ナイトフラワーのレビュー・感想・評価
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子供がキュートすぎて胸が苦しい
たまえがよかった。
たまえの演技と子役が素晴らしかった。
めっちゃキュートすぎる。
子役の子達がちょうど、我が子と同い年くらいで。しかも姉弟なのも同じで。
いじめられるシーンなんか、怒りで震えましたよ。私だったら速攻でやり返しにいっちゃう。
弟は四歳くらいなのに、お箸の使い方うますぎるし(関係ない)
泣いてるシーンなんかもうギュッとしたくなる。
健気な子供たちをみるに、きちんと愛情を持って育ててきたんだと思えたから良かった。
北川景子さんについては、もう20ねん近くファンだが、やはり美貌が邪魔をしすぎているね。
悲壮感がどうしても漂わない。髪型もブルーのメッシュなんかしてる人、いないだろう。
黒髪ショートヘアとかにしたほうがリアリティあっただろうね。
ラストの解釈は難しいけど、
わたしは佐久間さん(役名わからん)が自分を犠牲にしてタマエを守り、
タマエはサトウに何か聞かれたときに
駆け引きみたいなことをしてナツキを守って亡くなったんじゃないかと思った。
サトウも母親に対してなにかジレンマを抱えているようだったから、タマエへの質問は、
あのカアチャンはいい母親か?とかかなと思った。いい母親なら、殺さないっていう哲学とか持ってそう。
あ、あと田中麗奈もうまい!
『マイナス点』
①流石にあそこまでのありえない美貌で、都会に住んでてあんな場末のスナックはないだろうと思った。笑
北川景子の顔なら40歳でも、銀座でイケるだろう。
②区役所の窓口で全財産これです!ってだす人流石にいないでしょう。あと夫がのこした借金ならもう、自己破産しちゃえばいいのに。さすがに子供ふたりいるんだし、そんな無理しないで...
区役所にいたうるさいじいさんには、お前の社会保険料のほうがたけぇわ!ってキレますね、わたしなら。
③拳銃のくだりはいらない。
さすがに売人の子供殺して復讐するっていう思考回路には無理がある。そもそも旦那のいいなりみたいな奥さんなのに。
④あと弟くんの暴力ぐせの描写もいらなくない?
愛情があって育ててるなら、ああはならんし、そうじゃないならまじで発達検査はするべきである。あそこで不幸の種を子供に押し付けるのは、よくない演出。
内田英治ワールド炸裂だけど「寸止め」されたと感じる件 観客がリアリティ•ラインを作り手と共有できずにツッコミどころ満載となってしまう件
空手や格闘技で使われる用語に「寸止め」というのがあります。突きや蹴りを繰り出した際に対戦相手の身体的ダメージを避けるために相手に当たる寸前で止めることをいうようです。この映画のラストシーンを見たときに、これは寸止めを食らったのかな、と感じました。
ネタバレ•マークも付けことだし、いきなりラストシーンの話をしますが、そこではこの映画の主人公 夏希(演: 北川景子)のもとに、彼女が街でヤクの売人をするときの用心棒役で家族同然になっている格闘家の多摩恵(演: 森田望智)や彼女の娘 小春、彼女の息子 小太郎が戻ってきて皆で笑い合っているという多幸感あふれるシーンで終わっています。一見ハッピーエンド風なのですが、タイトルにもなっている夜に咲く「ナイトフラワー」が彼女らの背後で昼にもかかわらず咲いており、これは夏希が見た幻ではないのか、あるいは4人とも既にこの世にはなく、死後の世界で笑ってるのではないかとも受け取れます。その前の経過では、特に多摩恵と小春は生命の危機に晒されていましたので、まあバッドエンドが妥当なところかなとも思われます。
