ナイトフラワーのレビュー・感想・評価
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北川景子の"かーちゃん"に拍手
北川景子が演じる母・夏希は、昼はパート、夜はスナック…そんな極限の生活の中でも、子どもを守ろうと踏ん張る“かーちゃん”そのものだった。🍳
ご飯を買うお金さえ心もとないのに、「子どもを飢えさせたくない」「夢だけは折りたくない」と願いながら踏み出す危険な一歩。その泥くささに、母性のリアルがぎゅっと詰まっていた。
だからだろうか。
夏希には、たまちゃんがいつの間にか家族のように寄り添い、サトウもどこかで“母親”を重ねてしまう――そんな“かーちゃんの気配”みたいなものがあった気がする。🌙
少女の事故死からクライマックスまで、息を呑む展開がずっと続く。
貧困、絶望、社会の冷たさも…怒涛の流れに押し流されて、その存在をすっかり忘れていたナイトフラワー。
ラスト、夏希と子どもたち、そして多摩恵が、旅行の準備をしているあの明るい場面。ようやくフーッと息を吐いたとき、窓ぎわにそっと咲いている…🌼
でも、花が落ちてしまったら――
これまでの闇が“なかったこと”になるわけじゃないよね。そこに、示唆がある気がしてしまう。
そう思うと、エンディングを眺めながら、また胸がじわっと苦しくなるんだよな…🌙💧
そんなわけない
2025年劇場鑑賞331本目。
エンドロール後映像無し。
予告の時点で貧困シングルマザーがドラッグを子供に売って自分の子供を育てる話と聞いて随分勝手な話だよなぁとあまり感情移入できなそうだなと思っていました。
実際映画を観ていても、主人公の境遇に同情はするけど、それでもこの方法は良くないよな、と綺麗事かもしれないけど思いました。娘にいやらしい仕事じゃない?と聞かれていましたが、正直いやらしい仕事の方がよっぽど健全で人様に迷惑がかからないのに、と思いました。北川景子なら身体売らなくてもSMの女王様やったらめちゃくちゃ人気出るでしょうに。
基本的に映画は因果応報を描くべきだと思っているので、ラストをどうしてもそのまま受け止めきれないというか、まぁ最悪の結果はさすがに見たくはないんだけど、どうしても画面に映った映像をそのまま信じられない感じでした。どっちつかずのラストは嫌いなので、一応画面の情報を一つの答えと解釈すればいいのですが、考えれば考えるほどそんなわけないよなぁ・・・と暗い気持ちになりました。
虎に翼でほんわか幼馴染を演じていた森田望智(みさと)がこの作品では重厚感のある女性格闘家を演じていて、デ・ニーロ・アプローチか、すごいなと思いました。
幻想で終わった(?)ものの悲しすぎるお話でした
おそらく是枝監督の『怪物』のエンディングみたいにこのナイトフラワーも幻想なんだろうな!って感じましたが、どう考えても悲劇的な結末を想像してしまう展開の中で内田監督の優しさを感じるエンディングでしたよね。
TVドラマ『トラベルナース』の若くちょっとふて腐れ気味のいつもオレンジ色のカーディガンを着た今どきのナースで初めて出会いましたが色々なドラマや映画にひくてあまたの森田望智さん、ここのところの躍進、目覚ましいですし今回の身体を張った演技はあっぱれでした。キレイなお顔が台無しでした。
また最近のミュージシャンの方々(佐久間さんと渋谷さん)もとてもよかったです。まあ佐久間さんは色々な作品にたくさん出られてるので今更感ありますがインドア・文系の渋谷さんは幼い頃「本が欲しい時は無条件で買ってもらえた」お母さんだったらしいのでこの作品の中でもそのエピソード引いてるのかなんて思ってしまいました。
北川景子さんは貫禄の域ですが罪を犯し良心との葛藤をやらせたら第一人者です!これまたTVドラマですが我が子の宿敵である大森南朋さんの娘を誘拐して育てていくお話でも泣かせていただきました。関係ありませんがback numberの主題歌沁みました。
最初にも書きましたが絶対踏み込んではいけないゾーンに我が子を思うばかりに入ってしまう母親の性、エンディングが想像できるだけに悲しすぎます!
