ぶぶ漬けどうどすのレビュー・感想・評価
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京都あるあるのブラックコメディに見せかけて…
冨永監督の映画では決して珍しいことではないが、どういうつもりなのかがなかなか読めないヘンテコなコメディ。京都に憧れる東京の女性が、裏表が激しいとされる京都の伝統文化に翻弄される話かと思いきや、主人公のサイコパスすれすれの京都愛は暴走の一途をたどり、魑魅魍魎のような存在のはずの洛中の人たちが引きずられ、翻弄されていく。冒頭の霞に包まれた京都の遠景から、あまりほかの映画ではお目にかかったことがないような絵面で、映画全体を通じてどこか不穏な空気が充溢しいてるので、サイコホラーのように思える瞬間も多い。京都弁に関しては、ネイティブではない室井滋が老舗の女将を演じているように決して正確さにはこだわっておらず、まあそれも冨永ファンタジーの一環だと思えば、好き放題に作っていていいことのように思う。逆に言うと、もはや京都あるあるを楽しむような映画とは一線を画した怪作だと思っている。
京都物まね
京都のお宅に伺って、そろそろお暇しようかとした時に「いや、そんな事言わんとぶぶ漬けどうどす?」つまり、「お茶漬けでも召し上がって行って下さい」と言われて、「そうですか?」とその言葉を間に受けたら、「言葉の真意も分らぬ田舎者」と心の中で笑いものにするのが京都人の底意地の悪さと言われています。東京から夫の実家の京都に移り住んで来た女性が遭遇するそんな異文化衝突のお話です。
京都に七年暮らした僕は所詮は他所から来た者のせいか、そんな目に遭遇した事はありませんでした。でも、そんな余所者の僕から見ても、本作には何故か京都の匂いが全くしません。確かに京都でロケもしているようだし、京都らしい台詞もあるのですが、誰もが想像するであろう京都に寄せた物真似にどれも見えるのです。
そして、富永昌敬のこれまでの作品『素敵なダイナマイトスキャンダル』『白鍵と黒鍵の間に』でも感じた様に、繋いでいた手を突然放す様な投げ遣りな終わり方にただポカーンとするのでした。
かなり面白い
ぶぶ漬けどうどすというフレーズは聞いた事あるものの、実際に言われることなんて本当にあるのだろうか?気になるところだが、そんな京都の裏側を垣間見れた楽しい映画。かなり誇張してる部分もあるかもしれないが、我々が思い描いてる京都そのもの・・・なんて言ったら京都の人に怒られるかもしれないが、そんなステレオタイプな京都のイメージを面白おかしくいじりながら描いた作品。普通に笑って楽しめる作品なのだが、後半に行くに連れてあるメッセージが浮かび上がってくる。そのメッセージは京都に限らず全ての人に共通する事かもしれない。誰しもまわりから求められる事に対して、当事者はそこまで気にしてないのかもしれない。逆にとても大切にしてる事もあるのかもしれない。結局人の価値観なんて人それぞれだし色々なことを考えせられた。面白いがとてもいい作品でした。
脚本が・・・
大好きな京都が舞台のコメディと聞いていたが、観ようか観まいか迷ったあげくに観に行ってきた。
演者はよかった。主演の深川麻衣はじめ、俳優陣の演技に文句はなし。
個人的には、中村先生(若葉竜也)の京都偏愛変人キャラが好き。よそ者に滋賀県で「京都人かくあるべし」ってセリフ言われても説得力がないんですけどw
しかし、どうも脚本が雑というか、練り込み不足な印象。わざとそうしたのか?
色んなエピソードが、ぶつ切り感があり、短いカットで場面が進んでいって描き方が薄い。そして、主人公まどかが、途中から思い込みの激しい嫌な自己チューキャラになってしまっている。空回りする自己チューキャラの暴走ぶりを笑って欲しかったのだろうか?残念ながら周りの人に迷惑をかけまくる不快感が勝って笑えなかった。
そしてエンディングで完全に置き去りにされた感が・・・一体何だったのか、これは・・・
目の付け所と設定は良いと思ったし、演技もよかっただけに、ちょっと残念な映画鑑賞になってしまいました。
ま、京都にはこれからも通うけどね!
※「洛中」「洛外」なんて言葉を現代の京都人は使うのだろうか?「碁盤の目の内と外」という表現は聞いたことがあるが・・・
場所を京都に移した「嗤う蟲」
「京都の方の本音と建前の違い」という、これまで擦られまくって手垢のついたモチーフを、本作で今更のように取り上げた意味は、映画の後半部分の室井滋の姿に集約されていたと思う。
加えて、深川麻衣と若葉竜也、そこに片岡礼子まで出てくると、「“嗤う蟲”か?」と思ってしまったが、見終わると「やっぱり場所を京都に移した“嗤う蟲”だったなぁ」というのが感想。
とりわけ、深川麻衣の「傍若無人で自己中心的な思いこみを疑わない絶対的な自己愛」の怖さが共通していた。傷つかない鋼のメンタルは、それだけで、周囲を振り回す「力」になり得てしまうんだなぁとしみじみ思った。
公式サイトでは、シニカルコメディと謳っているが、自分にはホラー映画だった。
あと、本作の若葉竜也、大好き。
世間的には評価は低めだが、言うほど悪くない。
それぞれの地域の文化の違いは当たり前
原作未読。深川麻衣さんが主演ということで鑑賞しました。彼女が演じるまどかの立ち振舞いに怒りです😡⚡。思い違いはあるかもしれませんが、謙虚さが無いですね。何代も続く夫の実家の扇子屋さんに住むことになりますが、来て間もないのに若女将としてテレビ局の取材を受ける。私は「←あんた来たばっかりやがな。ようわからんのに、なんで若女将として取材受けるん?」と心のなかで叫んでいました。普通お断りするでしょう。そのあたりのキャラ設定がダメでしたね。まあ空気を読まないという設定ですから仕方ないですけれど...
