうどすのレビュー・感想・評価
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京都の風情と裏の顔を表現
序盤のちょっとしたところの表現は良かったが、ラストに向けて、なんでこうなるの。というところが連発した。
事件なんか、なくてええのに。
と思いましたが、映画館内では、笑いがおこり、お客さんは楽しまれていました。
京の風にあてられて
京が都になってから権力争いの坩堝になり、護摩業やら御祈祷をする各宗派の坊さんやら、嘘か本当か陰陽師の安倍晴明が一条戻橋に式神を飼ったりと、魑魅魍魎が跋扈してきたわけです。
と言うか、そう信じたい。特に外野は。
そんな『なんかあるんじゃない?』って期待した主人公が京都にあてられて、少し発狂しながら破茶滅茶して行くホラー映画でした。
監督がホラーを前提に作りたかったと、どこまで本気か分からない話をしていたのを目にしたけど、こういう、人に何かが取り憑いた感じにみんなを巻き込んで繰り広げる劇画タッチな常軌を逸した喜劇の連続も、ある意味ホラーだなって、ホラーにするならこういう作り方しかなかったかもなと思た。普通に洛中の都市伝説を真面目に作品にしたところで、多分どこかで行き詰まった気がしたから。
最後の終わり方が、いただけない
期待しすぎたかも
ずるマニア
面白かったけども。
言葉をそのまま受け取る素直さ VS 多段階階層で空気を読まなければ...
ぶぶ漬けどうどす(映画の記憶2025/6/21)
京都、その難解なるもの Kyoto, that enigmatic place
冗談とも、都市伝説的に語られる
京都の本音が見えにくい
言っていることが逆、
ストレートに言わない、など
これらを素材とした映画に感じた。
グッと踏み込めば、
人の中身(本音)は変わらないけれど
表層部分の違いは面白い。
関西圏だけでも、京都と大阪は大いに違うし
兵庫、神戸、奈良、和歌山も然り。
京都にもともと住んでいる人、
出身は京都ではないが、長年住んでいる人(よそもん?)
京都という場所を愛してやまない人、
にとっての【京都】を笑い飛ばすファンムービーのように感じた。
劇中に出てくる漫画のコマ割りのような
人物描写が、かえって生々しさを緩和しているので、
ドキッとする内容も笑って見ていられる。
創業⚪︎⚪︎年って誇りでもあり、重荷でもあるよなぁ
と改めて気が付かされる。
ひねりの聞いた映画です。
Often joked about or spoken of like an urban legend,
Kyoto is known for being hard to read.
They say one thing but mean another,
they don’t speak directly—
this film feels like it’s made from those very elements.
If you dig deeper,
people’s inner selves (true feelings) don’t really change,
but the surface—how things are presented—can be fascinating.
Even just within the Kansai region,
Kyoto and Osaka are vastly different,
and so are Hyogo, Kobe, Nara, and Wakayama.
This felt like a fan movie that laughs at “Kyoto”
as seen through the eyes of those who were born and raised there,
those who aren’t originally from Kyoto but have lived there for years (outsiders?),
and those who deeply love the place.
The manga-style panel layout used in the film
softens the rawness of the characters,
so even the shocking moments can be taken with laughter.
It also made me realize again that
“Founded in so-and-so year” can be both a source of pride and a burden.
A cleverly twisted film.
梅雨にぴったりの、京都をみんな嫌いになる陰湿作品
予告見て期待しすぎた……
いくらでも面白くできそうな題材。
深川麻衣さんが主演というのも安心材料。
予告を見て「肩肘張らずに楽しめる良作に間違いない」と期待して拝見しました。
珍妙な音楽とともにOPクレジットが始まりましたが、背景に映し出される京都の街並みも全体的に画面が暗く、印象的でもないです。一部のスタッフ名の色が変わる演出もよく理解できなかったです。
居心地の悪いOPクレジットが終わって、いよいよ本編ですが……なんでしょうね。期待したような面白さはどこにもありません。
エピソードはぶつ切りで、回収させると思った伏線はそのまま放置……。主人公の言動も行き当たりばったりで単なる失礼な人物。魅力的なサブキャラも室井滋さんと松尾貴史さんくらい。「ステレオタイプな京都人像」を皮肉るというよりは、不快な主人公が京都人に「いけず」な扱いをされてる部分の方がまだ楽しめる始末。
お話そのものも中途半端なまま終わり、期待が高かった分、非常に残念な気持ちに満たされながら、シネコンを後にしました。
面白い。だがもっと深くに入り込んでもよかったのでは
オープニングやエンディングなど随所に冨永監督らしい一筋縄では行かないスタイリッシュさが横溢するが、ストーリーもそうかもしれない。冒頭からかっこよく、またとぼけながらの緊張感で何が起こるかわからない京都の中を深川麻衣がうろうろして、そこにひと癖ふた癖ある俳優陣が何を考えてるのかわからないいいとぼけた味を撒き散らしているので面白く観れてしまう。面白い
だがしかし、中盤過ぎくらいからこれがどこに着地していくかがとても気に係り、割とリアリティあるところに着地するのがオリジナル脚本作品とするとちょっと惜しい気がした。気楽なエッセイ漫画の取材のために京都にやってきた京都の老舗扇子屋の後継の妻がどんどん「京都」の深みにはまっていくのだけど、その向こうの「京都なるものの世界」をそこまで広げずに終わらせてるのがもったいない。エンタメにするのか深掘りするのか、の分かれ目が中盤くらいにあり、若葉竜也を使って、もっと徹底的に京都ブラックホールでもやってもらったらよかったのにという気もした。
ただ、漫画家が後半戦ずっと主人公と同じ場所でスケッチしてドラマに加わったり合いの手打ったり、日本家屋の中で縦つながりで掛け合いをしたり、随所に俳優陣の良さと演出の面白さに溢れている点はさすが。
不思議世界京都
あんまり調子に乗らん方がいいよ。京都はまどかちゃんが思っているほどいいところじゃないから
裏話を披露します。
私は京都に住んで、京都の老舗の研究をしているコンサルタントです。
実は今から4年前、テアトル東京の方からお電話を頂き、京都の老舗の映画を撮りたいので、京都の老舗を紹介してほしいとのことでした。脚本家のアサダアツシ様と一緒に3名で来られました。3~4社の老舗をご紹介したように思います。その中から扇子の老舗(お名前は公表されていないようなので、差し控えます)が今回の舞台になりました。
夜に居酒屋で京都の老舗談議に花が咲きました。私は当時でも70社以上の老舗のご当主のお話をお聞きしており、(主には企業継続の秘訣などをお聞きしていましたが)京都の一見さんお断りの真意やいけずの事例などをお話ししていたと思います。
それから4年経って、やっとの封切りとなり、とてもうれしく思います。コロナ渦真っ最中の取材だったので、時間がかかったのだと思います。
試写会にご招待いただき、少し早めに視聴させていただきました。
確かに他の皆さんがおっしゃっているように、通常の京都ではありえないシチュエーションもあり、奇をてらった感は否めませんでしたが、本質的な部分は面白おかしく描けていたのではないかと思いました。
老舗を研究し、その想い、経営ノウハウを世界に伝える事業を行っている身としては、この映画を通して、京都の老舗を世界にアピールできればと思っています。
しかし最後の終わり方には若干違和感を感じましたね。笑
ストーリーも風刺も中途半端
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