「音楽で語り合う兄弟の絆」ファンファーレ!ふたつの音 AZUさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽で語り合う兄弟の絆
こういう展開かな?と予想していた展開に全くならず、2回ぐらい予想外な展開になり、最後は思わず条件反射で「ブラボー!」って言って拍手したくなる衝動を必死に抑えた。
まさかこんなラストが待ち受けているなんて思いもせず、涙もろい私はあんなことされたら秒で泣いたよね。
生き別れになった兄弟が、兄の病気をきっかけに再会し、そこから始まる交流の描き方が本当に素晴らしい。
スマートな兄と無骨な弟。裕福な兄と貧しい弟。育った環境は真逆で、複雑な思いもあるけれど、そんなことを越えて音楽で絆を深めていく。
ぎこちない会話も、音楽になったら饒舌になり、硬い表情も柔らかくなる。音楽の力ってすごいなと思わせられる。
現実はうまくいかないことが多くて、急に不幸は降りてきたりもするけれど、それでも諦めずに助け合って、支え合って、何度だって立ち上がる。
芸術を愛するフランスだからこそ、芸術のもつ力を信じた作品のように感じた。
現在公開中の「8番出口」で不気味さの演出として使われている「ボレロ」が、作品違うだけでこうも違った曲に聞こえることにも驚き。
「ボレロ」は、孤独な踊り子が周囲を巻き込みながら舞い踊る様子を描いた曲。そんな「ボレロ」に合わせて、ひとりじゃないよと伝えるかのような圧巻のラストを是非映画館で体験してほしい。
ひとつ苦言を言うなら、エンドロールどうした?
こんなに素敵な音楽を聞かせてくれたのに、急にぶつ切り音楽で終わってしまって戸惑った。
同感です!
ラストシーンの感動を、潔く突き放すような、ブチッと切れる終わり方は好きでしたが、
エンドロールまで、ブチッとされたので、これは自分の観た映画館の不手際なのだと思いましたし、思いたかったです(^^;)
エンドロールの件、私も同じことを感じました!映画館サイドの不手際なのかなぁ?とも思ったのですが、そうではなかったのですね…
逆に、何か演出上の意図があるのかしら?と無駄に想像してしまいます。
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