「慈愛に満ちたボレロ 追記:2回目はハッピーエンドで☆5」ファンファーレ!ふたつの音 むりぶしさんの映画レビュー(感想・評価)
慈愛に満ちたボレロ 追記:2回目はハッピーエンドで☆5
音楽が好き、人間ドラマが好きな方にオススメの映画です。期待を裏切らない良い作品で満足しました。号泣とまではいきませんでしたが、涙腺を呼び起こされました。主人公のティボ(兄)がピアノを弾くシーンも素敵だし、ジミー(弟)と二人で即興で弾くシーンも興奮と共に涙腺も緩みました。
いつボレロが聴けるのかなと楽しみにしていましたが、まんまとやられたって感じです。もちろんいい意味で。この映画のボレロはとても意味深い。考えさせられるし、芸術として美しく心を動かされました。終わり方がまた素晴らしかった。(心の中で拍手喝采)
やっと地域のミニシアターで今日から始まりましたが(2週間だけらしい)、音楽も素晴らしいのでシネコン【DolbyAtmos】の大きなスクリーンでもやって欲しい。【DolbyAtmos】は無理だとしても、多くの人が訪れるシネコンでもやって欲しい。ストーリー展開からのボレロが圧巻で、この感性は年齢問わず響くと思う。
※追記
「ティボは生きている」ハッピーエンド説
ラストのサプライズにとても感動したのでもう一度観たくなり、今度は友達と一緒に観に行きましたがやっぱり最後は二人とも泣いてました。そして友達がシアターを出たあと興奮して「結果みんな助かったんだよ」と言ったのです。「ティボはあのあとジミーから腎臓を移植してもらって成功したんだよ!腎臓は2つあるさー。ジミーの仲間達も、みんな幸せになったんだよ!」「考え方次第ってことなんだよ〜私はそう考えるよ。ハッピーエンドだよ」と…目からウロコでした。
・ティボが電話でジミーが必要だと言っていた。それは楽団に戻って欲しいという意味と、拒絶反応が出て臓器移植が必要になったから助けて欲しいという意味もあった。
・最初の骨髄移植のあとにティボが悪戯心で「今度は臓器が必要なんだ」と言った(ジミーは一瞬真に受けた)そのジョークが現実になった。
との指摘、なるほど〜!
そうか〜、はいはい、違和感シーンがありました…ティボが吹奏楽団メンバーから炭鉱ヘルメットをプレゼントされスマホで撮られた時に「ネットにあげないで欲しい、仕事に差し支えるから」と言ったアレです。アレは映画内では描かれないシーンの伏線だった。
それはサプライズボレロを会場にいた誰かがスマホで撮りネットにあげる!プロオーケストラと失職した炭鉱労働者の感動のボレロと世界中で話題になり、支援者が現れメンバー達も働く場を得られ無事ハッピーエンド!
それでポスター(チラシ)の2人なんですよ〜、映画内ではあの場面、2人一緒の画は無かった…ポスターは物語の続きで、元気なティボのあの素敵な笑顔…という私の脳内完保です。
『考え方次第で結末は自由、あなたの人生あなたのもの』ってことか!オシャレにもほどがある、参りました。結末をこちらに委ねられてもこれなら満足です。ティボ生存ハッピーエンド説は友達と私だけかもしれないけどーーー。
2回目でもラストのボレロでは泣けました。これって一体何なんでしょうね。ティボの表情や、驚きながらも泣き笑いで、さり気なく指揮をするのも素敵でした。