一方、ナイトフラワーが昼に咲くというとんでもない奇跡が起きたということは、彼女らの身の上にも奇跡が起き、すんでのところで皆、助かったというハッピーエンドもありなのかな、とも考えられます。私は鑑賞時にはバッドエンド寄りでラストシーンに夏希の見た幻想があらわれたのかな、と思いました。観客に厳しい現実を突きつけず、ぼやかして着地させて観客に精神的ダメージを与えず、家路についてもらう…… 必殺の突きは私の目の前で寸止めされたのです。バッドエンドとするにしろ、ハッピーエンドとするにしろ、内田英治ワールドで繰り出された突きや蹴りは見事に寸止めされて、我々は彼の技の凄さだけを堪能し、打撃そのものの痛さを感じることはできませんでした。このあたりは内田監督の作戦勝ちだったと言えるかもしれません。結局、彼が描きたかったのは、北川景子が演じる母親の母性の異常な暴走と、田中麗奈が演じるもうひとりの母親、すなわち「親孝行したい頃には親はなし」の親子逆転バージョンの、母性を発揮できずにもやもやしているうちに娘が突然死んで行き場のなくなった母性を抱えた母親の狂気のあたりにあるわけで、それらを描き切ったと感じたら、もうバイバイ、後は野となれ山となれといった感じだったのでしょうか。
私は実は内田監督の作品は余り好みではないのですが、彼は本作で原案/脚本/監督と八面六臂の活躍をしていることからわかるように、自らの書くオリジナル脚本で勝負できる、作家性の高い、かなりの力量をもった映像作家だと言えると思います。でも、自分とは相性が悪いのかな、本作も今ひとつだったな、と思いながら、ふと、これと同じ内容の外国映画だったら、けっこう高く評価するのではないか、と考え始めてしまいました。舞台がソウルでも、香港でも、サイゴンでも、ロンドンでも、パリでも、ローマでもそこそこいい映画になりそうです。とりわけ、舞台をアメリカのLAあたりにして、北川景子が演じたシングル•マザーをメキシコあたりからきた不法移民の設定にして、森田望智が演じた格闘家を黒人女性、田中麗奈が演じたもうひとりの母親をビバリーヒルズあたりに住むブルジョワの白人女性あたりに設定すれば、かなりいい感じです。このことは内田英治のストーリーの原案がいいところを突いていることの証左になると思います。
でも、この内容を地続きである東京を舞台にして日本人の演者が日本語で演じると、作り手である内田英治と観客である私の間でリアリティ•ラインをうまく共有できなかった感があります。本作鑑賞中も「え、そんなアホな」と感じるツッコミどころがそこかしこに出てきました。まるごと捨てられた(それもなぜか家族の人数分ある)ギョーザ弁当を拾うかどうか迷っていると、すぐ横でヤクにからむトラブル発生、それをきっかけにシングル•マザーはヤクの売人になってゆくのだった…… あたりはまだマシなほうで、渋川清彦の演じた刑事くずれの私立探偵なんぞ、ツッコミどころ満載です。母親から娘についての調査を依頼されてるのに、持ってきた写真は娘がヤクを買ってるときの写真3枚だけ(たぶん)。娘の素行調査なら書類袋いっぱいのいろいろな写真を持ってくるでしょ、普通。あげくは、拳銃をタオル(!)にくるんで持ってきてカネを受け取り「変な気は起こさないでくださいよ」とかなんとか言ったりもします。とんだ茶番なのですが、外国映画でこういうのを見てもあまり気になりません(あくまでも私の場合は、ということですが)。私の場合、外国映画のほうが邦画よりリアリティ•ラインが低いようです。まあ日本映画でもこの設定なら、B級ジャンル映画のノワールものみたいにして人のひとりやふたり殺してゆけば、リアリティ•ラインもへったくれもなくなるのでいいエンタメになりそうですが、そうなると内田英治の作風とは合わなくなるのかな。
ということで、個人的にはあまり好きな作品ではなかったけど、内田英治監督の構想力の凄さをあらてめて認識した次第です。今の日本映画界ではけっこう貴重な人材ではないかと思いますので、どうも好きじゃないなあ、相性が悪いなあと言いつつ、次回作に期待したいと思います。
ぜったい負けへんで
2027年朝ドラの主演に決まった森田望智がどんな演技をするかに関心があり、観に行きました。
いきなり、北川景子が泥酔してトイレでうなっているシーンからはじまり、度肝を抜かれました。『ばけばけ』の雨清水タエをはじめ、2018年大河ドラマでの篤姫など、今まで気品のある役を演じているところしか記憶になかったので、衝撃を受けました。
