ナイトフラワーのレビュー・感想・評価

163本目。
テーマがあり、片足どころか両足突っ込んで、沼に嵌まりそうだけど、まだロープを投げてくれる人がいる状態。
好事魔多し、負のループ、母は強し、生きてく術、間違ったリスクと捉え方色々あるけど、愚か者の身分も設定違えど、似た部分はあるから、やっぱそうなると察しがつく。
最後もどう考察するかと余白を作ったのかと思ったけど、ある方のレビューを見て成程と思った。

何となく観ていなかったミッドナイトスワンを前日に観て、これは間違いないと思い内田英治監督のナイトフラワーを
2作に通じるのは理不尽な世の中に対し、怒り、やるせなさを抱えつつ、子供が持つ未来に希望を託している正解なところ。内田監督はペシミストであるけれど同時に楽観的でもあると感じます。
今作はウシジマくんの様な金の恐ろしさと、森田望智さんのアクションの緊迫感。シティーハンターで香だったなと思っていたら、全裸監督で黒木香も。これは納得。キレイすぎて若干、途中の選択に説得力が欠ける気もするけど北川景子さんの子供たちに対する愛情の切実さは素晴らしい。全てを語らず引いて考えさせる演出がとてもいいです。
ラストのお前、かーちゃんいるの？が因果応報を物語っているのが切ないけれど酬いは受けるべきなのかな

　子ども二人のを持つシングルマザー、北川景子扮するナツキ、貧困の末に選んだ道は、麻薬売買。総合格闘技のチャンピオンに夢を描くタマキ、そのためにデリヘルまでしていた彼女がナツキと組んでヤバい麻薬売買の組織に入る。
格差社会を浮き彫りにして、懸命に生きる人間模様を描いています。
徐々に破綻に向かっていくナツキと二人の子ども。もしかして「愚か者の身分」のようなラストに一直線と思いきや、そうではないラストが用意されています。
北川景子さん、初のおばちゃん役、貧困にくるしみながらも、子どもへの確かな愛情を失わない母親の心情を見事に演じています。売人なりたてのオドオド感が覚悟を決めた貫禄売人への変化が見事です。
格闘女子タマキ役の森田望智さん、格闘女子役が身についていて迫真の演技が素晴らしいですね。今後ブレイクの予感です。
子ども二人の自然体の演技が胸を打ちます。貧困の家庭を描くものは、母親が身勝手な愛、ネグレクトな場合も多いのですが、このシングルマザー一家は、互いを思いやる優しさの絆があり、愛を知らずに育った格闘女子が、この家族の中に入っていく展開は暖かさがあり、心打ちます。
非常な麻薬組織の若きボス、「自分の子どもの幸せのためなら、他人の子供は不幸にしてもいい」そんな母に自分の母を見る、人の心を感じます。
「ブラックスワン」よりも娯楽性があり、見終わった感も暖かさを感じる素晴らしい作品でした。

シングルマザーが直面している厳しい現実から這い上がろう必死に奮闘する姿を描いたヒューマンサスペンス。大切な子供のためならどんなに危険な状況でも頑張れる母の姿が勇ましく「母は強し」の印象を受けた。主演を演じた北川景子と格闘家を演じた森田望智の体を張った演技も本当に素晴らしく圧巻でした。

2025-174

中々良かったですが、最後ら辺の色々な場面どうしてそうなったのか?ちょい疑問があり、思わず映画見ていた方にしゃべりかけようか?と思いました。結局お金がないと生きて行くには辛いことと言う事でしょうか?