あと味は決してよくありませんが現代社会の抱える問題、闇を見事に表現して考えさせられるお話でした。よかったです。
ひとときの夢を見せるナイトフラワー
エンディング至上主義の自分にとっては、最高のラスト。1日やそこらでは消化しきれない余韻が残る。次の『ウェポンズ』は10分後なんだけど、どうしよう。
森田望智の演技には驚いた。『火喰鳥を、喰う』では、辟易するような三文芝居していて、女優としてはもう終わりかと思っといたが、見違えるような気合の入った役作りで、リングの上での迫力が半端ない。『ナイトフラワー』と同じくシスターフッドの『ババヤガの夜(王谷晶)』が映画化されるとしたら、主人公は森田望智で見てみたい。
子ども命がけで守る母、母親に捨てられ母に幻想を抱く人間、母親に捨てられ母性に無関心を装う人間、世間体だけで母性を保っている母親。いろんな母性が絡み合って、物語は破滅の方向に進んでいく。
ラストはおそらく幻想なのであろうが、ひとときの夢であっても、そうあって欲しいと思う気持ちが強く湧いてくる。
厳しい現実と優しいお伽話
母の愛とは?
他人を犠牲にしてでも生き抜く覚悟とは?
みたいな部分に訴えてくるのは上手いし、心揺さぶられる。
北川景子の演技力はもちろん、森田望智の格闘技シーンが素晴らしかった。
『全裸監督』黒木香、『シティハンター』香のあとの本作・多摩恵役と、振り幅の大きさがすごいな > 森田望智
ただ、ラスト付近が正直説明不足で戸惑った。
麻薬密売組織のサトウたちは、結局・夏希(北川)や多摩恵(森田)を見逃したの?
だったらなんで、海は命奪われるために車で運ばれたの?
星崎母(田中麗奈)の銃声の行方は?
まさか、ラストシーンって、4人とも撃たれて死んでいて、ナイトフラワーが見せた夢とかいうオチじゃないよね?
いや、あの銃声はもしかしたら、多摩恵の敗北も、子育てに必死な夏希の姿もその目で見た星崎母が、殺意の方向を離れた場所で自分に……?
などと、いろんな可能性を含ませた終わり方は、叙情的(ファンタジー)なのか、現代のお伽話なのか。
ふんわり。
似たように、地べたを這う暮らしから抜け出すための足掻きという内容で、『愚か者の身分』という作品と比べたら、ちょっと「優しい」映画だった気がします
今年は邦画の当たり年かも
自分が知らない世界
重たいテーマの社会派サスペンス。
とにかく主演の2人の熱演がすごかったです。
特に北川さんのお芝居から目が離せませんでした。
日々の暮らしにも苦労する母子家庭という、想像はできても実感はしづらい、それでも必ずこの世に存在するであろう人の営みの物語の中にリアルを感じられました。
映画は全てを描く必要はないと思っているので、マイナスポイントではありませんが、売人の親玉が最後にどんな質問をしたのか、自分には分からなかったので、それが悔しいです。
ラストは現実なのか、ナイトフラワーが見せた幻想なのか分からないまま、4人は幸せになれたんだろうか?
エンドロールを見ながら、そんなことを思いました。
娘役の子の演技も良かった。
意図…
2人に何も起こらなかった
冒頭シーンには驚いた。トイレで寝てしまった北川さん。そしてがなり声での熱唱。おーどんな展開に?
知りたい事は
私の感性が鈍いのだろうがストーリーとタイトルの「ナイトフラワー」との意味、意図が解らなかった。教えてよ〜
多摩恵が助かったというからには3つの質問は何
か?そして何と答えたのか教えてよ〜
バイオリンの基礎を習ってないと難しいわよと言われたけどどう克服したのか教えてよ〜
怪我をさせてしまった子の親からの示談金は如何ほどだったか教えてよ〜
ラストの発砲音は何?ドキドキするでしょう
教えてよ〜
北川さんは不遇、薄幸、不幸、不運は似合わないわ。
でもまぁみんな無事で良かった の?