2020年のNHKプレミアムドラマ『一億円のさようなら』での衣笠夏代役以来、森田望智には注目していましたが、『全裸監督』での黒木香役や、『いつか、無重力の宙で』での日比野ひかり役、『虎に翼』ではトラちゃんの親友の花江役など、いつも違う側面を見せてくれます。今回は格闘家芳井多摩恵役で、身体の切れや歩き方からしてまさにそのもの。素晴らしい演技をしています。第50回報知映画賞の助演女優賞を受賞したのもむべなるかな。アカデミー賞も受賞すると思います。ちなみに、助演男優賞は『爆弾』の佐藤二朗と思っています。
永島夏希(北川景子)の娘小春役の渡瀬結美もきりっとしていて、とてもよかったです。でも、レヴューアーは、北川景子が現在、もっとも美しく気高い女優だと思っているので、演技はもちろんよかったのだけど、ドラッグの売人は似合わなかったというのが感想です。
それにしても最後のシーンで、星崎みゆき(田中麗奈)が銃口を向け、また銃声もしたはずなのに、小春があっけらかんとして、多摩恵と玄関から入ってきたのが、つながりませんでした。
血が繋がっていなくとも家族になれる
シングルマザーである夏希は子どもたち二人を抱えて東京に上京してきた。彼女は夫が残した借金の返済のために昼も夜も必死に働く。
ある日の夜、夏希は偶然にもドラッグの密売現場に出くわしてしまい、錠剤を手に入れてしまった彼女は、子どもたちのために自らもドラックの売人になると決意したのだった。
夜の街のルールを知らないためにトラブルに見舞われる夏希だったが、そこに手を差し伸べたのは、格闘家の多摩恵だった。見かねた多摩恵は夏希のボディガードを買って出て、ドラックの密売を始めるのだった。
そんなとき、彼女らのドラックを使用していた、とある女子大生の事故死がきっかけで、物語は大きく狂い始める…。
北川景子演じる主人公・夏希たちが生きる「夜」はあまりにも過酷で、けれどアンリ・ルソーの絵画のようにどこか幻想的でもあった。
この映画の凄みは、「貧困」と「暴力」を一枚の絵画のように同時に描いてみせる演出にある。
特に忘れられないのが、夏希が「餃子」と「MDMA」を手にするシーンだ。
本来、餃子は中国文化において「家族の団結」や「富」の象徴とされる。しかし、夏希にはそれを買う金がなく、ゴミ捨て場の廃棄弁当(餃子)に手を伸ばすしかない。
そしてその汚れた手で、襲われた売人の懐からこぼれ落ちたMDMAをも掴み取る。
「生きるための糧(家族の象徴)」はゴミの中にあり、人を破滅させる「毒(MDMA)」は宝石やお菓子のようにカラフルに輝いている。
この皮肉で残酷な対比が、彼女たちが置かれた状況のすべてを物語っていた。
また、カメラが執拗なまでに「現金の受け渡し」にフォーカスしている点も見逃せない。
作中、何人もの客がMDMAを買い求め、現金を手渡す手元が何度も映し出される。
そしてその演出は、娘を失った母親・星崎が復讐のために「拳銃」を買うシーンへと接続されるように感じた。
ドラッグを買う手と、人殺しの道具を買う手。
対象は違えど、そこにあるのは「金を支払うことで、人としての何か(代償)を差し出し、一線を超えていく」という共通のプロセスだ。この映像的なリンクが、登場人物全員が逃れられない地獄の連鎖を表現しているように思う。
しかし一方で、この物語はそんな機能不全に陥った社会の中で、MDMAという違法なツールを通じて繋がった「仮初めの家族」を描き出す。
「血が繋がっていれば家族」なのではない。同じ夜を共有し、傷だらけになりながら互いを守ろうとした瞬間、彼らは間違いなく家族だったように思う。
そして、冒頭のトイレのシーンで壁に飾られていたアンリ・ルソーの『夢』。
見終わってから考えたけれど、ジャングルという楽園を描いたあの絵画は、単なる背景ではない。ラストシーンで彼らが辿り着こうとする「旅行(楽園)」を、物語の最初から暗示していたのではないか。
そう考えると、冒頭と結末が美しい円環で繋がっていることに気づく。
苦しいけれど、見てよかった。
「深夜高速」を走り抜けるような疾走感と切なさが残る傑作。
カラオケ!いいね!主人公の叫び!!
冒頭のカラオケ、なんとも言えない迫力があったね。出だしは良かった。不幸の連鎖も映画として観れば悪くない。あれ?★5かな?とおもったけど、、、、
ラストはなんだったの?
あそこだけ妄想?
それともラストシーンが妄想?
銃声は?あそこで、ガクッときたね。
田中麗奈の銃の構え方、子ども狙う角度じゃないよ。
3つの質問、隠す意味ある?