こはるちゃんがそう言ってました。だからラストシーンは美しくなくてよかった気がします。

犯罪に手を染めたお金で子供を育てるなんて…とは思いません。お金に貴賤はありませんから。
風俗止まりで…とも思いません。2人は世に迎合して生きていたくなかったと思うからです。

誰かの正義が誰かの悪意になります。まっとうと言われる職業であっても、その過程で誰かの人生を犠牲にしているかもしれない。それが人間の生業です。

目を背けてはいけなかったと思うので、星1つマイナスにしました。

文豪ユーゴーの言葉だ。エンドロールが出てきた時、この言葉が浮かんだ。
子供のため、子供を守るために裏社会に足を踏み入れることも厭わない夏希の凄みを感じた。かたや、田中麗奈演じる星崎家は金銭的には恵まれているが「家族」としては崩壊。子供を守り切れなかった母の秘めたる想いを胸に、夏希の住む団地まで来たものの、その想いを果たすことはなかった。
全く異なる2人の母親像を比較できないが、「家族の繋がり」って大事なのだろうな。

北川景子さん、森田望智さんは勿論のこと、子役や男性陣んもとても良かったです。VFX とか CG なく、演技で惹き込まれる映画を久しぶりに観た気がします。重い内容ですが、最後は個人的には安心した、考えさせられるエンディングでしたね。

どうしようもない状況から抜け出すために、取った手段が薬物の売り手。一時の幸せからこれは続かないんだよなと分かるし
結末は分かるが、ラストの描き方がとにかく良かった。見たかったラスト。

森田望智にはびっくり。こんな動けるのかと驚いた

かなり重い内容だった
お金が無いと幸せにはなれないのだな
北川景子さん、やっぱり美人
北川景子さん、ずっと泣いてる
結末は何通りにも考えられる終わり方
私は最悪の結果にしか思えなかった

森田望智って、、こんなことできる人なんだー虎に翼とか恋は闇とか、どっちかっていうとふわっと優しい役ばっか見てただけに、ギャップがエグくて、なりきりすぎだろ！すごっ！って感じでした。北川景子もよかったけど、そこが見どころですな。実力派ですね。
ストーリーもちと暗いですが、楽しめました。田中麗奈の魂抜け感もよかったですな。
悪いこと言わないから稼ぎたいなら風俗ぐらいにしときなさいよ、、そんなに可愛いんだから。。って思ってしまう美しさ。

ストーリーも良かったけど、役者さんの演技が素晴らしかったです！
特に森田望智は初見でしたが、キャストを見るまではどこかの本当の女子プロレスラーさんを連れてきてるんだと思うくらい役にはまっていて鬼気迫る演技でした。子供達との触れ合いのところも自然な温かみがあって良かった。　主役の北川景子はいつも思うんですが、美人すぎてこういう汚れ役にすーっと入ってこないんですが、気合いの入った演技はしてましたね。
あと、渋谷さんの演技が意外に印象に残りました。初演技らしいですが、非情なな半グレ役ながらも、かあちゃんの話をするくだり、人間味があって好きです😊

最後のシーンはいろいろな見方があるのでしょうか。
佐久間くんは女子大生の件が警察に追及されたらタマエたちに危険が迫ることを見越し、身代わりになってサトウたちの生贄になった、田中麗奈さん役のお母さんは、夏希が犯罪を犯してまで子供を守っている姿を見て、自分自身のやってきたことを悔いて拳銃で自殺した、という解釈だとおもいましたが、皆さんどうでしょう？

暴力的なシーンは苦手でしたが、無駄にダラダラしたシーンがなく最後まで飽きること集中が途切れることなく観られた映画でした。

予告で観たときはあまり得意でない映画かもと思いましたが、評判がよかったので鑑賞。
結果、観て良かったです。

色々辛いですが、弱肉強食のこの現実世界にもありそうな内容でした。
ですが辛い中にも心が温かくもなり、それは主人公の母親と友人からの愛情、それが子どもからもあったからだと思います。

ラストシーンは、パラサイト半地下を少し彷彿させ切なくなりました。

観終わったあとも色々と考えさせられる、そんな映画でした。
もう一度観に行こうかな。

善悪はともかく、みんな必死に生きていた。

私が作品の中に放りこまれたら、
あそこまでたくましく生きていけるか自信がない。

北川景子はドラマも含めて難しい役ばかり引き受けててなかなかチャレンジングだなと。
森田望智はてっきり本職（格闘家）の人かと…
後で調べたら普段の佇まいは明らかに俳優でビビった。
最後写った窓に田中麗奈が来ると思ったら来なくてホッとした。
それだけにナイトフワラーの押し出しが少し弱く感じた。

