「楽団と楽隊、でもどちらも心躍る! この【血】の繋がりは濃い」ファンファーレ!ふたつの音 ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
楽団と楽隊、でもどちらも心躍る! この【血】の繋がりは濃い
前提にあれこれ説明つけてもったいぶらずに、スパッと兄弟の結び付けに入って行くテンポの良さが心地よく、それは最後まで続いてくれて、ダレることなく観ることができた。
個人的には弟のジミー、彼の強面だがナイーブさが垣間見える表情が好き。
置かれた立場もすんなり受け入れながら、それでもひがんだり悩んだり、人間臭さも前面に出たり引っ込んだり、愛すべきキャラでした。
それに比べて兄ティボは置かれた立場が違うから、やや上からな態度や傲慢さも顔を出すが、善き人であることは疑う余地が無い。
周りを取り囲む人たちも総じて善人で、置かれた立場は苦しいはずなのに、暗さを感じさせないのが良かった。
そして音楽のチカラ!古いとか新しいとか、そんなことではなくて、音を聞くだけ・奏でるだけでエネルギーが満ちてくる。
最後のボレロには椅子に座りながらも身体がスゥィングしてしまいました!
韓国映画の【最後のピクニック】を観た時には、遠くの身内より近くの友だな、なんて思いましたが、本作は正に兄弟としての【血】がとても重要。
話しは逸れますが、本作を観る直前、赤十字からのメールで「あなたの血液と適合する患者さんが輸血を求めています」と届きました。
もうずぅっと長いこと献血をしていますが、このメッセージが届くのは3回目だと記憶しているくらい、適合するのは奇跡的なんでしょうね。
なんて心新たに献血協力の連絡をして、予約を入れさせてもらいました。
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