最初北川景子の大阪弁が微妙だったけど、まあ、慣れるか。予告の雨のシーン、演技がねぇ
幼馴染の男はなんでやられたの?二人の居場所吐かせるため?どこつれてかれたの?消されるの?そういう肝心なとこ省くからちょっと訳わからなくなる。
田中麗奈に銃を300万で渡しといて「変な気おこしてないですよね?」はおかしいでしょ?やる気満々じゃん。んで、ラスト撃ってないって?ちょっとむりくりだなあ。
北川ママは犯罪に手を染めるより、風俗落ちの方がリアルじゃない?そこで純潔守ってもなあ、、、
大まかなストーリーはすごく良かったんたけどね。タイトルの回収は悪くなかったけど、やはり、映画はラストが大事だよね。ラスト次第で良くも悪くもなるってことだよね。惜しかった。でも思った以上に観れたかな。サービス料金だったし。そういう意味では、よかった!かも笑
2025年劇場鑑賞50作品目(52回鑑賞)
赤を塗って
予告やあらすじからめちゃくちゃ重いだろうな〜と思いつつも、やっぱり観たい気持ちが勝ったので鑑賞。
特典はステッカーでした。
物語は重くありつつ、母は強しと言わんばかりの奮起奮闘の物語で、シスターフッド的な展開もありつつ、とにかく明るい未来と暗い未来のどちらにも進んでいく展開に振り回されながらもじっくり鑑賞することができました。
生活苦から抜け出すための一つの手段としてドラッグを売るという選択肢を取った夏希の判断は本当に窮地なんだなと感じましたし、そこで合流する多摩恵がボディガードとして強すぎるので、どんよりとした雰囲気を打ち負かしてくれるような爽快感もあったりして徐々に物語が上向きになっていくのが良かったです。
多摩恵が夏希家にいてどんどん雰囲気が和やかになっていくのが良かったですし、生活苦を抱えながらも鬱屈とした雰囲気が一つ抜け出せたようなものもありとても良かったです。
大量のドラッグを手にし、朝晴れの青空を2人で見上げるショットが抜群にカッコよく、このシーンを観れただけでも観にきて良かったなと思えました。
展開が悪い方向に転がっていく原因が基本的に長男の行動でお金が必要になったり、責めてしまっての自己嫌悪だったりするので、相手の子をすぐ殴ってしまう長男の暴力性は「ん?」ってなってしまいますし、それによって慰謝料が必要になったりする展開はかなりキツイなと思ったのと同時にバランス調整で雑に組み込まれたんじゃとも邪推してしまいました。
多摩恵のボクシングの試合の見応えがエゲツなかったので思わず前のめりで応援してしまうくらいの熱量でした。
練習&訓練の賜物で拝めて感動です。
終盤はそれぞれの人物のその後を描いており、拉致り拉致られの展開もあり、復讐に走るものもおり、夢を追いかけるものもおり、未来を見据えるものもおり、様々な人間模様があるのですが、かなりざっくばらんに描かれているので観ている側の解釈委ねになってしまっていたので、どこか一つのエピソードは明確なオチがあったら良かったなとは思いました。
にしてもサトウさんの母への優しさは一体どこから…そこのバックボーンはやはり詳しく知りたかったです。
ラストシーンは最初はハッピーエンドなのかな?と思いましたが、展開的なものやタイトル回収の秀逸さ含めこれは…という終わり方は強烈でした。
ナイトフラワーの意味合いをここに持ってくるか…。
役者陣の熱演が凄まじく、北川景子さんのやつれた感じから森田望智さんのフィジカルに佐久間くんの熱い感じ、ぶーやんの演技ってどうなんだろうなと思いましたが、思いの外ボスが似合っていて最高でした。
中々にヘビーでしたが、やっぱ力のある邦画を観れるのはありがたいですね。
気になるところはありつつも面白くそしてずっしりする作品でした。
鑑賞日 11/30
鑑賞時間 17:35〜19:50
再投稿
映画を観て、すぐにそのエンディングでいいんかいのと投稿しましたが、他の方の考察を拝見して再評価です。
私には絵画の意味とかは全然分かりませんが、あのエンディングはそういうことだったんだぁと納得しました。
森田さんと渋谷さんの演技に脱帽は変わりません!
全ての頑張ってる母子に幸あれ!
絶望の末に堕ちる話
日本に限らず、世界中どの国にも存在する貧困家庭を描いた暗い物語で、重すぎる話にも思えますが、ただの闇落ち映画ではありません。家族愛をメインにしたドラマを、じわっと胸に残る温度で描いています。お話も良いですが、出演する全ての方々の演技が本当に素敵です。
ラストは不穏な雰囲気のまま観客の想像にお任せするという形で終わります。賛否は別れるでしょうが、劇中で主人公が行ってきたことを考えれば恨みを買うのも当然でありましょう。私は百害あって一利なしのヤクをバラ撒く輩なんぞ、丸ごとしょっぴいて打首獄門にかけてしまえというスタンスの人間ですので、残念ではありますが当然だろうと思える最期でした。
四人が幸せになるといいね
とにかく最初から最後までアンハッピー。
部屋の中で四人がニコニコしているシーンが唯一の救いだが、エンディングもこのまま四人で新たな生活で幸せになって欲しいと願う。
渋谷君は母親に対する、田中さんは母親としての温情や愛情ゆえのエンディングだったのかな?