それとも…あれそんな事ないよね
気になったのは
子供のイジメのシーンは必要ないことだ。
子供にイジメの演技をさせる必要はない。
違法ドラッグで結局事故で命を落とした娘。
探偵は売人よりも金をせびってドラッグを教えた友達のアイツを教えなきゃダメでしよ。
ハジキを300万円で売っておいて「奥さん何か変な事考えていませんよね」はないだろう。
暗い境遇にあっても、輝く瞬間が確かにあった
ドラッグの売人のシングルマザー、の時点で身構えたが、見て良かった。
北川さんは今まで綺麗すぎて感情移入が難しかったが、今回、関西弁のかあちゃんにすっかり持っていかれた。
あの粗野な多摩恵を抱きしめたくなるこの気持ちは何?あの目が忘れられない。そりゃ夏希も海も離したくないわ。体も声も性格も森田さんとはまるで別人で、信じられないほど。
海から漂う暗さと自信のなさ、唯一強く持つ多摩恵への想いは、報われない予感しかなくて苦しかった。弱さは優しさと背中合わせでもあって、切ない。
サトウは、怖いけど実は優しい、訳ではない。
何かが欠落していて、静かに狂ってる。怒鳴る訳でもなく、怖さを滲ませる、鼻歌みたいな抑揚のかあちゃん、の台詞回しが絶妙だった。
そして娘役の渡瀬結美さん、私はあなたのファンです。
重たい題材だが、そんな彼女ら、彼らにも輝く瞬間が確かにあって、あの結末が一周回って、bitterでbetterだったように思える。
今振り返るとさまざまな伏線があったので、また見たい。
俳優陣のギャップにやられる!
予告を見たときから、気になる映画としてチェックしてました。
テーマとしては重いし、話の筋書きとしては納得できるようでもあるし、絶対納得できない部分もあり、なんとも複雑な気持ちになります。
でも、とにかく役者さんたちのギャップがすごい。まあ、北川景子さんはあんな素っぴん風でも美しいのですが、迫力がすごい。佐久間さんはあんなに普段は元気でキャラが強いのに、たまえへの恋心のシーンにはキュンとしてしまいました。
そして何と言っても、森田さんの格闘シーンです。森田さんていつもはふわふわっとした感じなのに、あの迫力!!俳優ってすげー!と思わせてくれます。あのシーンだけでもみる価値あり。
ちなみに渋谷さんだけは自前の格好で演じられてギャップなんかないんじゃないかと思いきや、プロモとかのインタビューをみるとすごくいい人そうで、そこもギャップです。
寓話的ではあるけれど
トレーラーで出ているのでここまでは大丈夫だろうと思うけれど、いきなりこんなきっかけで違法薬物の売人にはなれないと思うし、たった一日でこんなに簡単にそれをみつけられもしないだろうと思う。
それはそれとして、泣き叫ぶ子供と同じ様に泣き叫ぶ母親の図は、小さな子供を育てた事のある人ならば共感できる場面だと思う。
女性が女性を守るのもこんなに簡単ではないだろうけれど、ところどころの疑問点を北川景子さんと森田望智さんの熱演が払拭している。
森田望智さんの運動能力の凄さには驚かされる。
ここまで演じるためにはかなり鍛えたに違いないし、その努力に敬意を表する(どこから目線…すみません)。
ヴァイオリンが所々で効果的に使われているし同監督の「ミッドナイトスワン」でもそうだったように、何かひとつの道を目指している人達には希望の光が見えるのだ。
全体としては最後まで寓話的な話だとは思う。
同じような題材で「愚か者の身分」を観たけれど、あちらは男性が主人公なのでああなるのだろうし、こちらは女性が主人公なので、この終わり方で良かったのだと思った。
しかしこの終わりは人によって解釈の分かれるところだとも思う。
そこがまた面白いのかもしれない。
北川景子さんと森田望智さんの熱演を観るだけでも、劇場に行く価値は十分にある作品だと思う。
ナイトフラワー
全247件中、181~200件目を表示
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