「ありがっさま!」ぶぶ漬けどうどす uzさんの映画レビュー(感想・評価)
ありがっさま!
なかなかに期待してた作品だけに、落胆も強い。
テンポや掴みが大事なコメディなのに、導入がやたらダラダラしてた段階で嫌な予感はしたけどさ…
何をおいても主人公のまどかが不快。
店主の確認もなく取材を受け、受け売りのペラペラな言葉を垂れ流し、報告もせず「秘密です」。
叱られても反発して、そのことすら漫画にする。
家屋の売却についても家主の確認も取らずに暴走し、環の言葉を聞いてすら自分の思い込みを捨てない。
その勢いのまま、上田のことを写真まで取りこんで漫画化し、晒す。
しかもこれで、粛清されるどころか反省も改心もなく終わるってどういうこと?
主人公側に一欠片も正義がないのだが。
まさかこれを“信念を曲げない格好いいヒロイン”として描いてないよね??
浮気した旦那の実家に引っ越して女将を継ごうとするのも意味不明。
立ち小便禁止の鳥居を勝手に剥がすのは器物損壊。
劇中に感じる愛嬌はすべて“深川麻衣”のもので、“澁澤まどか”というキャラに魅力は皆無でした。
女将が一人味方してくれてた理由も、TV局が悪意ある編集したみたいになってるのもよく分からず。
主人公に悪者認定された人物は基本まったく悪くない。
なのに旦那と不倫した相方はアッサリ許すし、何よりまどかのやってることが一番最低。
そもそもあの漫画、訴えられたら一発アウトな気がするんだけど。
最後にあんなオチ持ってこられても反応に困るし、“いけず”の文化も結局あまり関係ない。
単にまどかが空気読めずに自分勝手なだけ。
本稿のタイトルは“いけず”に倣って付けましたけどね。(深川麻衣と若葉竜也が並ぶと『嗤う蟲』なんよ)
こんなんに『京都大作戦』のTシャツ着んといて。
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