目をそむけないで
娘さんが命より大切なバイオリンをいじめにより、傷つけられ、仕返しに向かう女格闘家に、それをしたらその人たちと一緒になってしまうといさめ、格闘家が「オメー、本当に強いな」と言うシーンを見て、不覚にも涙がこぼれた。本当の強さを見た。
正解はないと思うが、昼時に誇らしく咲き誇るナイトフラワーを見て、バットエンドだと感じた。
現実はかくも厳しく、束の間の幸せは眩しく尊いものと感じた。
咲くタイミング
似た境遇(貧困)だったので刺さる所も多くて子供の頃のことを思い出しながらみました。
小太郎くんを抱き締めてごめん、八つ当たりだったっていう場面をみて
ああ、、これ私がお母さんに言われたかった。抱き締められたかったと思ってしまいそこからずっと涙が止まりませんでした。
給食は本当に救いです。
小春ちゃんの所大号泣です。
いじめ、本当に良くない!
子供は環境によって凄く達観するし聡い子になります。
その小春ちゃんの唯一やりたいバイオリンを続けさせてる夏希は子供にとっていいお母さんだなと思いました。
悪いことが起こった時って本当にたて続きに来ますよね、、、。
窮地に立ってるから考えれる余裕がないし正常な判断が出来ないからどんどん悪いほうに進んじゃうのかなと思いました。
他のレビューで元夫の借金を払う必要はないと書いてあってそうなんだって思いました。
やっぱり学、知識って大事だなって。
夏希もこれを知っていればもう少し楽だっただろうな、、、。
夏希の最初と最後の言葉。
お手洗いに飾られてる絵。
サトウの服。
紫色の海。
夜に咲く花が日中に咲いた。
楽園。
何回かみてに腑に落ちました。
もっと細かいところにも考察出来そう、、
夏希も多摩恵も小春ちゃんも小太郎も海もサトウもみんな本当に演技が上手でした。
小春ちゃん役の子初演技と聞いて感服しました。
監督がいう観た人に委ねるはみんながどうなったのかだけじゃなくて、
“死“はバットエンドだけなのか?
解放でもあるんじゃないかなとも思いました。
また観たいと思えない映画
昨今は精神的に追い詰められる映画も多い中、今作はその中でも抜群にキツい映画だった。
お金も無く救いも無いもがき苦しんでいた中で出会った2人がドラックの売人という仕事を始めた事により、一時的に救われてはいたが押し寄せてくる絶望へと進んでいく物語。
脇も含めて役者が皆様お見事でした、特に渋谷さんは初演技とは思えない程にリアルなヤバい奴の空気を纏っていらっしゃったと思います。
ミッドナイトスワンの時も思いましたが音も素晴らしい、ジムで練習中の際にバックミュージックかと思ったらバイオリンの練習をしてたシーンなんかは映画が立体的というか見事にしてやられました。
映画には良い意味でまた観たいと思えない映画があると思っていてそれは心に刺さり過ぎてこれ以上摂取すると身の危険を感じる程その映画が自分に入り込んできてしまうからでありきっと私は何年後もこの映画の事を忘れる事は無いと思います。
最後に蛇足ですが作中に出てくる月下美人の花言葉の中には強い意志や危険な快楽と言った言葉もあるそうでまさにこの映画そのものを表している。
役者さんが素晴らしい
結末は賛否両論あるかもしれないが、どう考えてもハッピーエンドは無理な展開で、だからといって悲惨な末路をまざまざと見せつけられてもしんどい。あちこちにヒントを散りばめ、こちらの想像に委ねる形にしてくれて私は助かった。
北川景子さんの演技をしっかり見たことがなかったが、思っていた以上に演技が上手かった。特に子供に八つ当たりした後に泣きながら抱きしめるところが、あまりに自然で印象的。
森田望智さんの頑張りには脱帽。何かしらの賞にはノミネートされると思う。普段の振る舞いとのギャップが大きく、憑依型の俳優さんなのかなと思った。
佐久間大介さんの役どころが一番不憫で切なかった。元不良というよりは、悲しい生い立ちながらも大切な人を一途に思う温かい青年で、悲哀と慈愛を醸し出す表情が切ない。
渋谷龍太さんは目に狂気をはらんだ物静かな演技だが、あれだけコワモテの手下たちを束ねている男のカリスマ性を体現していたと思う。