あと夫の浮気とか義父(松尾貴史)の逮捕を織り込んだ意図が、よく解りませんでした。共演では室井滋さんの義母役や片岡玲子さんの老舗の女将役が、良かったです。
京都の人は本音を言わないとか他のことも言われたりしているようですが、それはそれぞれの土地の文化であり、文化の違いは狭い日本においてもどこにでもあることだと私は思います。
余談ですが居酒屋などの「飲み放題」は、日本とアジアの一部の国だけのシステムです。欧州では、「飲み放題」禁止の国もあります。アルコールに強い人が多いので、「飲み放題」にしたら店が潰れてしまうかもしれませんね。海外の酒好きな人にとっては、歴史のある京都を観光して飲み放題できたら最高かもしれません。広い意味での文化の違いですね。
京都の裏表 楽しかったです。
小野寺ずる🤩
京都の風情と裏の顔を表現
序盤のちょっとしたところの表現は良かったが、ラストに向けて、なんでこうなるの。というところが連発した。
事件なんか、なくてええのに。
と思いましたが、映画館内では、笑いがおこり、お客さんは楽しまれていました。
察しろよ。歴史しかないんだから。
空気を読めよと。何もかも。
生粋の京都人。御先祖様から京都以外の血は受け付けまへん。
そんな人間おるんかいや?
老舗?そんなん長い事そこで商売しとるだけやがな。
リスペクトはするよ。リスペクトは。
しかしなにかしら新しい文化を取り入れづつアップデートします。けどうちはそとさんは……みたいな。
はいはい。古き良き日本人。いや京都に都に本家に元祖に……もうええわっ!
なんやねん。正直クソつまんない考え方。
でも作品は楽しい。京都とは真逆の人間が乗り込んでわいわいわい。
特区にしたらええねん。マンションもいらん。洛中も洛外も区別なく、伝統と歴史を重んじて近代的なものは何一つ持ち込まないで。観光も特別な許可を取らなきゃいけないぐらい厳しくして。
良かった。京都に生まれなくてと思わせてくれる楽しい作品でした。
京の風にあてられて
京が都になってから権力争いの坩堝になり、護摩業やら御祈祷をする各宗派の坊さんやら、嘘か本当か陰陽師の安倍晴明が一条戻橋に式神を飼ったりと、魑魅魍魎が跋扈してきたわけです。
と言うか、そう信じたい。特に外野は。
そんな『なんかあるんじゃない?』って期待した主人公が京都にあてられて、少し発狂しながら破茶滅茶して行くホラー映画でした。
監督がホラーを前提に作りたかったと、どこまで本気か分からない話をしていたのを目にしたけど、こういう、人に何かが取り憑いた感じにみんなを巻き込んで繰り広げる劇画タッチな常軌を逸した喜劇の連続も、ある意味ホラーだなって、ホラーにするならこういう作り方しかなかったかもなと思た。普通に洛中の都市伝説を真面目に作品にしたところで、多分どこかで行き詰まった気がしたから。
最後の終わり方が、いただけない
期待しすぎたかも
「よそさん」のまどかの図々しさにイライラしっぱなし
京都嫌いは人嫌い ではなかった。
京都人はイケズだ!
を徹底的に揶揄して笑わせてくれる映画を期待して観に行った。
違った。
終始、深川麻衣演じる、まどかの図々しさと勘違いの連続にイライラさせられた。
むしろ京都人は「よそさん」を持て余しながら、梓姉さんなどは何かと京都の作法を指南してくれている。
京都は変わらないのが良いのだ。
というのはまさに「よそさん」の勝手。
まどかは夫を漫画の作画担当に寝取られても、もはやそれもネタ。
京都を守る使命感に囚われて、どんどん視野が狭くなって行く。
扇屋の主人(松尾貴史)が「京都はずっとよそさんに、壊されてきたんや」の言葉はこの映画のテーマではないか。
京都はこうあって欲しい、「ぶぶ漬けとうどす」をも含めて。
京都は「よそさん」に壊されつつある。
室井滋演じる環義母さんはまどかに本音をぶつけるが、それさえもまどかにとっては「ぶぶ漬け」だ。
ちっとも通じやしない。
ネットの言説が京都を飲み込んでいく。
今、必要なのは京都的な裏を読む力ではないのか?
もはや絶望的だが…
まさかこんな感想になるとは思わなかった。
いっぺん周って京都を深く愛する京都的な映画だ。
ずるマニア
面白かったけども。
言葉をそのまま受け取る素直さ VS 多段階階層で空気を読まなければ...
ぶぶ漬けどうどす(映画の記憶2025/6/21)
もしかして・・・狂気
いや、社交辞令とかわからない自分としては色々学ばんとな
と、恐る恐る観に行ったんですが
僕を待っていたのは別の恐怖でした。
ヒロインが店の迷惑を顧みず取材
時間、立ち位置からあからさまにまずいやろ・・・。
と思っていたら
過度の思い込み
モデルがほぼ確実に怒るであろう漫画
さらには漫画で人を社会的に追い込む
最低です。
で、わかったんですよ
ヒロイン狂ってる
狂っているとされる人を表現したときの当て字
「基地外」
「既知外」
この作品中の京都の人にとっては正に当て字通りの存在でしょう。
ただ、この作品の凄いのは
ステレオタイプな「狂気」「狂人」芝居をヒロインに一切つけていない事で
涼しげなヒロインを観ながら
「これはリアルなのかもしれない」
と、やはり観て良かったのかな
とも思いました。
あと
僕としては久々に死にそうでない片岡礼子さんが観れて感動しました。
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