愛のある家族か、愛のない家族か。
お金のある家族か、お金のない家族か。
母親に愛を感じることができたか、できなかったか。
生きる目的を人生に見い出せるか、見い出せないのか。

それぞれを単純な二項対立で考えることができれば、世の中は比較的分かりやすいし、ある種の諦めもつく。
ところが、「愛はあるけどお金はない家族」とか「お金はあるけど愛はない家族」のように対立軸をふたつクロスさせただけで、どちらを選択するにしても、正しいとか誤りだ、などと明確に答えが出せない複雑な命題となる。

自分が幸福になるために、犯罪に手を染めてもいいのか、悪いのか。
もし、他人を巻き込まない犯罪なら、許されるのか、許されないのか。
自分が幸福になるために、他人を不幸にしてもいいのか、悪いのか。

人生の選択が、いつも単純な二項対立から選ぶことで済むのであれば、ほとんどの場合、それほど悩まないし、映画や小説もこんなに多種多様に創造されなかったと思う。
問題が複雑化した中での選択は、二項対立だけであれば優先されるはずの何か（たとえば、家族の命、社会を守るための倫理や道徳）を〝切り捨てなければならない〟ということでもある。

映画や小説の主人公は、多くの場合、ラストシーンやクライマックスの場面で、他者から見れば不合理としか思えない選択をすることで観客の心に響き、深い感動や涙を誘うことになる。

内田英治監督は、思わせぶりな演出を多用することで、登場人物たちの選択を明示しない。
あの半グレのリーダーが、夏希と多摩恵を処分したのか見逃したのか。
あの発砲音が小春に向けたものなのか、自分に向けたものなのか。
（そうであって欲しい現実だったのか、妄想だったのか）

どちらにも解釈できるような〝思わせぶりな演出〟は自身の解釈を明示しない監督の逃げの姿勢なのか、或いはあなたならどう受け取る？という鑑賞者への挑戦なのか。

内田英治監督の意図なのかどうかは分からないが、この映画で不穏な点があるとすれば、主要な登場人物の多くについて、〝自業自得〟なのかもしれない、と思わされるような背景があることだ。
ドラッグに溺れた女子大生だってそうだし、主役の２人だってそうだ。不幸な結末は予想できるのに、そちら側に足を踏み入れてしまった人には、この世界は容赦がない。日本の社会や世間といわれる大衆の中には、人の不幸を不運ではなく自分のせいでしょう、と突き放す冷たい側面がある。この映画にはそれをあぶり出す効果もあるから、なんだか居心地の悪さを覚えることになるのだと思う。

なんだかんだ言っても、内田英治監督が曲者であることは間違いないですね。

今の日本の歪み。底辺まで堕ちていく人々の苦悩と葛藤が、あからさまに画かれている。格闘シーンは、迫力満載。母は強し！

時間潰しには面白いけど、シネコンでやるストーリーではないと思う。

予告編を見た時、多摩恵役の人はてっきり男の人だと思っていた。それくらい森田望智は男っぽい役になりきっていた。
一方、北川景子は普段のイメージを覆すような振り切った演技が良かった。
特にキレながら地球儀をぶっ壊すシーンは本当に良かった。
しかしラストのシーンは中途半端でイマイチかな。
衝撃的な終わりを期待していただけにかなり残念。

内田英治監督 × （ 北川景子さん + 森田望智さん ）

二人の子供を持つシングルマザー・夏希（景子さん）が貧困から抜け出すため犯罪に手を染めた。孤独な格闘家・多摩恵（望智さん）がボディガード役を買って出た。

まあ、ドラッグを扱っちゃあ仕方がない。行くも地獄、戻るも地獄。こんなクソのような世界でほんの一瞬でも夢を見れたのなら良しとしたい。

北川景子さんの美貌はともかく、特筆すべきは森田望智さん。ウエイト、筋肉、歩き方に話し方、そしてパンチ。別人だった。格闘家だった。

11月29日(土) @映画館
ナイトフラワー
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登場人物全てが中途半端（特に元刑事）＋「月下美人咲きました！」なラストで興醒め😩でも演技は圧巻＝小春の強さに感涙です🥹
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