役者さんが皆素晴らしいが、特に子役の渡瀬結美さんに驚いた。バイオリンの上手さはもちろん、わがままを言わず母親を助けようとする大人びた姿、同級生にバイオリンの弦を切られて泣きじゃくりながら多摩恵に言った言葉。強烈な印象を残す演技だった。
全編通して『女性の貧困』『母性』『罪と罰』を考えさせられる作品。
あかんかったわ。
この親子にはなんとかしあわせになってほしいと心から願うほどの不幸の連続。
家族になってほしい、子どもたちを守ってほしいと思える人と出会ってからのしあわせそうなひととき。
このしあわせは犯罪(他人の不幸)の上に成り立っているから、いつまでも続くはずがない。
どういう結末が待っているのか。
途中までとても面白かったのに。
田中麗奈とか渋川清彦とか中途半端に要らないから、主人公ふたりが裏の世界にはまってしまって抜け出せないさまや、もしくはどうやって抜け出していくかを、渋谷龍太の半グレともっと絡ませてしっかりと描いてほしかった。
前半、あれほどお金がない状況を見せていたのに、いくら稼いでるのか、どういう仕組みで稼げているのか、返していくのか、がさっぱりしていて現実味がなくなってしまった。
美人はかわいそうというか、日本に限らず今の時代は正統派美人女優にはあんまり魅力的な役が回ってこないように思っていたが、この映画の北川景子はよかった。べっぴんさんは何をやってもさまになるし、同情してしまう。
子どもが路上でバイオリンの演奏をしてお金を稼いでいるのを見つけてしまったところなんか、泣けて泣けて。
捨てられた弁当を持って帰るのを躊躇ってたのに、薬を拾って(盗って)逃げ出した途端、弁当も持ち去っていく。犯罪に手を染めてしまう瞬間が実にリアルに描かれていただけに、あの終わりかたは残念。あかんかったわ。
それにしても北川景子べっぴんさんやな。
疫病神シリーズ(一作だけやったけど)のユキちゃんもよかったし、ドラマ版のすずさんもよかった。周作さんが小出恵介だったからもう見れる機会がないのが残念。
ナイトフラワーは噓を付くのか(ラスト考察)
いやぁ凄い映画だった。
映画の日だけどちょうどよい時間に開始するものが無かったからと言う理由で鑑賞してみたら思いのほか衝撃を受けた。特に結末に対して色々と考察が止まらず興奮したまま筆を取る、ならぬキーボードを叩こうと思う。
まずは北川景子、本当に素晴らしかった。美しい。そして儚い。たまに玉を蹴り上げる。素敵。前蹴りだったっけ?まぁいいや。乱暴な貴女にも、優し気な貴女にも、虚ろな貴女にも目が奪われた。特に餃子弁当を食べる時の表情の変化とか鳥肌もの。彼女を代表する作品になるだろうと確信した。
次に森田望智、ド迫力!面構えからしておっかない。そしてめちゃくちゃガラが悪い(笑)食い方が下品だったりするのに子供と遊ぶのはやんちゃな面が垣間見えて不器用な優しさとか全部込みで実力を感じた。格闘シーンの激しさは極悪女王を遥かに上回り(ダンプも好きよ)顔面の壊れ方はNHKに出るような女優さんとは到底思えず、朝ドラ出演のニュースで見た白いドレス姿なんか絶対同じ女性だなんて思えないくらいだった。ちなみにこちらもネトフリで恐縮だがシティハンターの香役も確かに良かった。
さてここから容赦のない結末ネタバレ考察に入っていく。
月下美人は夜にしか咲かない。
しかも劇中ではベランダに置いてあるのだから日照調整も行えないわけだし夜にしか咲かないと考えるのが普通だし自然だし事実だろう。
そしてあの特殊な演出。この世の楽園のような全員集合の幸せなワンシーンをブラックアウトして終幕かと見せかけてからの月下美人だけが画面に映し出されてゆっくりと花が開く演出が入ってくる。とても意味深。
この解釈を巡って人によって意見が大きく別れる所だろう。
そもそもラストに至るまでの10分間(感覚値)に違和感しかない。
少し遡ると、まず海がリンチされて車に乗せて山に捨てられるために運ばれていくシーンがある。つまり探偵からのアプローチに対してサトウは「売人たちを消す」方向に舵を切ったのは確実だろう。
続いて多摩恵とデカ男との闘い……とは到底言えない力の差を見せつけられて、ある意味、多摩恵の夢を打ち砕かれた後にさらなる無力感を味合わせる演出が残酷だと思うわけだが……ともかくサトウからの「三つの質問」の末にどうなったかという点について。
サトウがジムから出ていく際に「お前、母ちゃんとかいねーのか」と問いただし「俺にはいなかったっす」といった台詞があるのだが、これはサトウが夏希に情けをかけたように、お前らにも人の情けはないのか?とボヤいていると考えるのが自然ではないだろうか。つまり、情け容赦なく、あのダンベルで、どうにかされたのだろうと推察される。
続いてキラキラの一切を消した田中麗奈の銃声について。
銃声があった。
これは作中の現実世界において事実だ。
銃声が聞こえて「運動会……?」と呟いたのであればピストルを連想するのが最も自然(というか他の解釈があれば教えて欲しい)そこから嫌な予感が広がったがために小太郎がドアを開けようとした時に悲鳴を上げたのだろう。
銃声が鳴って、その眼前に立っていた小春が何もなかったかのように部屋に入ってくるはずがない。劇中で利発な子というのは十分にわかるのに、このシーンの小春はまるで「ママに抱かれるためのお人形さん」だ。事実をすっ飛ばして本人らしくない行動をしていると言う事はつまり事実というより夏希の想像の産物と言った方が正しくないだろうか。
そして一緒に部屋に入ってくる多摩恵。少なくともデカ男のパンチを浴びて鉄柱に頭を打ち付けジム機材の棚に放り投げられたはずなのに怪我一つない。これもラストにおいて明らかにおかしな点。もはや真実がどこにあるか分からなくなると同時に、最も道理が通らない点だろう。
極めつけは真昼間に咲く月下美人。
通常19時から22時ころに咲いて数時間で萎むこの花が、この時たまたま昼間にも関わらず偶然咲いたのだろうか?
売人の罪が全て赦されたような奇跡のように?
警察の捜査の手も伸びてこない幸運の証のように?
月下美人の花言葉である「儚い美」「ただ一度だけ会いたくて」を思い浮かべてみると、普段なら何気なく受け止められる言葉が、事ここに至っては実に不穏な調べに聞こえることに気づかないだろうか?
人の見る夢のようなはかない美しさ、それは幻想のように幸せなラストシーンと一致する。こと切れた多摩恵と小春が最後にただ一度だけでも会いたくてあの部屋に魂だけでも帰ってきたと言われた方がまだ違和感がない。
楽園に行くんだよって旅先のことを言うのも不自然だし、この台詞と前後してライティングが増していき幻想的かつ幸福感のある映像になっていく事からしても、このシーンは夏希の見る夢か幻なのだろう。
更に残酷な想像をしてしまうと、サトウ達があの部屋に乗り込んできて、夏希と小太郎は、あるいは夏希は、サトウの情けによって月下美人が咲く頃までは生かされていたのかもしれないとさえ考えた。なんて辛い。書いているだけでも辛い。
中盤で玉蹴りをされた男は「ヤクが少ない」と文句を言っていた。あの時だけは多摩恵の護衛に頼らず自力で撃退していたが、それを本人がやさぐれて強くなった結果だと受け取るか、多摩恵が近くに寄って来る前に黙らせる必要があったと受け取るか意味合いが大きく異なるだろう。となると、夏希は途中からヤク中だった可能性が高いのだろうと思う。
夏希のいないシーンは事実。夏希のいるシーンは幻覚もあり得ると考えると最も辻褄が合う。
でなければ、どうして小太郎はMDMAで遊べたんだろう、冷蔵庫の上の絶対に届かない所にあるはずなのに。商品をバッグに入れた後に置き忘れた?しまい忘れた?あのシーンは劇中で一二を争う冷や汗もののシーンだったが、子供にとっては劇毒であることは十二分に理解しているだろう夏希がそんなミスを正常な状態で犯すとは思えない。
考察は以上。
全体を貫くテーマとしての家族、貧困、顧みられない弱者を描いた映画としての完成度は素晴らしく、見ごたえがあり、色々と考えさせられた映画であった。
最後に月下美人と聞いて最初に思い浮かんだのが恥ずかしながら「美人薄命」だったわけだが、そんなところも自分の考察と一致するなあとのんきに考えた結果、これはレビューの締めとして肩透かし感があるので書かないでおく事とする。
楽しみにしていたナイトフラワーだったけど…
家に帰って来てからもどうもモヤモヤが残りスッキリしてません。
北川景子さん大好きだし(映画の日で混んでいた為前列でドアップで観てました)内容も面白く、森田望智さんの格闘技の迫力も最高でした。
ラスト!何とかして〜
拳銃音は何?!
ナイトフラワーが昼間に咲いた?!
新たに借金増えたのに(園児の怪我の示談金等)楽園に旅行?!
突然のエンドロールに未来の姿が出てくるかと観てましたが…何もなし
ご想像にお任せしますは苦手です。
親が「親」である事
俺はこの物語を「なんじゃこりゃ?」と吐き捨てる程には恵まれてるのかと思う。
自分が生きてる世界以外の世界はあるのだろう。自分が持ってる価値観はおそらく自分だけの物なのだろう。
この物語は何を訴えたかったのだろうか?
この物語で救われる人はいるのだろうか?
1度落ちてしまえば這い上がれない世界観。
不幸は連鎖してくし、呼応し集うような描き方でもあった。その沼に突如足を囚われたのなら沈んでいくしかない。元凶は「金」なのか。
確かにソレが無くては何も出来ない。
メシは食えない。
卑屈にもならざるを得ない。
自己否定も始まるし、未来も見えないのだろう。
「金」に支配された人生…そんな事がやけに目立つ。
次に「子供」
コレは鶏が先か卵が先かみたいな話でもあんだけど、子供がいなければそこまで追い込まれもしないだろうと思う。
いや、親になってしまったからなのかもしれないし、母性が産み出すものを俺は分からないからこんな話をするのかもしれない。
2人の母親はいずれも子供がいたからこそ不幸になっていったようにも見える。
とはいえ、親である事を途中棄権出来るわけでもない。実際棄権する奴はいるのだろうけど、自分に連なる命に無責任でいるワケにもいかない。
子供を産むって事がリスクにしか思えない。
一定量の「金」が無ければ。
そして「親」だ。
劇中の裏社会の連中は一様に「親」って単語を使う。
そしてどいつもこいつも唾棄すべき存在のように語る。
裕福な家庭であってもその現象は起こる。
一定量以上の「金」がある家庭でも、転落は始まるし、その子は笑わない。
対して「金」に苦しめられている家庭の子は笑っている。
彼女は、シングルマザーの彼女は、不幸の連鎖を断ち切りたかったのかもしれない。
自分がどうなろうと、降り注ぐ不幸を堰き止めたかったのかもしれない。
どんな子供にも「親」はいる。
子供の成長には親から受ける影響が絶大だ。なんせ無垢のまんま生まれてくる。まっさらで白紙の状態だ。
親から学ぶ。親を真似る。
自我の根幹を形成するのは親から受ける思考と思想だ。
本能的に彼女はその血脈を食い止めたかったのかと思う。
自分だけで終わって。
子供まで巻き込まないで。
「ママ、負けへんからな。」
そう思うと、この台詞はとてつもなく深い。
なんかそんな事をレビューを書きながら思う。
どんな子供にも親はいる。
俺には孫までいる。
この映画、特に親をATM扱いする女の子を見てだけど、彼女達が帰ってきたら必ず笑顔で「おかえり」を言おうと思う。あなたが家に帰ってきた事が親である俺にはとても喜ばしい事なんだよと伝えよう。
あなたの居場所はここにある。
あなたが居て嬉しいと思う人達がいる。
そんな単純で当たり前の事を手を抜かずちゃんと伝えようと思う。
と、ここまで書いたが夜にだけ咲く花の意図が分からない。母親そのものの揶揄なんだろうか?
格闘家の子が凄かったなぁ…。
誰だろうと思って出演者をみたら全裸監督で黒木さんを演じた女優さんだとか。
めちゃくちゃ納得するも、同一人物とは思えない程で感服した。
北川さんも熱演だった。ご本人のブランドを凌駕する程でなかったけれど、しんどい役だったと思う。
冒頭、何を訴えたかったんだろうって書いたけれど、多分、母親になった時点で有無を言わさず背負わされる子供への影響を描いていたのかなぁとも思う。
理想とか幻想とか願望ではなく、根源的なもののように思う。盾にも矛にもなり得る。
親ってなぁ、偉大だな。
そう思える人間に育って良かったなと思うし、そう思ってもらえる親であればいいなと遠慮がちに思う。
あ、断っとくけど感動巨編でもなんでもない。どっちかと言うと人生には絶望しか待ってないと終始言われてる気分になる映画である。
最後は笑顔で終わるんだけど、状況は何も変わってなくて希望の所在は見えもしない。そして夜にだけ咲く花が日中に咲いてた。
尻切れ蜻蛉感、満載で終わった作品だった。
◾️追記
タイトルを「そりゃ少子化にもなるわ…」に変えようかと思う。
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